世界の窓

このページでは海外で現在活躍されているビジネスマンや暮らしておられる方の生の声を、掲載しております。
現在、海外で滞在されている方で、その国について、レポートして下さる方、広く募集いたします。

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◆ 海外特派員:井浦 幸雄(Iura Yukio)


1942年、東京生まれ。1965年、青山学院大学・経済学部を御卒業され、日本銀行、
国際通貨基金、勤務を経て、1989年9月より、国際決済銀行、銀行局次長をされている。
奥様の節子さんは、フリーランスの翻訳家をされている。
現在、スイス・バーゼルに在住されている。

スイス・バーゼルレポートは、そのホームページの一部を、転載させていただいております。

Homepage:http://hey.to/rhein/ ライン随想録HP
     http://hey.to/ebook-rhein/   同上・電子出版
     http://www.chjp.net/     瑞日サイバーGP
     http://hey.to/heisei/ 平成つれづれ草
     http://hey.to/njpeunet/ 新欧日ネット
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E-mail : yiura@magnet.ch


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(2000/01/08 ライン随想録・スイス・バーゼルレポートより)

◆  Silvester Konzert 1999

 

 
あたらしい年を迎え、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
みなさまの本年におけるご多幸とご発展をこころからお祈りします。本日は、昨年12月31日、バーゼルで行われました年末コンサート(Silvester Konzert 1999)についてお話しします。

午後7時半から開演。演奏はBasler Festival-Orchester、指揮 Kevin Rhodes、満席で、チケットはほぼ1週間前に売りきれていたようだ。

人気があったのは、ポピュラーな曲ばかりを選んでいたためと思われる。それに、2000年をむかえるSilvester Partyをかねていたのもみなを惹きつけたようだ。

Franz von Suppe         軽騎兵序曲
Camille Saint-Saens     オルガン・シンフォニー
Daniel F.E. Auber         フラ・ディアボロ 序曲
Richard Wagner           ローエングリン、三幕への前奏曲
Pietro Mascagni          カバレリア・ルスティカーナ
Alxander Borodin         オペラ・イーゴル公から舞曲
Giuseppe Verdi     運命の力・序曲
Johan Straus      喜歌劇・こうもり・序曲
Gioacchino Rossini   ウィリアム・テル序曲

みな短いものばかりで,威勢の良い曲なので,元気が沸いてくるような選曲だった。

アンコールにEdward Elgar の「威風堂々・行進曲(一番)」が選ばれ演奏が始まると同時に、観客席の真上天井の送風口(2mx1mくらい)からなんと、赤・青・白・オレンジの100個以上の風船がおちて
くるではないか。観客のあたまの上まで落ちてくると、みなバレーボールの選手のように、手で風船をトスし始めて場内は大騒ぎになった。
なかには、針のようなものを用意してきた人がいて、この風船を破るとパーンとクラッカーを鳴らすような音がし始めた。

ふだんはおとなしく、もの静かなスイス人たちも、この日は2000年を迎える年末ということもあって、風船をつつきながら、年配の人も若者も嬉々として、楽しそうな雰囲気がもりあがった。コンサートの折に
天井から風船を落とすのは良くあるのだろうか。

思い出深い1999年のSilvester Konzert となった。みなさまは大晦日をどのようにお過ごしでしたでしょうか。

家に帰ると、日本もヨーロッパもアメリカも、懸念された混乱もなく「Year 2000」を無事に迎えたとの報道が入り始めました。やはり、「備えあれば憂いなし」ということなのでしょうか。
(了)