三室山
(標高1358m)

     登山日:2006.11.3
     お天気:晴
     人  員:夫婦2名
     ルー ト:青少年野外活動センター登山口ー山頂(ピストン)
     タイム :5時間30分

センター前で紅に染まるカエデ 


野外活動センター


林道を山へ向かう
 
 
山は秋の装い


秋めくブナ林




 
山頂近くからの眺望






山頂からの眺望 



山頂表示
 
北アルプスは涸沢カールの紅葉から1ヶ月、そろそろ山が恋しくなってくる頃ですが、近郊の低山ではまだ紅葉には少しばかり早い季節。この時期は山を選ぶのに結構悩むものですが、今年のこの暖かさでは尚更です。




近畿の北部では今年は取り分け熊の出没が多いとのことで、北部を避け、中国方面の三室山を選んでみます。



三室山は兵庫県では氷ノ山に次ぐ高山。わたしは今回で3回目になりますが、奥方は去年の3月に大雪で撤退して、未だピークを極めてはいない山ではあります



普段は凡そ2時間30分の道程ですが、連休初日の所為でしょうか、中国道は渋滞気味、20分近く遅れて10時前の到着です。




ところが、野外センター前の駐車場は意外に車が見当たりません。5台程度だったでしょうか。野外活動センターもどうやら無人状態の様子です。





到着が遅れたものの、予定通り10時に出発。林道を山へ向かって歩み始めます。この美しい林道、木々が葉を落とした季節には正面に三室山の頂を望める道なのですが、この時期には頂は全く目にすることができません。






林道終点からは谷を遡ります。やがて大きな岩に突き当たったところが谷を離れて斜面に取り付くポイント。登山道は左にピンカーブして植林帯に入ります。3月に大雪の中をラッセルして谷道を辿ったのはこのあたりですが、果たしてどの辺りまで進んだのか?場所は定かに特定できません。







道は九十九折に高度を上げ、やがて自然林に変わる頃、右手奥に東ノ山が姿を現します。





九十九折を抜けて暫く、やがて大きな岩を乗り越えますが、この辺りからわたしは身体の不調がつのります。どうやら奥方はいたって好調のようで、ひとりで勝手に先へ・・・取り残されたわたしはもう追う元気もありません。





山頂が近づく頃、登山道はブナ林に入ります。この山のブナ林は大山のような広がりはありませんが、それでもブナの姿を目にすると何とも言えぬ懐かしさを覚えるのは一体どうした分けでしょうか?











体調の戻らぬわたしは、何度も脚を止めて苦しい息を整えながら、ゆっくりと山頂を目指します。この山は偽ピークがいくつもありますが、3度目のわたしは流石にもう騙されません。





最後の偽ピークを通過して漸く山頂です。時刻は12時半。丁度2時間半のタイムです。標高差は700mありますから、体調優れぬと言えどもそれほど悪いタイムではありません。





山頂にはパートナーの外は5人の人影。連休の山頂にしてはいかにも少ない数です。おひとりは単独行らしき山好きの男性。恐らく地元のマニアでしょう。どの山にも山の主のような人がいるようです。この「主」のお話では、この山の近辺でも熊は出没しているとか・・・どうも、登山も昨今は命がけです。









お天気は先ず々ですが、空は幾分霞み気味で周囲の山の姿は今ひとつはっきりとはしません。氷ノ山、沖ノ山、東ノ山、那岐山などが姿を現しています。





めずらしくゆっくりとしたお昼をすませ、気がついた時には我々だけが残って、静けさを取り戻した山頂を後にしたのはもう1時半でした。