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Round 17 日本GP,鈴鹿 |
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Grand Prix of Japan, Suzuka |
2006/10/06 (Fri) - 2006/10/08 (Sun) |
*開催日程* (日本との時差) なし |
| 現地時間 |
日本時間 | プログラム |
10/06 (Fri) | 11.00-12.00 |
11.00-12.00 | Free Parctice 1 |
14.00-15.00 |
14.00-15.00 | Free Parctice 2 |
10/07 (Sat) | 11.00-12.00 |
11.00-12.00 | Free Parctice 3 |
14.00- |
14.00- | Qualifying |
10/08 (Sun) | 14.00- |
14.00- | Race |
*コース概要+GP説明* |
コース |
Suzuka Circuit |
距離 |
5.807 km × 53 Lap - 0.198 km = 307.573 km |
説明 & 特徴 |
1962年にホンダ創始者,故・本田宗一郎が完成させた日本モーターレーシングの原点。F1開催地では唯一の立体交差を持ち,前半右回り,後半左回りのテクニカルコースはスパ−フランコルシャンと並び“ドライバーズサーキット”として名高く,ドライバーからの評価も高い。日本勢の凱旋グランプリとして注目を集める。
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*コースレイアウト* |
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[日本GP・プレビュー]
1. 車の総合力が求められるサーキット
スペインGP(at バルセロナ),イギリスGP(at シルバーストーン),トルコGP(at イスタンブール)などと並んで車の総合力が試されるサーキットが鈴鹿サーキットである。これらのサーキットに共通するのは,低速コーナーから高速コーナーまでリズムよく配置されているため,よい車の基本である「高ダウンフォース,低ドラッグ」がラップタイムに顕著に現れる。
特にここ鈴鹿の場合は,セクター1では1コーナーからS字まで連続的に攻略しなければならず,セットアップもここの部分で速く走れることを重視したセッティングとなる。セクター2はセクター1ほどではないものの低速コーナーがいくつか見られ,またブラインドコーナーになっているので,ブレーキポイントが難しい。セクター3は130Rが改修されトップスピードも落ちたため各車全開で攻めることができるためほとんど差はつかないと思われる。
2. 表彰台争いの中心は?
ここ数戦の出来を見ても,フェラーリ,ルノー,マクラーレンの3チームが車の総合力では他チームを引き離しているように見える。フェラーリはどちらかといえば高速コーナーとストップ&ゴーが得意なので,セクター1で稼ぐことになる。一方,ルノーは低速コーナーからの立ち上がりが優れているのでセクター2で稼ぐことになる。それぞれ得意分野が違うが,車の総合力という点では大きな差がなさそうである。マクラーレンの今年の車は高ダウンフォース,高ドラッグ型なので,高速コーナーで少し弱い。やはり車の総合力が求められるサーキットなので,これらの3チーム(特にミハエル,アロンソ,ライコネン)で優勝が争われるだろう。
3. 日本勢は?
フェラーリ,ルノー,マクラーレンの3チームに比べれば,ホンダ,トヨタともに速さを見せつけることはできないと思う。ホンダは今季,ダウンフォースを付け気味のセッティングが多いため,レースでオーバーテイクは難しい。一方,トヨタは高ドラッグで高速コーナーが弱くセクター1が遅いと思われる。この2チームと戦うのはここ数戦ポテンシャルを上げているBMWとなるだろう。車仕上がりも悪くなく,車として特に弱いところは見つからないので,安定して走れる。またハイドフェルドは鈴鹿を得意としているので,それも手助けして,入賞はこの6台で争われると考えられる。
4. スーパーアグリはMF1と勝負
前戦中国GPで失格となったものの,ウエットでは何とかミッドランド勢を攻略できた。決勝は路面はドライでグリーンの可能性が高いが,鈴鹿では予選,決勝ともにミッドランドを攻略できれば今年の目標はクリアーしたといっていいだろう。
5. ピットストップ作戦は2回が基本
鈴鹿サーキットは高低差も他のサーキットに比べて大きいため,重量がラップタイムに及ぼす影響は大きい。昨年では,1周当たり4kg弱の燃料を使い,1kgあたり0.043secのラップタイム低下だったので,1周余分に燃料を積むと0.15秒近くラップタイムは遅くなる。周回数は53周で,Q3まで進出するものはQ3で9周あるいは10周が消化できる。またタイヤの磨耗の影響が大きいため,下位のドライバーでも1ストップはほとんどいないと思われる。3ストップも若干考えられるが,ポールを取って逃げる作戦が適用できないと厳しい。したがって各車2ストップ作戦で,Q3まで進出するドライバーは13-20-20〜15-19-19あたりが理想的。それ以外のドライバーは均等割りからできる限り1回目のピットストップを引っ張る作戦(23-15-15)まで,幅広く考えられる。
また,予選では雨が予想されるため,コンディション次第では1回目のピットストップまで長めにとるチームも現れると考えられる。BS有利の天候かMI有利の天候か,タイトル争いを左右する土曜の鈴鹿の空となる。
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