高塚山
(標高1396m)

     登山日:2006.5.15
     お天気:曇りのち晴
     人  員:ツアー
     ルー ト:荒川ダム登山口ー大株歩道ー縄文杉(ピストン)
     タイム :10時間

桜島がうっすらと・・  11:30


前泊の宿  19:00


荒川ダム登山口 6:32


トロッコ道を歩く 6:50


トロッコが通過します!

 
小杉谷小学校跡地 7:35


安房川 

 
小杉谷の東屋 7:39





中央奥が翁岳  9:15


翁杉  9:50



ウィルソン株  10:00


木道を登る  10:34


大王杉  11:31


縄文杉の威容





白谷雲水峡にて


千尋の滝




スミレ

ラン

モウセンゴケ

サクラツヅジ

セッコク


ナナカマド

高塚山と言っても聞き慣れない山ですが、屋久島の縄文杉と言えば知らない人はいないでしょう。今回はツアーに乗っかって初めての屋久島の山歩きに向かいます。






鹿児島空港から市内に入り、鹿児島港から高速船で屋久島に渡りますが、途中の半日を市内で過ごします。城山公園から望む桜島は生憎の空模様でうっすらとしか、その姿を現しません。
大半の人たちは磯庭園に向かいますが、磯庭園は訪問済みの我々は、照国神社の周辺を散策します。





凡そ2時間半の船旅を経て投宿先のホテルに到着したのはもう夕暮れ時。ホテル前の海岸を散策するには些か遅い時間でした。翌日は早朝5時に出発し、バスで荒川ダムの登山口に向かう予定です。







登山口に近づくと大変な混雑です。停められている車は鹿児島からフェリーで渡って来たものでしょうか?随分な台数です。月に40日は雨が降ると言われる屋久島。空模様が心配でしたが、幸い天候には恵まれたようです。








5,6人に一人の現地ガイドが付いて、4パーティに分かれての入山となります。此処屋久島では一時、如何わしいガイドが入り込んで話題になったと記憶しますが、今ではしっかりと組織されているようで、無線でお互い情報を交換しながらパーティをまとめています。










荒川登山口から約8キロ、大株歩道まではなが〜いトロッコ軌道を歩きます。標高差300mの緩勾配の道です。出発は6時40分ごろだったでしょうか、軽く準備運動の後ガイドの先導に従います。












このトロッコ軌道、昔は子供の通学や住民の足として使われていたようですが、現在は林業作業や点検作業などに日に2度だけ軌道車が走るとのこと。7時頃、運良く軌道車の通過です。線路際で見守ります。











7時30分、小杉谷小・中学校跡に到着です。小杉谷集落の学校として150名近くの子供たちが学んだこともあるこの学校、昭和45年に廃校となりました。







ここから先は軌道の真ん中に木道が整備されていて、幾分は歩きやすくなります。











学校跡からほんの少し行くと東屋ですが、此処からまだ先は長く、軌道敷きの終点までは4.5kmあります。












途中、三代杉や仁王杉などのスポットを通過してトロッコ軌道の終点、大株歩道入り口に到着したのは9時30分頃。ここまで凡そ3時間です。真新しいトイレ小屋が建てられており、ひとまずは大休止。











ここからはようやく登山道らしい急勾配の道に変わりますが、木の階段が設けられています。急登は始めの少しの間だけ、それから先は比較的緩やかなアップダウンを繰り返します。















やがて翁杉。兎も角、此処屋久島の杉は尋常な杉ではありません。なんでも樹齢1000年以上の杉を初めて屋久杉と呼ぶそうな!













そ30分でウィルソン株に到着です。とてつもない大きさです。切り株全体が洞穴で、中に入ると結構な広さです。洞穴の側面に小さな穴がふたつほど・・・小鳥が出入りしていますから、どうやら巣として利用しているようです。










この辺りの標高はすでに1040m。ここから縄文杉までは240mほどの登り、距離にして1.5kmほどの行程です。






途中短く昼食を済ませて、縄文杉到着は丁度12時頃です。杉の周囲には広いデッキが張り巡らされていますが、根回りは保護されていて近寄ることはできません。











樹高25m。胸高周囲16m。樹齢は何でも7000年とか言われたことが命名のきっかけになったそうですが、実際は2千数百年とのこと。それにしても・・・ただただ呆れるばかりの存在感です。









この縄文杉から標高にして僅か100mばかりで高塚山のピークに達します。また、すぐ傍には高塚小屋があって、宮之浦岳方面への縦走ルートにつながっていますが、残念ながら我々はここで折り返します。









登山口に帰り着いたのはもう5時を回っていたでしょうか。全行程20km、およそ10時間に及ぶ長いトレッキングでしたが、一人か二人の脱落者がいたとか、いなかったとか?この距離では居ても当然ですが、お天気に恵まれたのは幸いでした。











その日は投宿先のホテルに戻ってただただ眠るのみ。翌日に備えます。









あくる日は生憎の雨。流石に屋久島、雨なしでは帰らせては貰えません。向かった白谷雲水峡では苔むす白谷の渓流が見ものだったようですが、増水のためルート変更の止む無きでした。








最後に千尋の滝を見物して今回の屋久島訪問を終えます。今回は屋久島の様子を覗う程度のトレッキングでした。次回訪れるとすればプライベートツアーになるでしょうが、本格山行きとなれば、山中1、2泊は覚悟しなくてはならないでしょう。果たしてご縁があるかどうか?またの機会を楽しみにしましょう。