白山
(2702m)

     登山日:2006.8.14〜16
     お天気:晴
     人  員:夫婦2名
     ルー ト:大白川車中泊ー平瀬登山口ー室堂センター御前峰山頂ー室堂泊ー平瀬登山口
     タイム :登り7時間

大白川ロッジ  18:42


平瀬道登山口  5:24

 
初めての平瀬道に脚を踏み入れる 5:40


ブナ林に出会う 7:06

 
そろそろ視界が開き始める  7:28

 
あまりの暑さに喘ぎながら!  8:11


 
手前に御前峰を望む 8:40

 
大倉山山頂ほど近く  9:18

 登山道脇のお花畑  10:29

 
カンクラ雪渓近くにて 11:07 


マツムシ草 11:31


雪渓をまじかに   11:51 


賽の河原  12:37


ようやく室堂が姿を現す 12:42



ミヤマホツツジ 14:29


咲き乱れるイワギキョウ 14:54


山頂から室堂を望む 15:32


山頂  15:34

 
室堂の夜明け 5:02





白山神社を前に御前峰を望む 5:12


朝陽に浮かぶ別山 5:42


ヨツバシオガマ 6:12


クロユリ 6:26


ハクサンフウロ 6:46


大白川温泉にて身体を癒す 11:26
白山に向かうのは今回で2度目。3年前の7月は雨に打たれて山頂の御前峰は断念しましたが、今回はどうやら天候には恵まれそう!









ルートも2度目の今回は岐阜県側から平瀬道を選びます。標高差は山頂まで1450mと石川県側の砂防新道と大差はありませんが、距離は幾分長くなりそうです。









東海北陸自動車道の荘川ICを降りて40km、登山口へのアプローチとなる白山公園線は夜間通行止めとあって、前夜の7時までに大白川温泉まで入りこむことになります。お盆とあって、高速道は渋滞気味。郡上八幡近辺も郡上踊りの見物客でごった返しているようです。










大白川ロッジ前の駐車場には、すでに車が十数台もあったでしょうか、5,6台は我々同様に車中泊の構えの様子です。残念ながら露天風呂はこの時刻にはすでに店じまいです。車中で笹寿司の簡単な夕食をすませます。










満天の星空を見上げながら寝苦しい車中の夜を何とか遣り過ごして翌朝は4時の起床、珈琲とクロワッサン、それに途中ひるがの高原で買い求めた牛乳で朝食を済ませて5時半の出発です。











急勾配と緩勾配を繰り返しながら、登山道は大倉尾根を登ります。道は結構狭くて休憩を入れる適当なふくらみも殆どありませんが、気持ちの良い登山道ではあります。砂防新道よりは此方の方が好ましいかも!













登山口から高度にして250mも登ったあたり、標高1500mくらいからブナ林に入ります。ブナを楽しめるのはこの辺りだけ。高度とともにブナは姿を消してダケカンバに変わります。










登山口から2kmの最初の標識が7時16分。登り始めに忘れ物でタイムロスがありましたから、2km当たり1時間半と言うところでしょうか。室堂までは約7kmですから、このペースで行くと5時間半ほどと言うことになりますが、多分そうは行かないでしょう!










お天気が良いのはありがたいのですが、何せ、日陰がないのが辛いところです。暑さのために体力を消耗しているのが良く分かります。それにもましてこのザックの重さ!小屋泊まりですが、不味い小屋の食事を敬遠して自前の食料を担いできたのが計算違いだったかも知れません。










大倉山避難小屋到着は8時45分頃だったでしょうか?稼いだ高度は800m弱ですから、この暑さを考えれば、そう悪いタイムでもなさそうです。避難小屋はまだ真新しい綺麗な小屋ですが、登山道にへばり付くように建った、その佇まいがちょっと残念です。この尾根道には確かに開けたところが見当たらず、止むを得なかったのでしょう。










後発の登山客が次々と我々を追い越していきます。毎度のことですが、前夜眠れなかったパートナーは睡眠不足と暑さが重なって相当参っている様子。かく言う私も決して元気溌剌とはいきません。











出発から5km地点通過が10時20分。出発から4時間40分ほど経過していますから、ペースはかなり落ちています。それでも残る道程は2km弱。もうひと頑張り!ようやく先が見えてきた思いです。










標高2000m辺りから登山道は大倉尾根を離れて白山の尾根道に入ります。かなりの急勾配ですが、ここ白山では鎖場や梯子には出くわしません。この辛い上りを高度にして200mほど我慢すれば緩やかな平原に出る筈です。











12時28分。賽の河原の標識です。室堂までは0.6km、殆ど平坦な登山道が草原を縫うように続きます。ほどなく室堂の赤い屋根が見えてきます。







12時47分。室堂到着です。タイムはほぼ7時間。平均6時間といいますから、平均より1時間オーバータイムと言うことになります。












大きな山小屋です。センター前の広場には休憩する人、食べる人など2、30人くらいはいるのでしょうが、混みあった感じは全くありません。











もうこれ以上1歩も歩けない思いですが、明日の天気はどうやら下り模様、今日中に御前峰に立つことに・・・御前峰までは高度差250m、白山神社から山頂まで石畳の階段が続きます。









兎も角もその前に一休み。食事を済ませますが、過度の疲れで食欲がありません。水分ばかり摂り続けていますので胃の調子がどうもおかしい!萎える気力を振るい起こして山頂まで身体を運びます。





その夜はカップ麺の簡単な食事を済ませて早々に寝床へ。一区画4人用のスペースで、お仲間は金沢からのまだ若いご夫婦です。市ノ瀬から登ってきたとか・・・










未明4時には神社の太鼓が打ち鳴らされます。何でもご来光が拝めるとの合図になっているとか?太鼓に起こされて朝食の支度にはかかるものの、我々は再度の登頂は遠慮します。流石のパートナーも今回はぐっすりと眠れた様子です。静かな客ばかりであったのも幸いでした。









食事を済ませて山頂の方角を見上げると、ご来光を拝みに向かう人達のヘッドランプがまるで蛍のように飛び交っています。殆どの泊まり客が登っているようです。









下山前のしばしの間、夜明けの眺望を楽しみます。お天気は下り坂とは言え、今日はまだしばらく好天が続きそうです。







東南方向に乗鞍岳や御嶽山が望めますが、その後ろ、遥か遠方にかすかに見える山が富士山かどうか?はっきりとはしません。間近には3年前に登った別山の油坂やチブリ尾根がくっきりと浮かびあがります。こうやって遠くから見渡すと、よくぞマアあれだけの距離を歩いたものぞと些か驚きです。








途中トンビ岩に立ち寄ってから、6時45分、下山開始です。相変わらずの暑さです。途中何組か登りのパーティと行き交いながら凡そ3時間、大白川の登山口へは10時前の到着でした。









下山後は、先ずは何をさておいても露天風呂へ。喜び勇んで飛び込んだものの、お湯の熱いこと!残念ながら、とてもゆっくり浸かってはおれません。お湯の後はベンチで昼食。帰路につく前のひと時、木陰でしばしゆったりとした時を過ごします。