朝、目を覚ますと、まだ仁の姿が見えない。
組の男たちにかけられた毛布や布団を払いのけ、仁の姿を探した。

-----何処にも、おらん・・・・!!????------

それどころか、組の男達に落ち着きがない。
何かあったのだろうか?
龍司は一番近くにいた男に問い詰めた。
「おとんは!!???
おとんはどないしたんや!!???
何処におんねや!!!!!」

”まさか”という考えが龍司の頭をよぎった。



-----死におったんか・・・・??------



そんな筈はない。
郷田仁は”郷龍会一代目会長”。
目指す男がそう簡単にくたばってたまるものか!!!

龍司は男のスーツの裾を引っ張り問い続けた。
「おとんは何処やって聞いてんねん!!!
答えろ!!!!」
男は、漸く口を開いた。
そして、静かにこう答えたのだ。


「会長は・・・・
今は病院におられます・・・・。」

             ・・・・・と。