いざ購入へ
さて、なんとか始業式の朝までバイトしてなんとかお金を貯めました私はお金を机の上に並べて考えます・・・
「どこで買うのか・・・」と ささいな事かもしれませんが実際非常に大事な事ですo( ̄ ^  ̄ o) 信頼できるバイク屋さんに出会えるか出会えないかで今後の自分のバイクライフに大きくかかわってきます とりあえず同じ堺市内のいわゆる「ディーラー」に行ってみました 当然ですがそこには憧れの「ZRX400U」がありました 当時は大型二輪を持っている人は圧倒的に少なく教習所でとれる中免が主流で当たり前ですがメーカーも当然中型に力を入れておりディーラーなどにいくと半分以上は中型クラスで店の中に展示されています ZRXをみた時は心踊り超うきうきですo(^∇^o)(o^∇^)o 素直に「かっこいい・・・」と言う言葉しかでてきません そしてお店の人と話をすると今考えれば当たり前ですがアフターとしてキャブセッティングもしてくれると言ってくれて非常に心強かったです 当時の私は普通の店ではキャブセッティングはお金を払ってもしてくれない(違法改造という意味で)イメージがありセッティング=ショップと言う方程式が勝手に出来上がってしまっていました(汗) しかし当時わかってない私はお店の人のその一言で「ここで買う!」と決めてしまっていました 好きなバイクが目の前にありまさに「おわずけ」状態の私はいてもたってもいられず他の店にもいかず一件目のここで購入〜 今考えれば若かったと思います、いい意味でも悪い意味でも とにかく高校生の身分で新車を自分の力で購入した私は納車の日を心待ちにしてとうとう運命の納車の日がやってきました、学校が終わりマッハで自宅に戻りヘルメットを手にとり「いざΣ( ̄□ ̄;)!!」とバイク屋に向かおうとしましたが・・・ 「雨Σ(T▽T;)!!」 そんなんです、この日は朝から微妙に曇っていて雨が降ってきたのです、バイク好きではない普通の人?なら後日天気がいい日に納車と言うのが当たり前と思いますがやはりそこは若いです、一秒も迷う事無く母親が原付に乗っているときに使っていたカッパを手に取り電車に乗り込みました(・・;) そしてバイク屋に着き簡単なバイクの説明をうけます、しかしすでに頭の中は「乗りたい!!!」と言う心一心で全く聞いていません そして明らかにZRXとは不似合いなおばちゃんカッパを身にまといいざ出発です(≧▼≦) 雨の中私はゆっくりとクラッチを離し私の中免小僧人生がスタートしたのです 帰りしなは超ドキドキです 原付と違い余裕で車の流れについていける半面、でかいから当然重くちょっぴり怖かったです・・・( ̄
 ̄;) そして雨は私を容赦なく遅います、さらに新車特有の「慣らし」と言う事が頭にありいっぱいいっぱいで自宅に帰りました 雨も強くなり正直中免デビューなんで遠くにいきたかったですがそのウキウキの心さえ冷静に変えてしまう雨でしたので歯を食いしばっておとなしく自宅に戻りました 雨の中自宅が団地だった私は事前に購入しておいたバイクカバーを濡れながらも車体にかけリアタイヤにロックをして一件落着( ̄^ ̄) 晴れたらどこに行こうかと言う夢を心に描きながらその日は終わっていきます・・・
そして即日・・・ 私の超純粋たる気持ち(笑)が天に通じたのか雨は止んで晴れです! 学校から帰り速攻出発(出っぱつ)です! 正直たいした所は行ってません しかしバイクに乗るだけでも激しく心うきうきです 今思えば正直この時ほどバイクに乗っているだけで幸せな時はなかったと思います たしかに今でもバイクは好きです、しかしあの時のバイクに乗るだけで幸せと言う純粋な感情は今の私にはありません バイクの知識も経験も今のほうが格段に上ですがあの時のなんとも言葉では表現できないレベルの「楽しさ」はありません・・・ おそらく私のバイクライフで最高の時はあの時だったと思います 純粋無垢な気持ち、無知ゆえに失敗もしたけどすべてを超越した幸せ みなさんもあったんじゃありませんか?
気がつけば「改造」や「走り」の方向に行っていたかも知れませんがどんなライダーでも必ず?最初に通る所、最も純粋で最もバイクが理屈ぬきで好きだったころの思い出です・・・