皆子山
(標高971m)

     登山日:2006.12.23
     お天気:晴
     人  員:夫婦2名
     ルー ト:足尾谷橋登山口ー840m地点(ピストン)
     タイム :6時間

登山口 橋名表示の右手に入る 09:20


関西電力ダムの魚道 09:44


丸太橋をいくつも渡る 09:57


小さな滝は実に多い! 09:56


足尾谷の風景 11:07


数ある滝のひとつ 11:12



固定ロープも数知れず! 11:29

 
690m地点栃の古木 11:54

 
840m折り返し地点 12:42


栃の木の下でお昼です   13:24


 
ロープで下降 14:19

暮れの土曜日は久しぶりに晴れ間が覗きそうな予報で、近場の皆子山に登ってみることにします。


皆子山は京都の峰床山の南方、鯖街道の坂下トンネルの傍から入ります。




標高も低く、勝手知ったる方面と言うことで朝は8時前の遅い出発です。



ところが、鯖街道からの入り口を間違ったらしく、少しばかり回り道をして足尾谷橋に到着。橋のたもとに車が1台停められています。先行の登山者でしょうか?



先ずは足尾谷の左岸の林道を遡りますが、時刻はすでに9時半近く、綺麗な谷です。




歩くこと20分。関西電力のダムに到着です。発電用ダムとありますが、ダムと言っても小さな水溜まりにしか見えません。尤も、この渓流には遡行する魚が居るのでしょう、魚道らしきものが設けられています。





林道は此処まで!ここから先は次第に登山道に移ります。





沢を何度も何度も渡渉しながら遡りますが、何とも険しい道です。これまでに経験した沢道でも一番険しい部類でしょう。この冬の雪解け水でしょうか、かなり増水しているようで、渡渉もかなりの危険を伴います。安全な渡渉点を探し回ることも一度や二度ではありません。これは全く予想外です。沢道はこれがあるから油断できません。ロープを持ってくれば良かったと悔やみますが、後の祭りです。









標高531m地点で足尾谷を外れてツボクリ谷に入ります。小さな道標が1枚掲げられていますが、これを見逃すと迷い込んでしまいそうです。






雪のない冬山ではいかにも寂し気な風景ですが、春はさぞかし綺麗な谷に違いありません。いくつも小さな滝が続きます。






ツボクリ谷に入ると次の目印は栃の古木ですが、中々到達しません。それらしき木を見かけますが、何分葉を落としているので良く分かりません。手元の写真と照合しては「どうも違うみたい」と先を追いかけます。










ようやくお目当ての古木にお目にかかったのは、もう12時前、コースタイムを越えること30分です。山ぎわの早い日暮れを考えると先の時間が気になりますが、一休みの後、兎も角前進することに・・・栃の木から程なくして山頂に向かう沢に乗り移ります。







新しい沢に入って間もなく下山中のパーティと遭遇します。今日初めての人の気配です。どうやら「途中」から入山したらしき男性3人のパーティ。さては登山口に停まっていた車は下山口に停めたこの人達の2台目の車かも知れません。「此方のルートは結構険しいですよ」と言葉を交わして別れます。






沢道も尽きて山頂への最後の上りにさしかかる頃、腕の時計は12時40分を指しています。高度計では750m。登山口で高度を合わせて来なかったにしても、余すところ高度にして200mばかりです。どうやらタイムアウト!これ以上前進すると下山は暗闇の中を歩くことになりそうです。迷うことなく折り返して、栃の木の下で昼食を取ることにします。








ところが標高の分かっている栃の木下で高度計を確かめてみると、どうやら90m程低い高度を指しています。さては折り返し地点の標高は840mで、山頂まで僅かに130mほどだったか?それにしても多分折り返したのが正解だったでしょう。







れほど険しい山とは思っても見なかったのが間違いの元!出発が遅すぎました。あと1時間早く出るべきところでしょう。









ップ麺とぜんざいで手早くお昼をすませて、早々に下山にかかります。何としてでも日暮れまでには林道に出なくてはなりません。夕闇が迫ってからのあの険しい沢渡りは、とても安全に自信が持てません。









無事、関電ダムを再び目にしたのはすでに3時半。山頂を踏んでいたら4時半を廻っていたに違いありません。




残念ながらピークは逃しましたが、久しぶりに山の空気を吸えてご機嫌の一日ではありました。