伊吹山U
(1377m)
![]() 3合目高原ホテル前 9:30 ![]() 5合目から登山道を望む ![]() 9合目まであと一息 11:51 ![]() 9合目付近 ![]() 山頂は人の山 ![]() ![]() 水面に顔を上げた梅花藻 ![]() ![]() 中仙道宿問屋前で ![]() 地蔵川の水流と百日紅の老木 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
じつに久方ぶりの山行きです。この数年、2ヶ月近くも山から遠ざかっていたのは、今度が初めてかも知れません。 丁度梅花藻のシーズンとあって、湖東は醒ヶ井近辺の山を選びますが、霊仙岳が一番近いものの、調べてみるとどうやらこの時期、蛭と蛇が多くて敬遠されているようです。 と言うわけで、霊仙岳は以前から候補に上りながらどうも縁が薄く、替わりに選んだ伊吹はこれで2度目。前回に懲りて今回は3合目からのスタートですが、それでも行程7.2km、標高差617mの道程です。3合目まではゴンドラを利用します。米原インターからのアクセスは分かり難くて少し迷いますが、何とか9時過ぎには到着です。 5合目避難小屋に到着が10時前。前回1合目から登り始めて余りの暑さに撤退したのはこの地点でした。今日は幸い薄曇のお天気、木陰の全くないこの山もどうやら今日は辛抱できそうです。 ここ5合目からは頂上までの登山道が一望できます。まるで蟻が行進しているように、登山客の行列が斜面に張り付いているのが丸見えです。この光景が些か意気をそぐのですが・・・気を取り直して我々も列に加わります。 流石、花の山だけあって、登山道の両脇に姿を見せる花は少なくありません。多いのはユウスゲ、ホタルブクロ、カワラナデシコ、クサフジなどでしょうか。 8合目あたりから勾配がきつくなり、登山道は岩場の様相を呈してきます。9合目が12時前。山頂とドライブウェイの駐車場への分岐点です。ここまで登ると山頂はもう目と鼻です。 山頂は人の山!土産物屋もあって大混雑ですが、先ずは何はともあれ伊吹山寺にお参りしてから食事にかかります。 目の前にお花畑が広がっていますが、残念ながら花の姿は余り見られません。トラノオとアザミばかりが目につきます。花が咲き乱れるのは8月以降でしょうか? 食事の後は花の斜面にゴロンと横になってしばし昼寝の体勢です。登りの途中では少しパラパラと来ていましたが、この頃にはチラホラ晴れ間も顔を覗かせます。 山頂で1時間強を過ごして下山です。今日の山行きのメインはむしろ梅花藻。下山後が楽しみです。 登山口からも相変わらず分かり難い道に迷いながら醒ヶ井駅に辿りつきます。このシーズン、どうやら駅周辺では至るところで駐車場を開放している模様で、駅近くの駐車場に車を停めてから旧中仙道の町並みに入ります。 「良く咲いてます」の矢印に従って地蔵川の辺に降りますと・・・梅花藻です!清流の中に小さな白い花が見えます。少し奥に入ると、花が川面に首をもたげて咲き乱れているのが見えます。可憐な小さな白い花です。あとで聞いた話では、今年はあまり咲き振りが良くないとか。特に雨が良く降ったあとでは流れが強いために花が首をもたげられないようです。ここは流れが屈曲している地点で、流れが弱まっているので花が水面に顔を出せているようです。 旧中仙道沿いに巾数メートルの清流が流れるこの醒ヶ井の町並みは、何処となく郡上八幡を想い起こさせますが、郡上八幡より遥かに素朴な佇まいで好感を覚えます。 清流に沿ってその素朴な佇まいの町並みを散策します。殆どが現に住まわれている民家ですが、所々で中仙道の醒ヶ井宿、公民館、美術館などが見られます。流れる水は湧き水で透き通るように透明で冷たく、今でも生活の中で様々に利用されているようです。 地元の人のお話ではここ醒ヶ井は夏でも涼しく、夜はふとんなしでは寒いほどとのこと、冷房などはおよそ無用の土地だとか。実に羨ましい限りの土地柄です。 この清流で冷やされたラムネで喉を潤してから、名残惜しげに梅花藻の地を後にします。ルート8を竜王町まで南下、竜王インターから名神で帰阪です。帰宅はすでに9時。長い一日となりました。 |