北横岳
(2480m)

     登山日:2009.9.21〜23
     お天気:曇り
     人  員:夫婦2名
     ルー ト:白駒池ー麦草峠ー坪庭ー北横岳ー亀甲池ー双子池ー雨池ー麦草峠
     タイム :

八千穂高原自然園の白樺林 14:04

飛竜の滝 14:12
 

 


白駒池 15:46 
白駒池畔の苔むす樹林
 
池を巡る木道
 
池のほとりのテント風景

白駒荘

麦草ヒュッテの入り口

大石峠 9:20



縞枯山を望む 9:30

オトギリ平 9:41

出逢いの辻  9:57

立ち枯れの樹林

坪庭へのトラバース道

ピラタス山頂駅  11:27

横岳を登る  12:37

北横岳ヒュッテ  12:46

北横岳山頂  13:48

亀甲池に降り立つ  15:31

双子池(雌池)  16:06

双子池ヒュッテ

双子池(雄池)

双子池から林道に入る  7:19

霧に覆われた林道



干上がった雨池  9:31

雨池から一路麦草峠へ

麦草峠に帰着する  10:54
9月の連休は、久方ぶりに八ヶ岳は北八ツの穏やかな平原を歩いてみることになりました。











諏訪インターまでは凡そ7時間の道程ですが、いずれ渋滞に巻き込まれるだろうと、朝は早めの6時に出発します。が、案じたほどでもなく、午後1時過ぎには無事八千穂高原に到着です。














天候は思わしくなく、明くる日からは下り坂とのことでもあり、初日のうちに自然園を散策することに・・・













初日の投宿先に選んだ白駒荘に入ったのはもう4時を廻る頃だったでしょうか、荷を解く間もなく日暮れまでの短い時間に池のほとりを散策します。













此処白駒池にはふたつの登山宿があり、池の畔のキャンプサイトも見るからに満杯の様子で、大層な賑わいです。この登山宿は珍しく入浴が可能で、夕食の品数も食べ切れない程盛り沢山あり、おまけに食後は差し入れのお酒まで出ると言う、好きな人には応えられない宿でもあります。











翌朝は7時からの朝食を済ませて、麦草峠まで車を移動しますが、麦草峠の標識の下で登山路を探しても、それらしき取り付きがありません。ウロウロしていると、すぐ傍に停まった車から、「登山口は麦草ヒュッテの脇ににありますよ」との声。













路肩に車を停めて大石峠から出逢いの辻方面に向かいます。大石峠からは茶臼山と縞枯山を経由してピラタス山頂駅に至るルートもありますが、今回は高原歩きが目的で、両山の裾野をトラバースする楽なルートを選びます。













曇天ながらも幸いにして雨の降る様子はなし、気持ちの良い針葉樹林を縫うなだらかな小径を歩き進むと凡そ40分、やがて笹原の広がるおとぎり平を経由して出逢いの辻に到着です。この分岐を南に進むと唐沢鉱泉に至りますが、我々はピラタス山頂駅を目指して北へ向かいます。












ここまではまさに高原歩き、殆どアップダウンはありません。歩くこと凡そ1時間半、前回南八ヶ岳の横岳に登った折に立ち寄った、見覚えのある山頂駅に到着します。













坪庭を経由して横岳の登山路に入ったのは丁度正午、結構険峻な道が続きますが、それでもいかにも軽装の家族連れに出会います。坪庭に来たついでに足を延ばすのでしょうか?












北横岳ヒュッテ到着が12時46分、ほとんどコースタイム通りです。ヒュッテ前のベンチで簡単な昼食をすませてから七ツ池を覗き、ひと踏ん張りして直ぐ上の山頂に向かいます。












真白なガスに覆われて何も見えない山頂を後にしたのは1時50分。コースタイム1時間の亀甲池に下りますが、それはもう、予想外の大変な悪路です。急勾配のガレ石の登山路が延々と続きます。途中行き交ったのはまだいかにも若い男性二人連れのパーティのみですが、曰く「もう限界です!」とのこと。亀甲池の表示を見たのは3時30分。40分の大幅なタイムオーバーとなりました。













亀甲池に降り立つ間もなく、これでもか!と追い討ちをかけるような小さな峠をひとつ越えて、二日目の泊まり先である双子池に漸く辿り着きます。時刻は4時6分。










池の畔には3張りほどのテントが見えますが、白駒池とはうって変わって、まことに静かな佇まいです。ヒュッテの受付で尋ねてみると、泊まり客は我々だけとのこと。尤も前日は20人を超える客が来たそうですから、いつもこれほど寂しい分けではなさそうです。










終日歩き詰めで、夕闇迫る中もう池を巡る元気もなく、夕食を済ませると只々欲も得もなく布団の中に潜り込みます。標高はさほど変わらない筈ですが、白駒池と比べると余程寒く感じます。









朝は6時が朝食。まだ幾分寝足りない気分ですが、ゆっくりくつろいで居られる雰囲気の宿でもなく、出発前に宿ご自慢の池を覗いただけで、早々にお暇することにします。









今年は雨が少ない所為で亀甲池は干上がっていたのですが、此処双子池は何でも湧水が出ているとかで、満々とした綺麗な水を湛えています。飲み水もこの池から引くほどにきれいな水が湧くのだとか・・・・









さて最終日は雨池を経由して麦草峠へ戻る凡そ3時間の行程です。雨池からは雨池峠を経て縞枯山と茶臼山のピークを踏みながら帰るルートもありますが、とてもそれだけの体力は残っていないようです。








雨池までは林道歩きですが、林道と言っても舗装されている分けでもなく、幾分広めの登山道と言った趣きでしょうか、天気が良ければ遠くアルプスを望むことが出来ると言う、気持ちの良い林道です。









雨池までは途中行き交う人影もありません。雨池には北側から急斜面を下って辿ることもできますが、スキップして平坦な南側から回り込むことにします。木道を歩くこと15分余り、予想以上に大きな池ですが、残念なことに、この池も枯れてしまっています。池への分岐点で一休み。バーナーを焚いて今回初めての珈琲を淹れます。









雨池への入り口から直ぐ、道は林道を離れて樹林を縫うような木道に変わります。コースタイムは凡そ1時間、余裕を見て到着は11時半頃と踏みますが、見覚えのある茶水池のほとりに到着してみると丁度11時。思いのほか早いペースでの帰着となりました。










車で荷を解いてから、昼食がてら出発前のひと時を麦草ヒュッテで過ごします。大きなヒュッテです。恐らくこの近辺では最も大きな宿なのでしょう。要予約が難点ですが、北八ヶ岳を歩きまわるには格好の拠点かも知れません。










幸い結局雨に見舞われることもなく、気分よく歩けた北八ヶ岳の秋でした。紅葉は10月初め頃とのことですが、色付き始めたと思う間もなく、直ぐに白い雪が覆い始めることでしょう。一面銀世界の北八ヶ岳はまた一層素晴らしいところに違いありません。