仁はかなりの大怪我をおっているらしく、入院することになった。
龍司は男達に車を出させ、仁のいる病室へ向かった。
病室の扉を開けると、其処には体中に包帯を巻かれた仁が横たわっていた。
真っ白い包帯からは生々しい、どす黒い血の色が滲んでいた。
「おとん・・・・。」
龍司は恐る恐る仁の元へ足を運んだ。
「龍司・・・。来てくれたんか・・・・。」
仁は龍司の頬に手をやり、軽く撫でた。
龍司は、「おとん・・・・。」と言ったきり何も話そうとはしない。
仁は「死に損のぅたわ・・・」と呟き、龍司を撫でるのを止めた。
龍司はドキッとした。”死”という言葉に。
仁は自分が怨まれていると確信していたのだろうか・・・・?
仁は龍司から目を逸らし、窓の外に目を向けた。
その背中は、微かに震えている様に見えた。
「スマンな・・・。龍司・・・。
いつも、お前の傍にいてやれんで・・・。
父親らしい事何一つしてやれん私を許してくれ・・・。」
私が極道以外の生き方を選んでいれば、秀淵と、この龍司とずっと一緒にいれたのだろうか?
愛する秀淵と龍司を悲しませる事はなかったのだろうか?
3人で過ごした幸せな日々が頭の中で蘇る。
本当は無くしたくはなかった、3人での生活。このわずか一年の幸せな日々を・・・。
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