妙高山U
(2454m)

     登山日:2007.7.24
     お天気:晴
     人  員:夫婦2名
     ルー ト:高谷池ー茶臼山ー黒沢池ー妙高山頂ー黒沢池ー富士見平ー笹ヶ峰
     タイム :12時間

夜明けの火打  5:20


ヒュッテ前からアルプスを望む 6:11

 
     6:14

 
茶臼山越え   6:31


 
黒沢湿原を見下ろす 6:42


 
茶臼山山頂   6:49

 黒沢湿原   7:07

 妙高山を見上げる 7:48


大倉乗越  7:59


外輪のトラバース道  8:18
 


長助池分岐から雪渓を登る 8:48 



分岐からの急登  9:07


ピークを踏む 10:49


山頂からアルプスを望む
 11:03





黒沢湿原を富士見平へ  14:52


湿原を流れる小川


黒沢池方向を振り返る


チングルマのワタゲ


ハクサンフウロ


クルマユリ


ワタスゲ
翌2日目の朝はすっきりとした晴天で明けました。ヒュッテの食堂の窓からはアルプスの白い山並みが鮮やかにその姿を現します。













5時半からの朝食は何とどんぶり!これもまた自分が食べられる量をよそいます。













6時過ぎに高谷池ヒュッテを出発、茶臼山経由で一路黒沢ヒュッテを目指します。高度差は60mほど、凡そ1時間の道のりです。











黒沢ヒュッテ到着は7時20分頃だったでしょうか。すでに人影はまばらです。下山時もまたこのヒュッテを経由しますから、当然のことながらザックをデポします。無料という分けにはいかないようで、多少のお土産を買い求めます。














二日目のメインはこの黒沢池ヒュッテからとなります。高度差約130mの大倉乗越を越えて、外輪山の内側を100mほど下り、燕新道との合流点まで凡そ1kmの道のりをトラバースします。其処から山頂まで、420mを一気に登ることになります。











乗越到着は8時。天気は上乗、登山道も幾分は乾いてきて、昨日ほど歩き難くはありません。乗越からは外輪山の内側に横たわる長助池が望めます。









トラバース道までは急激な下りです。固定ロープも数箇所。帰路の登り返しが思いやられます。大体においてこの地の登山道には石が多く、この上なく歩き難いのが特徴です。









トラバース道を歩くこと凡そ50分、雪渓に行き当たります。どうやら此処が燕新道との合流点のようですが、それらしき表示もありません。雪渓を越えると真っ直ぐ頂上に向かう登山道が目に入ります。









コースタイムは1時間20分とありますが、我々の予定タイムは1時間50分。予定通りとすれば、10時40分には山頂に立てることになります。











ところが道のりもほぼ3/4を越えたかと思われるあたりで、どうやら奥方がバテ気味の様子です。「此処で待っているからお先にどうぞ」とのこと。
仕方なく一人で山頂を目指しますが・・・途中で下山中のいかにも元気の良いご婦人と出会います。「アルプスが全部見えますよ!」とのお言葉。「下で家内がバテているんですよ。励ましてやってください。」とわたし。










予想通り大した距離もなく、間もなく山頂に到達です。先人は男性ひとり。なんとまァ、言葉を失うほどの素晴らしい絶景!登りの苦しさも吹っ飛ぶ思いです。これだから山は止められない!ところが、岩の上に陣取ってカメラを取り出す間もなく、何と後ろで奥方の声がするではありませんか!結局わずか5分程度の遅れで登ってきたのです。さてはあの元気いっぱいのご婦人に触発されたか?その声を聞いてホッと一気に気持ちが和みます。









山頂には11時半くらいまで居たでしょうか、陽が落ちるまでに笹ヶ峰まで戻らなくてはと気が急ぎ、早々に下山にかかります。











黒沢ヒュッテに戻ったのは2時半。驚くほど時間がかかったことになります。予定では2時間ほどの道のりにどうして3時間も要したのでしょうか?今もって分かりません。下山でこれほどの読み違えは初めてのことです。











お昼抜きで歩き続けたわたしは流石に腹ペコですが、奥方は疲れすぎているのでしょう、お昼は要らないとのこと。そこでヒュッテのデッキのベンチでクレープを焼いてもらうことにします。疲れた身体に甘いクレープの口当たりの良いこと!幾分元気を取り戻して、本日最後のひと歩きに取りかかります。時刻は丁度3時。陽が落ちる頃には登山口に辿りつけるでしょう。









黒沢湿原は確かに綺麗なところですが、高谷池ほどには花が見られないようです。これなら、幸い宿の送迎に頼れる今回は、燕温泉に下山した方が遥かに楽だったかも知れません。









富士見平で単独行の男性と言葉を交わします。何でも我々と同じルートを一日で歩いて来たのだとか・・・一日で踏破する人もいるとは知っていましたが、チョット想像を絶する体力の持ち主です。










富士見平から黒沢橋までの長かったこと!往路の倍ほどにも感じたのは、それだけ体力を消耗しているからなのでしょう。









途中、電波の届くところで宿に電話をいれて、帰りが遅くなりそうと伝えます。夕食の時間にはとても間に合いそうではありません。












笹ヶ峰到着は6時40分。黒沢ヒュッテから3時間40分ですから、流石に予定を40分ほど超過したようです。行動を開始してから12時間に及ぶ長い一日の終わりです。車に辿りついた今はただただ早く宿に戻って湯につかりたいだけ。3日目の明日は山をはなれて斑尾あたりの自然の中をのんびりと散策する予定です。