大洞山
-ohborayama-
(標高1013m)
![]() 三多気から大洞山を望む ![]() 息を呑む桜並木 10:54 ![]() 登山口へのアプローチ 11:27 ![]() 石段の登山道 12:05 ![]() 青空が開けて頂上! 12:30 ![]() 正面は倶留尊山 ![]() 雌岳から望む雄岳 ![]() 石畳の道 ![]() 石畳の道から望む尼ヶ岳の秀麗な姿 ![]() 苔むす石畳の道 ![]() 谷側は古い石垣 ![]() ヒゴスミレ ![]() カタクリ ![]() マルバコンロンソウ ![]() ニリンソウ ![]() ヒメレンゲ ![]() ![]() ヤマルリソウ ![]() ヒトリシズカ ![]() ホウチャクソウ |
大洞山は布引山地に位置し、倶留尊山や尼ヶ岳などと並ぶ美しい山で、中太郎生、下太郎生、三多気など幾つものアプローチルートがありますが、今回は桜で有名な三多気登山口から山に入ります。 迂闊にも連休の交通事情が頭から抜けていて、西名阪は松原から朝の7時にしてすでに全線渋滞状態です。4時間近くを要して10時40分頃にようやくの到着です。 368号を杉平で左折すると、そこがもう桜並木。樹齢数百年に及ぼうかという見事な老木が狭い道の両脇に立ち並んで、その景観に圧倒されます。 少し入った処に駐車場らしきスペースがありますが、その先はようやく車1台が入れるほどの林道が奥に続いているのみ。どうも先の様子が良く分かりません。登山口は大分先の筈ですが、ここで車を乗り捨てます。 この辺り、素晴らしい佇まいに唸りながら何軒かの農家が並ぶ桜並木を奥へ抜けると、道は次第にその傾斜を増し、やがて真福院と呼ばれるお寺にでます。此処には、恐らく登山客のためにでしょう、真新しいトイレ小屋が建っていますが、登山口まではまだまだ急勾配の林道が続きます。 11時25分、広がりのある綺麗な場所に出ます。此処にもトイレらしき小屋が目に入ります。此処まではかろうじて車で入り込めますから2台ほど車が停まっています。登山道は此処からさらに15分ほど。林道と交わった処が出発点になります。 いよいよ本格的な登山道ですが、驚くばかりの傾斜です。それも直登!あまりの傾斜に石段が設けられています。結局ここ700m地点から標高985mの雌岳までは殆どが石段の登山道が続きます。 喘ぎながら登ること1時間弱、勾配が緩んで明るくなったかと思うと、突然そこが雌岳頂上です。ぱっと眺望が開けます。すぐ目の前には雄岳。雄岳の後方は尼ヶ岳です。隣の倶留尊山を望むベンチで軽い昼食を取ります。道中は冷たい風が結構強く、立ち止まると肌寒いくらいでしたが、此処頂上では意外にも風がありません。 雌岳から雄岳までは20分ほどの道程です。一度急傾斜で鞍部に降り立ち、80mほど登り返すあたりは倶留尊山にそっくりです。 雄岳からは往路とは反対側に尼ヶ岳に向かって下山します。倉骨峠から尼ヶ岳にも登ることができますが、出発の遅れた今日は倉骨峠手前から石畳の道を三多気に戻る予定です。 途中何組かのパーティと行き交います。倉骨峠にも車を停められますから、尼ヶ岳を先に稼いでから大洞を目指しているのかも知れません。 東海自然歩道の一部である石畳の道はその由来を知りませんが、恐らくは相当古い歴史のある道で、その美しさは何とも筆舌に尽くしがたいところがあります。苔むした古の道を緩やかに三多気に戻ります。 石畳の道を抜けてからはそのまま東海自然歩道を辿りますが、林道が幾度も交差して分かりにくく注意が必要です。歩くこと数十分、ようやく朝、車の停まっていた広場に戻ります。此処からは気楽に往路を戻るだけです。時すでに夕刻ですが途中ワラビや山蕗それにミツバなどを摘みながら車に戻ります。 なんとも素晴らしいの一語に尽きるところです。西暦900年ころに植えられたと言う山桜が楽しめるのは4月中旬とのこと。ぜひとも再び訪れたいところです。 |