ジャズのレッスンではどんなことを学ぶのかとか、どれくらいでできるようになるかとか
気になることが多いと思いますが、好きで始めて楽しく結地道に続ければ何とかなるもんです。
ここでは順次アンサンブルができていく過程紹介してみます。
理論講座というほどの解説はないですがざっと読んで音を聴いてもらえたら幸いです。
楽器が変わると音色や音域が変わりその特徴を生かした演奏が必要ですが、理論に関しては
すべての楽器(やヴォーカル)にあてはまりますのでその他の楽器の方も興味あれば読んでみてください。
だいぶ省略して説明してますのでわかりにくいと思う方も多いと思います。
実際にはまずメロディーとコードを覚え弾けるようにし、ひとつひとつのステップを時間をかけ覚えたり練習したりします。
ハーモニーやスケールなどの理論以外にリズムや音色、ムードなど音楽にはいろいろな要素がありますが、
ことばで説明しにくい要素も多く、ここではコード(和音)に限って概要を説明します。
< ピ ア ノ >
ここでは、ガーシュウィンの Our love is here to stay という曲で
メロディーにコード(和音)をつけ、順次アレンジしていくステップを説明してみます。
@ Our love is here to stayのメロディーを弾きます
A メロディーにコード基本形を付けて弾きます
コードは最初の8小節
‖ G7 / G7 C7 / F Bb7 / Am7 D7 / /
/ G7 / Gm7 C7 / Am7 D7 / Bφ E7 ‖ Am7
とします。
B和音の形(おさえかた)や音域を変えて弾きます
C 和声以外の音(テンションなど)も入れてみます。
メロディーののびているところでは
他の声部を動かし簡単な対旋律をつくります。
これで完成です。
D 雰囲気を変え、リズムをつけて演奏してみます
@〜Dまでを順に聴いてみてください。
piano : F. Imai
< ベース >
ベースはアンサンブルでは最低音を受け持ちます。
またドラムとともに一定のリズム(ビート)をきざむ役割もあります。
ウッドベースは大きな楽器で見た目難しそうですが(持ち運びはしんどいですね)
少し楽器になれて他の楽器と合わせると大変楽しいものです。
エレキベースもウッドベースと音楽理論は同じですしジャズの演奏ももちろん大丈夫です。
@ Our love is here to stay のコード(和音)進行に従いコードのルート(根音:コードの最低音)を弾きます。
ここでは最初の8小節
‖ G7 / G7 C7 / F Bb7 / Am7 D7 /
/ G7 / Gm7 C7 / Am7 D7 / Bφ E7 ‖ Am7
とします。
ベースで弾く際、一定のビートになるようコードが同じ場合は
一小節に2回同じルートを弾きます。
A ピアノと合わせてみます。
B 同じ音が続くところコードの5度音を使用して少し変化させてみます。
C スウィング調にしてみます。
D 1小節に4回のビートにしてみます。雰囲気がややかわります。
ルート以外に5度音やその他の音も経過的に使いコードの流れをスムーズにします。
E 1曲(1コーラス)とおして演奏してみます。ビートを1小節2回と4回を組み合わせ曲の構成を作ったり
途中でブレイク(リズムを中断する)をいれたり変化をつけ曲の雰囲気をつくります。
woodbass & piano : F. Imai
< メロディー楽器(管(弦)楽器) >
サックス、クラリネット、トランペット、フルートなどの管楽器バイオリンなどの弦楽器でもジャズは楽しめます。
ピアノと違い通常同時に出せる音は1音のみですが、和音感や理論などはピアノとかわりません。
ただしそれぞれの楽器の特徴がありますので音色や音の伸び方など特徴をいかした演奏や
アドリブができると効果的です。
〜サックス〜
ここではサックスを例にします。サックスは管楽器のなかでは初心者でもとっつきやすく
また、ジャズでは非常に活躍の場が多い楽器です。
@ ピアノのときと同じようにサックスで Our love is here to stayのメロディーを吹いてみます。
A ピアノ、ベースに合わせて演奏してみます。このときメロディを飾りながら(フェイク)
曲の輪郭は残して、自由に吹いてみます。
saxophone,woodbass & piano : F. Imai
〜クラリネット、フルート〜
次にクラリネットです。
クラリネットは音域も広く、音色が音域により特徴的に変わります。
まずシャルモーといわれる低音域でメロディーを吹きます。
次に中〜高音域でメロディーを飾りながら(フェイクしながら)自由に吹いてみます。
曲はガーシュウィンのサマータイムです。
clarinet : F. Imai
次にフルートです。
初めに元のメロディーどおり次に飾りながら(フェイクしながら)自由に吹いてみます。
今度はピアノとあわせてみます。
flute & piano : F. Imai
用語やコードの詳細や和音の組み立て方(ヴォイシング)などは
レッスンでは初めての方には基礎から説明致します。
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