さあ、キッチンの取付開始!あれ、○○がない?
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忘れもしない、生まれて初めて、マンションで
システムキッチン取替えた現場での失敗談です。

現場に行く前に上司から、
「元の流し台と吊り戸棚をとったら、こういう壁になっいることが多いから、
壁下地を造るのには、ここに気を付けて…」
と再度説明を受けました。

そして、現場について解体が始まりました。
吊り戸棚はあっけなくはずれ、流し台をはずしたあとは、水道やガスの配管が
むき出しになり、「なるほど、こうなっているんだ」と、改めて確認。
元の壁は、水に塗れると強度が弱くなるタイプの合板が使われていたので、
大工さんに作り直してもらうことになりました。

水道もガスもスムーズに配管工事が進み、新しいシステムキッチンも届いています。
「さあ、いよいよ取付だわ」とどきどきしながら
キッチン組立の職人さんをキッチンの壁下地の前に案内し、
まずキッチンパネルを貼ってもらうことになりました。

ところが、職人さんからまさかのひと言が…。
「あのう、キッチンの流し元用の電線がでてないんですけど…」
「はあ?」
水道やガスは職人さんを呼んでしっかり下準備ができたものの、
流し元灯はキッチン組立の職人さんがつけてくれるので、
とくになにも意識していなかったのでした。

青くなって上司に報告すると、
「あほか!電線がなかったら照明器具がつかへんことくらい
想像できんかったのか?」と一喝。
吊り戸棚を撤去した後で、壁を作り直すときにもとの流し元灯の
電線を壁の表面にだしてもらうように私が指示しておかなければならなかったのです。

とにかく、電気の職人さんを呼んで、
壁に「生き埋め」にしてしまった電線をなんとかひっぱりだしてもらえ、
ということになりました。

実に私は、電気工事の職人さんにも、待たせているキッチン組立の職人さんにも
申し訳なく、身の置き所もないような気分でしたが、
見事に電線を出してもらうことができたのです。

そして、その後は無事に新しいキッチンが据え付けられ、
その時の私の喜びようは、お客様以上だったかもしれません。

その後何年もたち、いろいろなマンションの、さまざまな
キッチンの取替をしてきましたが、あの現場のキッチンと、
汗をかきかき電線を取り出して「できたで!」と言ってくれた職人さんの笑顔は、
いちばん印象に残っています。



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