七種山
(標高683m)
ーnagusayama-
![]() 野外活動センター 08:44 ![]() 左七種山 右七種槍への稜線 08:58 ![]() 金剛城寺山門 09:18 ![]() 七種滝 09:45 ![]() 七種神社を仰ぎ見る 09:58 ![]() 展望岩からの眺望 11:14 ![]() 山頂表示 11:12 ![]() ![]() ![]() 七種槍ピーク 13:54 ![]() 槍から393への険しい岩稜 14:31 ![]() 落ちたらおしまい! 14:32 ![]() 尾根道を振り返る 14:34 ![]() 夕暮れの七種池 16:27 |
快晴の勤労感謝の日。手ごろな山のつもりで兵庫県は福崎の七種山に出かけますが・・・ 七種山は七種槍、七種薬師と並んで七種三山と呼ばれる山のひとつで、稜線歩きが楽しめる筈です。 7時出発。順調に8時40分頃には野外活動センターに到着です。車はまだ数台程度。天気は絶好調です。 センター裏から先に七種槍に取り付く登山口と林道の先、金剛城寺の山門を潜って滝を巡りながら七種山を目指す登山口がありますが、先ずは七種山を目指します。 三方を七種三山に囲まれた谷間を七種川に沿って、山門まで林道歩きです。 山門までおよそ20分。一息入れてレイヤーを1枚脱ぎ捨てる頃合です。 山門を通り過ぎると、雌滝を初めとして4つの滝を巡りますが・・・これ、滝?と首をかしげたくなる滝です。滝らしい滝はやっぱり最後の七種の滝でしょうか。その落差70mもある見上げんばかりの滝ですが、水量は申し訳程度です。 すぐ傍、滝を見下ろす位置に七種神社が祭られています。神社の裏手がいよいよ七種山への登山口。急登の始まりです。 この地方ではご多聞に漏れず相変わらずの岩山です。山相はすぐ近くの雪彦山にそっくり!立って歩くことは少ない岩場です。神社の標高はおよそ380mですから山頂までは300m、1時間強の登りになる筈です。随所に張られたロープを頼りに岩場をよじ登ります。 11時10分。ピークです。先行者は4人組のパーティ一組が目下昼食中。ピークから固定ロープで少しばかり降りたところが「つなぎ岩」です。巨岩に巾50cmほどのスリットが高さ17mにわたって入っているとのこと。スリル満点の巨岩の上から周囲の山並みを楽しみます。 開けた山頂にもかかわらず、幸い風はありません。我々も先人にならって少し早めのお昼を取ることに・・・バーナーを焚いて温かいスープやお茶がありがたい季節になりました。 ピークから七種槍を目指すには先ずコルに向かって急斜面を150mほど下らなくてはなりません。それから552のピークまで20mを登り返してようやく槍への稜線上に立ちます。 552から標高577mの槍までは距離にして1.6kmのアップダウンが続きます。コルからセンターまでのエスケープルートを取りたかったパートナーはどうもおかんむりの様子ですが・・・この先にもうひとつショートカットがある筈です。 2時。七種から約1時間で槍ピークに到着です。ピーク手前にセンターへの指導標が見えます。 二万五千図にも同様のルート表示があり、てっきりショートカットルートのつもりで下山にかかりますが・・・どうもおかしい?どうやらこれは岩稜を辿る393へのルートのようです。谷へ降りるルートは廃道になって消えてしまったのでしょうか? まことに険しい岩尾根です。燕岳や北岳でもこれほどの稜線は歩いた記憶がありません。 しかも固定ロープはほとんど設けられていません。危険を感じて持参の20m補助ザイルを使うのはこれが初めてです。最寄の立ち木にスリングを掛けてカラビナにザイルを通してパートナーを降ろします。 夫婦連れらしき一組が先行していますが、さすがに手こずっている様子。後続の4人組の姿はいつの間にか消えてしまったようです。余りの難所続きに引き返したのかも知れません。 槍から2時間半。アップダウンを繰り返しながらようやくの下山です。時刻は4時30分で日没ギリギリの滑り込み。あと30分も遅かったらヘッドランプのお出ましのところです。途中で行き交った人達はどうするつもりなのでしょうか? たかだか680mと高をくくっていましたが、やっぱり山は高さではありません。ロッククライミングさながらの登山ではありました。 |