御池岳U
(標高1247m)

            登山日:2010.4.17
            お天気:晴
            人  員:4名
            ルー ト:コグルミ谷登山口ー御池岳山頂直下ー鈴北岳ー鞍掛トンネル東登山口
            タイム :7時間半
            

コグルミ谷に取りつく別パーティ  8:51



険しい沢道  9:36


  タテ谷道出会い 9:43


カタクリ峠に到着  11:15



あたり一面はバイケイソウ  



真ノ谷に向かう  11:53



御池岳の麓に・・  12:49



鈴北に向かう 15:08



池の平にて 15:16



鈴北峠山頂にて  15:26



鞍掛峠への尾根道1056ピークから 15:31
季節外れの寒波が続きます。4月半ばにして、東京では何と降雪とか!


週末は土曜まで寒い日が続き、日曜から暖かさが戻るとの予報です。予定を一日遅らせたものかどうか?と悩みますが、結局予定通りの土曜に・・・


4人のメンバーで6時15分に出発、順調に車を走らせて8時半には鞍掛トンネルに到着しますが、予想通り東口にはすでに10台ほどの車が停められています。天候荒れ模様でもやっぱり御池岳は入山者が多いようです。



下山後の車道歩きを敬遠して、当初の予定を変更、反対周りにコグルミ谷ルートを登ることにします。



車道を下ること20分ほど、登山口到着は8時50分です。前後には何組かのパーティが・・やっぱりこの沢道を選択する人が多いようですね。


沢の左岸を登り始める前の4人パーティに続きますが、何とも酷い急斜面です。斜面を転がり落ちないようにするのが精いっぱい!どうも様子がおかしいと思っているうちに、前のパーティのリーダーが取り付きを間違っているらしいことに気付きます。



さて前進するか、後退するか?一瞬迷いますが危険を感じて後退することに・・・正しい取り付き点は沢の右岸でした。30分ほどのロスばかりか、すでに脚には痛みすら感じます。うかつに先行パーティに続いたのが間違いでしたが、間違い易い状況なのも事実、もう少し登山口をしっかり表示して欲しいものです。





この沢から登るのは初めてですが、結構険しい沢道です。いつものように、度々脚を止めては弾む息を整えるのはわたし。その間に次々と後続パーティに追い抜かれます。



カタクリ峠到着が11時15分。ここまで凡そ1時間45分は標準タイムを遥かに超えます。



花で有名なこの谷も、残念ながら花の姿は全く見られませんが、辺り一面にバイケイソウの若葉が目を引きます。




カタクリ峠から先は勾配も比較的緩みます。御池岳への分岐に達したのは12時頃だったでしょうか?念のためコースタイムをチェックした上で御池岳山頂に向かうことにしますが、実はこれが大間違い!山頂への登山路は前日の雨の所為か、ひどくぬかるんでいることが後で判明します。




兎も角、ひどいものです。これまでこんなにひどい山道に出くわしたことがありません。脚を引き抜くのさえ難儀する始末。時刻はすでに1時を回っていたでしょう、山頂は目前ですが精根尽き果てて昼食を取ることにします






斜面を吹き下ろす風は冷たく、身体は暖かいものを欲しますが、バーナーで湯を沸かすのも儘なりません。それやこれやで、荷物をまとめて立ち上がったのはもう2時。気持を立て直して山頂に向かいますが、このぬかるみ道ではおそらく20分はかかることでしょう。山頂から鈴北へ抜けて鞍掛峠を下る時間を考えるとどうも厳しいようです。意を決して退却しますが、後で軌跡を調べてみた処、山頂までは高度にして20m弱何とかなったかも知れません。





谷道をあるくこと暫し、前方が明るく開けて草原台地に達します。やがて池の平。空はようやく明るさを取り戻して気分も晴れやかになりますが、時刻はもう3時を回って人っ子一人の姿もありません。と、思いきや、鈴北岳の山頂に人影が・・・どうやらまだ山に残っている人もいるようで、何とはなしにホッとします。





登ってみると陽気な若い男性が3人。別の山から此方に廻ってきたようです。お互い写真を取り合って、お先に下山にかかります。




鞍掛までの尾根道は広く緩やかで、気分の良い道です。コグルミの谷道より遥かに歩き易い。気分の良さだけを考えれば、鞍掛から鈴北をピストンするのがベストかも知れません。




最後の急勾配を下って車に戻れたのはもう5時。5時に下山したのはこれが初めてです。出鼻の仕切り直し、ぬかるんだ登山路、そして4月としては驚くほどの寒さ。残念ながら悪い条件が重なった山行となりました。