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Round 1 オーストラリアGP,メルボルン |
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Grand Prix of Australia, Melbourne |
2008/03/14 (Fri) - 2008/03/16 (Sun) |
*コース概要+GP説明* |
コース |
Albert Park Circuit |
距離 |
5.303 km × 58 Lap = 307.574 km |
説明 & 特徴 |
全18戦中,2開催ある南半球でのGPの1つ。メルボルンの3月は北半球の晩夏にあたり,天候が変わりやすく昨年の最初のセッションは雨でスタートした。このサーキットは,公園内の周回路を利用してつくられたストリートコースのため,アスファルトが滑らかで路面も埃っぽい。コースはシケインと低速コーナーでつなげたストップ&ゴー型。そのため,コーナー立ち上がりでのアクセルワークが重要となる。また,シフトチェンジが多いため,4レース1ギアボックスの信頼性が早くも試される。
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*コースレイアウト* |
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[オーストラリアGP・プレビュー]
1. 2008年レギュレーションの変更
待っているほうとしては長い長い冬季テストが終わり,ついに2008年シーズンが始まります。レギュレーションの変更ポイントに関して簡単におさらいしておく。
まず,標準ECUの義務化によってTCSがなくなり,ドライバーにはコーナーでの正確なハンドリングが要求される。次に,ギアボックス4イベント使用義務化だが,これはギアボックスの耐久性向上によるマシン重量の増加が懸念される。
さらには予選フォーマットの変更(Q1が15分から20分へ,Q3が15分から10分へ)もある。Q3の戦い方がシーズン序盤では各チームで異なってくるのではないかと思われる。オーストラリアGPは1周が約1分30秒なのでアウトラップに2分,アタックラップに1分30秒,インラップに1分45秒,ピットロスタイム30秒で数十秒の余裕を持って2回アタックが可能。Q1,Q2を楽に突破できるフェラーリやマクラーレンは2回アタックしてくる可能性もあるが,混戦の第2グループでは1回アタックで済ませるチームも出てくるだろう。さらにはバーンアウトがないことで3ストップの可能性も考えられるが,このGPの場合,セーフティカーが入りやすいので基本は2ストップだろう。このあたりも含めて予選のQ3はポイントとなるであろう。
2. フェラーリが優勝候補
冬季テストの結果を見ている限りでは,フェラーリがロングランで圧倒的なペース(マクラーレン対比で0.5〜0.7秒速い)を誇っており優勝に最も近い。高速コーナーだけでなく,低速コーナー・縁石も攻略してきており,オールマイティな車に仕上げてきている。対するマクラーレンはロングランペースでリアタイヤのタレが気になっている様子。ただし,一発の速さはあるので,予選で前に出ることが必須と思われる。
以下,BMWザウバー,ルノー,ウィリアムズ,レッドブルの速さは非常に拮抗しており,どこが飛びぬけてもおかしくない。トヨタもこのグループに加われるのか,フライアウェイで確かめていきたい。トロロッソは旧車ながらも素性がよくポイント獲得のチャンスも十分ある。ホンダは先週のテストでどこまで進化を果たせているのか,注目ではあるものの第2グループの中に入るだけのポテンシャルがあるとは思えないため,今年も厳しいシーズンを過ごすことになりそうである。
フォースインディアはシーズン中盤以降に活躍が期待されるが,序盤は昨年と同じ位置からのスタートだろう。スーパーアグリは参戦できるのか・・・
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