三室山 U
(標高1358m)

     登山日:2005.3.26
     お天気:快晴
     人  員:夫婦2名
     ルー ト:青少年野外活動センター登山口ー標高1050m(ピストン)
     タイム :5時間

青少年野外活動センター 09:55


林道をスタートする 09:56


深い雪に覆われた林道 10:46


急斜面を這うように登る  


岩場付近からの眺望

 
岩を背にお昼の準備 12:09


わたしは岩場に挑戦! 13:19

 
腰まで沈みながら下山 13:40



林道に降り立つ  14:20
三室山はわたしは2度目になりますが、パートナーは初めて。山頂からのその素晴らしい眺望を期待して、7時に出発、一路三室高原を目指します。






天気は予想通りの快晴。千種川沿いの27号に入ると前方に東山、沖の山の白い頂が見え始めます。美しい道です。








渋滞のために予定を多少遅れて9時30分の到着。ところが青少年センターの駐車場は雪を冠っていてわたしの車では入場できません。







仕方なく路肩に車を止めます。先行車が3台ありますが、どうも登山客の車のようではありません。支度をしている処へ、1台の車がなんなく駐車場に走り込みます。スタッドレスなのでしょう。明らかに登山客の車です。





林道に入ったのが10時頃。すでにかなりの積雪ですが、幸いトレースがあります。






歩むことしばし。振り返ると先ほどの車の持ち主が我々のあとを追ってきます。単独行の男性です。






標高832mで林道終点です。浄水施設らしき建物を通り過ぎるといよいよ山道に入ります。我々がトップ1枚を脱いでレイヤーを調整している間に後続の男性が挨拶を交わして前にでます。見るとどうやら写真を取るのが目的で山に入るようです。




暫くして下山してくるご夫婦らしき2人組みと行き交います。何と早い下山だナ、と思っていましたが、直ぐ先で引き返してきたことが後で分かります。



渓流沿いの登山道は進むに従って雪が次第に深くなります。やがて谷を離れる目印の岩。ここから登山道は斜面に入るのですが・・・・夏道にはトレースはありません。どうやら先行者は谷を遡っているようです。さては、先ほどの2人連れは此処で引き返した模様です。


ばし思案の末、トレースを追うことにしますが、雪を踏み抜くと腰まで達する深さです。中々前進できません。よくぞマア先行者がいて呉れたもの!と言いながらふと前方を見ると、そのご本人が立ち往生しているではありませんか!流石にツボ足ではハカゆかず、ワカンを装着中です。


「よくルートをご存知ですね?」とわたし。
「いや、頂上はこれを真っ直ぐ上ですョ」
「申し訳ないがあとに付かせて貰いますョ?」
「・・・・・」

パートナーにワカンを履かせてやって、我々もあとに続きますが、とてもとても、並大抵の雪ではありません。


しばらく悪戦苦闘の末、ようやく記憶のある岩場に到着です。時刻は12時過ぎ、標高1000mあたりでしょうか。「この岩は右側から巻き上がらないとしょうがないですね。でもとても頂上までは無理ですョ」と男性。ご本人は三脚を取り出して撮影の準備にかかるようです。


この山にはいかにも詳しいこの男性でも冬に頂上を極めたことはないと言います。それを聞いてわがパートナーはここで前進を断念。潔く岩場を背にお昼を取ることにします。



昼食後、わたしは空身で岩場の上まで登攀を試みますが、それでもザイルがなければ墜落しそうな足場です。あと350mは時間の上でもとても無理な相談です。


と言うわけで、あえなく敗退です。年によってはこの季節でも登頂できているようですから、どうやら今年の雪は格別のようです。中国地方は流石に雪深い!台高方面ならこれほどの雪は残っていなかったでしょう。どうやら山の選定を間違ったようです。それにしても、引き返したおふたりを含め3パーティ以外には全く登山者がいないとは!皆さんどうやって情報を収集しているのでしょうか?半月ほど先の再挑戦を頭に浮かべながら山をあとにします。