能郷白山
(標高1617m)

     登山日:2008.5.21・22
     お天気:晴
     人  員:夫婦2名
     ルー ト:温見峠登山口ー山頂(ピストン)
     タイム :6時間30分

淡墨桜 道の駅   07:00


温見峠登山口   08:57


ブナ林を抜ける   09:09



カタクリの花  10:40





イワカガミ

 
左奥がピークか?  12:16


雪渓を渡る   12:30 





山頂  13:00


雪渓むこうが白山権現の祠 13:06


祠前にて  


周辺の山並み
今回は1ヶ月ぶりに登山と云うよりは、この夏に目論んでいる北海道行きでの車中泊の予行演習を兼ねて、かねてから気になっていた能郷白山を選びます。








能郷と云えば、かつては岐阜側からのルートが主流で、アプローチ、登頂ルートともに比較的長くて、大阪方面からは中々取り付き難い山でしたが、この頃では福井側から短い温見峠ルートを利用する人が増えてきたようです。







前日は早めの午後1時に出発、名神を一路大垣に向かいますが、生憎集中工事で車線制限中!思うように走れず、前泊の予定地に到着したのはもう夕方の6時頃でした。





前泊地に選んだのは、登山口30kmほど手前の淡墨桜の道の駅。温泉とホテルが併設されたまだ真新しい小奇麗な施設です。安心して泊まれそうです。




8時までは入浴可能とのことで、早速温泉へ・・・
もう食事は出来まいと、道中で弁当を仕入れて来ましたが、どうやら食堂で食事も出来た模様です。






脱衣場で、土地の人と思しき人に温見峠までの道を訊ねたところ、案の定国道は閉鎖されているとのこと。峠までのR157は雨の後はすぐに閉鎖されてしまうようです。幸い、林道の迂回ルートは何とか使えるとのことで一安心です。






シートをフラットにアレンジしての車中泊は、前のセダンに較べれば遥かに楽なものの、寝袋に包まっての狭いスペースではそうそう寝られるものではありません。漸く寝付けたのは夜中の3時を廻っていたでしょうか?気がついてみると朝はもう6時半でした。






簡単な朝食をすませて出発。国道を離れて林道に入ります。ナビにも表示されない林道とは言え、この辺りの国道よりはむしろ立派なくらいです。







走ること1時間半、温見峠到着は8時半頃です。土日ともなれば路肩にズラリと車が並ぶようですが、今日はまだ1台だけ。まだ早い所為もあるでしょう。その車の持ち主らしき人と言葉を交わしてみると、根曲り筍の採取に来ているとのこと。どうやらこの辺りは根曲り筍が愉しめるようです。








登山道はいきなりの急登ですが、両脇の笹藪に分け入って根曲り筍を探しながらゆっくりと登ります。







ブナ林の急な登山道が続きます。カタクリの花やイワカガミが姿を見せ始めるのは高度1300m辺りからでしょうか。後発のパーティが、ひとつふたつと我々を追い抜いて行きますが、花の撮影や筍で忙しい我々はいっかな前に進めません。










ようやく勾配も緩んで、視界が開き始めるのは高度1500m辺りからです。1500mの小ピークからは、笹原とダケカンバの疎林の中を、幾度かアップダウンを繰り返しながら緩やかな稜線が続きます。それにしてもこの山は虫の多い山です。確か近くの横山岳でも随分虫に悩まされましたが、この近辺の山は虫が多いのでしょうか?













雪渓を渡って50m程最後の上りを登りつめるとようやくピークです。時刻は丁度1時。何と驚きの4時間のコースタイムです。ピークでは眺望は得られませんが、100mほど離れた処にある白山権現の祠まで出ると360度の眺望が開けます。











祠の前で遅い昼食です。空模様次第では白山から北アルプスまで望める筈ですが、今日は生憎薄曇でシカとは確認できません。







登山口に降り立ったのは3時半頃。帰路は福井側に抜けることにしますが、北陸道は敦賀で降りて161へ・・・京都東から名神に入るつもりが、工事の所為でしょうかインターは閉鎖されており、そのまま地道を吹田まで帰る羽目となりました。
車中泊にはいま少し細やかな工夫が必要らしいと、認識を新たにした山行きとなりました。