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Round 10 アメリカGP,インディアナポリス |
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Grand Prix of USA, Indianapolis |
2006/06/30 (Fri) - 2006/07/02 (Sun) |
*開催日程* (日本との時差) -14h(サマータイム中は-13h) |
| 現地時間 |
日本時間 | プログラム |
06/30 (Fri) | 11.00-12.00 |
24.00-25.00 | Free Parctice 1 |
14.00-15.00 |
27.00-28.00 | Free Parctice 2 |
07/01 (Sat) | 10.00-11.00 |
23.00-24.00 | Free Parctice 3 |
13.00- |
26.00- | Qualifying |
07/02 (Sun) | 13.00- |
26.00- | Race |
*コース概要+GP説明* |
コース |
Indianapolis Motor Speedway |
距離 |
4.192 km × 73 Lap = 306.016 km |
説明 & 特徴 |
「ブリックヤード」で名高いインディアナポリス。初のインディ500が開催された1911年には,約300万個にも及ぶ煉瓦で覆われたコースでレースが行われた。現在はスタート・フィニッシュライン上に残る1本のラインで当時の面影を残すにとどめている。F1はそのオーバルの半分を逆周りに使用し,低速のインフィールド区間とあわせたコースを使ってレースが行われる。昨年タイヤ問題が生じた最終コーナーは開催サーキット唯一のバンクを持つ高速コーナーであり,毎年高速バトルが繰り広げられる。
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*コースレイアウト* |
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[アメリカGP・プレビュー]
1. MIタイヤはどのようなタイヤを用意するのか
ルノー,アロンソの完全勝利で終わったカナダGP。フェラーリとしては単純にタイヤとのセットアップがうまくいかなかっただけという認識だろうと思われる。したがって,予選の段階で保守的な戦略にまわっていたと思う。アメリカGPではアグレッシブにせめて欲しい。ところで,昨年はMI勢はレースに参加しないという緊急事態が発生した。オーバル部分ではシュミレーションでは計算できないような力がかかるらしい。今年も同じことを繰り返すわけにはいかないが,タイヤ交換ができる分,耐久性の面では確保されたタイヤは確実に用意できるのではないかと思われる。BSはIndyのイベントにファイアストンとして供給しているので,データも多少は持っており安全なタイヤが供給されることに疑問の余地はない。今回のイベントもタイヤをいかにうまく使いこなすかが勝負の鍵となり,今回それを達成しやすいのはBSであると踏んでいる。
タイヤとしては,インフィールド区間では高いグリップ力が要求されるため,ソフトコンパウンドをチョイスしなければならない一方で,オーバル区間ではエンジン全開でタイヤの内側にも外側にも負荷がかかるため,これらの負荷に耐えうる構造やコンパウンドでなければならない。また,エンジン出力が200馬力低下したことでどのようなタイヤを選ぶのが,チームで変わる可能性もある。予選重視でトップスピードをやや抑えたセッティングにするのか,レース重視でオーバーテイクをしやすいトップスピード重視のセッティングにするか,タイヤとの耐久性,磨耗性にも影響されるが,いろいろなセッティング存在するかもしれない。それはトップスピードで確認するのが最も簡単な手法であろう。
2. フェラーリはオーバーテイクがしやすい
今年はどのレースでもトップスピードが他チームより群を抜いて速いので,オーバル部分からホームストレートにかけての17秒のエンジン全開区間でオーバーテイクを仕掛けやすいと思う。したがって,ポールを取らなくても優勝の可能性もある。マクラーレンにも最近同様のことがいえて,トップスピードはフェラーリほどではないものの十分に速い。よって,マクラーレンも優勝の可能性を秘めたGPであるといえると思う。
3. 上位3チームに続くのは…
ここのところ安定したパフォーマンスを発揮しているザウバー勢。前回ようやく今季初ポイントとなったトゥルーリがいるトヨタ。タイヤと予選さえうまくまとめられれば表彰台も夢じゃないウィリアムズ。この3チームが上位3チームが取りこぼしたポイントを争うことになるだろう。カナダに非常に似たサーキットなので,このレースでもホンダやレッドブルはこの次のグループになると思う。
4. ピットストップはやはり2回か
このサーキットは燃料の重量がラップタイムに与える影響がかなり小さいので,1回目のピットストップを引き伸ばすような作戦は比較的取りやすい。オーバル区間でトラブルが発生した場合,セーフティカーが出動する可能性も高いため,2回が一般的だと考えられる。
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