ホッケ山
(標高1041m)
![]() 林道入り口 08:53 ![]() 先行パーティを追う 09:35 ![]() 間もなくアラキ峠 10:12 ![]() 開けてきた眺望 10:15 ![]() アラキ峠到着 10:20 ![]() 尾根を直登 10:28 ![]() 結構キツイ斜面です 10:30 ![]() ここを抜けると山頂 11:03 ![]() 権現山(996m)山頂 11:12 ![]() ホッケ山への稜線 11:26 ![]() 小女郎池を経て蓬莱山方向 ![]() ホッケ山頂で 12:40 ![]() 大きく成長した樹氷 |
今年は各地で大雪とのこと。建国記念日の連休は、大雪で車の立ち往生の心配がないスポットと、比良連峰のホッケ山を選びます。 朝は7時出発。161号から小雪舞う鯖街道に入ります。花折トンネルを抜けると道路の両脇の雪の土手が急に高くなるのに気付きます。目指すは比良山荘手前の平のバス停。その近くから林道に入れる筈です。 が、林道が目に入りません。登山口は何処?とバス停横のふくらみに車を止めます。見るとバス停に黄色い登山届けの投入箱があります。いずれこのあたりらしいと、装備をつけているところへ路線バスが到着、十数人の登山客がゾロゾロと降りて来ます。 訊ねると、林道の入り口はバス停から数百メートル戻った処。身支度を終えて行ってみると、バスの先行者が出発前の準備中です。 林道入り口から雪はすでにかなりの量です。アイゼンを装着して出発が9時15分。林道を進むこと約700m、登山路入り口に到着です。 登山口の標高は537m。ここから761mのアラキ峠までは植林帯を抜ける谷道が続きます。入り口で一息入れていた登山客が、順次登山路に入っていきます。 9時30分。我々も出発です。積雪量はかなりですが、程よく踏み固められてアイゼンが良く利きます。前回のラッセルとは大違いです。谷道だけに傾斜はそれほどでもありません。 登山路が右にゆっくりと曲がって、前方が少しづつ明るくなって来たかと思うと、ほどなくアラキ峠に到着です。時刻は10時20分。先行パーティが大休止を取っています。何処かの登山会なのでしょうか、リーダーが大きな声をあげてアイゼン装着の注意を与えています。 10分の休憩を取って我々も出発です。カシミールデータでも、エアリアマップでも此処から山頂までは谷道が続く筈なのですが、どうやらトレースは尾根に乗っているようです。冬道なのでしょうか?それともマップが間違っているのでしょうか?良く分かりません。 尾根を直登します。勾配は急にきつくなり、雪もこれまでより深いようです。1.5mはあるでしょう。喘ぎながら登りますが、息が長くは続きません。100歩ほど登っては30秒ほど立ち止まって息を整えます。パートナーは「この方がいい!」と言いますが、わたしは苦手です。 雪がさらに深くなって、檜や杉の梢の合間をすり抜けるようになると、あたりが急に光を増すのが分かります。頂上が近づいているのです。 傾斜が緩んできたかと思うと、辺りがぱっと開けて雪原の中の自然林にでます。程なく権現山の山頂です。眼下には琵琶湖が一望できる広い山頂で、天気が良ければ素晴らしい眺望が楽しめるに違いありません。 時刻はまだ11時過ぎ。ホッケ山までは十分な時間があります。ここからは快適な稜線歩きです。一旦50mほど下って鞍部を通過しますが、登り返しは100mほどに過ぎません。 三脚を広げて写真の撮影に励む単独行の青年と相前後しながらホッケ山を目指します。生憎、青空は顔を見せませんが、真っ白な雪原と素晴らしい開放感が登りの辛さを忘れさせてくれます。 約35分。12時丁度にホッケ山到着です。遠く小女郎池を越えて蓬莱山に向かうパーティが豆粒のように見えます。恐らくバスで到着した組でしょう。此処から蓬莱山までは1時間15分ほど掛かるか?蓬莱山からゴンドラで下山の予定でしょうか?車で来ると、そうは行きません。我々は此処でお昼を取ってピストンで戻ることになります。 静かな山頂です。他には例のカメラを構えた青年のみ。雪原から顔を覗かせた木々の樹氷が見事です。気温はマイナス1℃か2℃で風はなく、それほど寒さは感じません。 お昼に1時間を費やして1時丁度に下山です。林道入り口到着が2時40分ですから、下山所要時間はわずか1時間40分です。 雪山にも拘わらず、珍しく登り降りともコースタイム通りでしたから、きっと比較的楽な山なのでしょう。横着せずにアプローチにはバスを利用して、蓬莱山までの稜線歩きがお奨めのコースです。 |