表具の老舗 伴能十全堂
















古書画修理(額・屏風)

古い掛軸・屏風・額・衝立などは、放置するほど修理が難しくなります。一度修理すれば、保存環境によりますが数十年作品の寿命が延びますので、残しておきたいものはできるだけ早く修理されることをお奨めします。

本紙洗いをすると、経年によって自然に付いた
茶色い汚れはほとんどの場合このように綺麗に
なります。







絹本の額ですが、斑点状の汚れがほぼ取れました。
 拡大




少しの力が加わっただけで破れてしまいそうな本
紙でしたが、本紙洗いと裏打ち直しで甦ります。
古い額も表装し直すことでまた数十年飾ることが
できます。



本紙洗い及びシミ抜き作業を施し、無数の破れ穴の補修と補修部分の色合わせを行いました。全体としてスッキリした印象となり、シミや穴はほとんど目立たなくなりました。
綺麗にすることと、古代の風合いを損なわないこと、二つのバランスを意識して修理いたしております。



下地の仕立が良くなかったため本紙が裂けていました。下張り、本紙ともすべて仕立て直しました。



赤茶けた本紙を洗い、二曲
屏風に仕立てました。本紙
の時代に見合うよう、少し
枯れた本金を使用しまし
た。
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