森吉山
(1454m)

     登山日:2010.10.6.
     お天気:晴
     人  員:夫婦2名
     ルー ト:マツクラ登山口ー山頂ーヒバクラ登山口
     タイム :7時間

敦賀から秋田港へ  4.10:00


奥森吉への道中にて   5.9:13      

 
森吉鳥獣保護センター   5.9:23


 
桃洞の滝に至る散策道    5.9:40


滝は近い?
    5.10:53


桃洞渓谷の流れ    5.11:05



渓谷沿いの紅葉はこれから   5.11:20

 
桃洞の滝    5.11:10

  太平湖     5.14:29

 
マツクラ道登山口にて
   6.9:12


紅葉に彩られた登山道   6.10:01


視界が開ける
     6.11.22


頂上高原の眺め   6.11:45


頂上は生憎のガス!   6.12:55


下山路から山頂をかえりみる  6.13:20


下山路の紅葉      6.14:45


角館の街並み    7.11:02



戸沢村幻想の森にて 8.6:42


羽黒山一の坂  8.9:37


阿弥陀湿原にて   8.13.10



湿原から月山を見る   8.12:49



船上から見る最上川の流れ



酒田は山居倉庫にて



月光川「おくりびと」の椅子

もう10年近くにもなるでしょうか、「山と渓谷」の誌面で森吉山の紅葉を見て以来、森吉山には一種憧れがあって、この秋ようやく訪ねてみることになりました。







今年の異常な暑さでは果たして例年のような秋の色づきが見られるのかどうか?と訝りながらも敦賀からフェリーで秋田港を目指します。







航行すること凡そ20時間、途中新潟に立ち寄りながら翌朝6時に秋田港に入港、その足で森吉に入ります。








秋田での初日は先ず奥森吉の鳥獣保護センターに車を停めて、桃洞渓谷を桃洞の滝まで歩きます。往復凡そ2時間半の道程です。







ブナが林立する静かな森を縫うように、良く整備されたトレッキング道が続きます。ウィークデイの所為でしょうか、全く人影を見掛けません。







渓谷の流れに沿って少しばかり上流に向かうと、辺りの木々が急に色づき始め、滑らかに磨かれたようにツルツルした段状の岩の上を清流が流れます。





川岸の岩場を歩くこと暫し、隠れていた滝が突如姿を現わします。そのドラマチックな滝の出現に驚かされます。見事です!荒々しくはありません。滑らかな岩の上を舐めるように流れ落ちる優雅な滝でした。


保護センターに戻ってからは芝生の上で遅い昼食を取ったあと太平湖を訪れますが、船に乗って対岸の滝を巡るにはいささか時間が遅すぎたようです。


初日の夜は森吉山荘に宿を取り、翌朝9時にマツクラ道の登山口まで送迎を頼みます。登山口に向かうのは我々だけ。何でも下山口ではもうひと組と合流する予定だとか。






宿から登山口までは凡そ40分、険しい山道を抜けて9時過ぎの到着です。幸いにして天気は良好。全行程13キロで4時半の下山予定は結構厳しいですが、何とか頑張らなくては!







緩やかで歩き易い登山道です。直ぐに息切れするわたしもこれなら頑張れそう?30分毎に5分の休憩を入れながら、静かなブナ林を歩きます。







10時47分にコメツガ道分岐を経て11時30分に森吉神社、20分後の11時50分には山頂避難小屋に到着です。ここまで来ると視界は開け、広い山頂の高原を抜けるように木道の登山道が続きますが、本当のピークはまだ遥か彼方です。






ピーク到着は12時30分。残念ながらガスに包まれて、眺望は全くありません。流石に寒く、急いでパーカーを着重ねます。






山頂には5,6人も居たでしょうか?その内の一人の女性はどうやら地元のガイドのようで、パトロールに出て来ているとのこと。この辺りには熊も頻繁に出没するとのことですが、鈴を鳴らしていれば危険はないとの話です。






聞けばヒバクラ道からの下山も登りと同じ程度の所要時間とのこと。とすればゆっくりはしておれません。大急ぎでお握りを頬張って、早々に下山にかかります。






山頂から見下ろすと、下山方向に延々と木道が続きます。山頂湿原を保護する木道です。蛍光色のパーカを着た一団が登ってくるのが見えます。恐らくはパトロールの人たちでしょう。





湿原を抜けた処でお昼を取っているご夫婦らしき二人と言葉を交わしますが、何と!この人たちが下山口で落ち合うことになっているもうひと組のパーティでした。







抜きつ抜かれつ、合い前後しながら酷くぬかるんだ登山道を下ります。酷い泥濘です。このルートはクレームが多いと、送ってくれた宿の人の言葉を思い出します。







下山完了は4時10分。難儀した割には予定より20分早めのタイムでした。







2日間森吉を堪能したあと、3日目の朝は角館や六郷に立ち寄りながら一路新庄を目指して走ります。








新庄から凡そ30分、戸沢村は最上川河畔の鳴滝屋に投宿して4日目を迎えます。翌朝は6時に起床、直ぐそばの「幻想の森」に散歩に出かけます。樹齢1000年を超える老木が密集する何とも玄妙な風景です。










朝食をすませた後は羽黒山にお参りし、その足で月山八合目まで車を走らせます。お目当ての阿弥陀が原では、この時期、残念ながらお花畑は見られません。紅葉を期待していましたが、もうすでに幾分遅かったようです。阿弥陀が原から山頂まではコースタイム2時間半とありますが、登るほどの時間はありません。景色を楽しみながら珈琲を淹れて月山でのひとときを過ごします。













5日目は山形最後の日。今回初めて天候が崩れました。宿から20分ほど車を走らせて川下りの船に乗り込みます。ここ最上の川辺を取り囲む山肌は見事な紅葉に染まるのですが、まだ一、二週間は先のことのようです。









凡そ1時間の川下りを終えたあとは車に戻り、今回最後となる立ち寄り先の酒田港に向かいます。







車は市役所に停めさせて貰って、雨の中の酒田散策もまた格別です。市役所から5分も歩けば有名な山居倉庫で、鐙屋や本間家もほど良い距離にある小じんまりとした町です。






散策の最後を海鮮市場での昼食で締めて、大阪への帰路に入る前に酒田の北部、遊佐町の月光川河川公園に立ち寄ります。「おくりびと」の舞台となった処です。迷いながらも辿りついた河川敷では、雨の中ひとつポツンと据えられた椅子が印象的ではありました。










酒田から名神吹田までは凡そ12時間の道程、高速道路の適当な処で車を停めて車内泊のつもりでしたが、走り始めるとムキになるのでしょうか、途中1時間ほどの仮眠を取っただけで、気がつくと夜が明けて朝は5時、吹田インターはもう目前でした。