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世界の窓

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【 カナダ・バンクーバーレポート VOL.2】

夏人 ウスキ 女史





(98/12/08 カナダレポートより)

◆  いよいよ12月ですね
 

 
しかしながらこのシーズン、そんな街をきらめく世界へと変えてしまうのがクリスマスのイルミネーションたちです。

デパートやショッピングモールはもちろん、ホテルなどもかなり凝ったクリスマスのデコレーションを施し、ホテルゲストだけでなく、一般のお客さんたちも思わずふらりと美しいクリスマスの飾りを見にホテルに入っていくほどです。カナダは木材でも有名なだけいって立派な大きな木が街の街路樹として植えられています。そんな巨木にはわざわざ消防車のはじご車をつかって消防署員の方々がそれぞれの自治体で大きな木々を美しいクリスマスツリーへと変身させていきます。ダウンタウンの高層マンションやアパートは窓をライトアップし、郊外の一軒家はそれぞれ、自慢の本格派飾り付けで街のクリスマスムードを高めていきます。

シトシト雨の中、午後四時に暗くなってしまう街の中をアテもなく車を走らせてクリスマスライトに輝く12月のバンクーバーを楽しむのもなかなかのものですよ。

夏人ウスキ(カナダ)
http://www.mediawars.or.jp/homepage/okiraku/vivamedia/madam/
 
 


(98/10/27 カナダレポートより)

◆  マルチカルチャーのカナダでの人気キャラはキティーちゃん、バービー、ビーニーベイビーそしてテレチュビー
 
 

日本をはじめ、アジアで大ブームを起こしているキティーちゃんグッズ。多民族国家のカナダでも香港系移民たちがサンリオブームを起こしています。モールにキるキャラクターグッズ専門店やおもちゃ屋さんではそれまで不滅の人気だったバービーを押しのけて店内せましとキティー商品を陳列しています。値段は日本からの輸入商品なのでなんと日本市価の3倍以上!!それでもブームの勢いで大枚をはたいても香港、台湾系の移民少女たちは

毎日サンリオグッズを求めにやってきています。バービードールはサンリオ人気に押されながらも昔からバービーで遊んでいた地元(?)カナダ人のお母さんに圧倒的に支持をされ、サンリオと互角の勝負をしています。ビーニーベイビーはアメリカからやってきたビーズ入りの小さなぬいぐるみでたいしてかわいくないものの、なぜか、不思議な感触のせいかこれまた幅広い年齢層で大ヒット。一時期、マクドナルドの子どもメニューで同商品をおまけとして販売したところ、次々に売り切れとなり、幻の商品はいまでは数十倍のプレミアがついているくらいです。そしてテレチュビー。これはイギリスからやってきた日本で言うとガチャピン、ムックのような、子ども相手の番組のキャラクターなのですが、イギリスをはじめ、ヨーロッパからきた移民が火をつけた人気グッズ。宇宙人のような不気味な格好でりまりかわいくない顔をしているのだけど、ヨーロッパ系人種の人たちには年を問わず、人気を博していて、街では同商品のTシャツ、グッズをつけている人を目にします。

昨今ではこれらの移民系の新キャラクターがどんどん取り入れられ、テレビ番組でもキティーちゃんのアルプスの少女ハイジやテレチュビー番組が次々にオンエアされてきています。

一般の会話で食べ物や趣味、テレビ番組に混じって聞かれるお好みのキャラクター。あなただったらこの中のどれを支持しますか?

夏人ウスキ(カナダ)
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(98/09/17 カナダレポートより)

◆ 喫煙者は要我慢?
 
 

こちらは禁煙天国です。喫煙者にとってはちょっと辛い滞在になるかもしれません。まず、レストランは一切、喫煙禁止です。よく「食事の後の一服が...」とおっしゃる方がいらっしゃるとは思いますが、ここは我慢。

レストランは法律で禁煙が義務づけられているのです。
更に多くの建物が禁煙を支持しています。「建物内では煙草お断り」の札が、あちこちでみられます。 だから 喫煙するビジネスマンなどはいちいちボスに“煙草許可”をもらって屋外に行って喫煙するそうです。外でも煙草を吸ってると嫌煙家の人が「私は煙草が嫌いなのよ!近くで吸わないで」とか、例え喫煙者が下手に出て「煙草を吸ってもいいですか」と周りの人に聞いても「嫌だね!」と平気で答えてくる有り様です。おまけに煙草のパッケージには「煙草は肺ガンの原因といわれてる」とか、「喫煙は胎児に悪い影響を与える」とか黒に白抜きの文字でデカデカとまで書いてあります(煙草会社もCMは流せないわ、そんなことを書けと義務づけられるわで非常に辛い立場のようです)。

ヘビースモーカーの方はこちらに来たら心してくださいね。郷にいっては郷に従え、よいマナーで快適な旅をしたいものですね!

夏人ウスキ
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(98/09/02 カナダレポートより)

◆ 信号停止は恐い?
 
 

レンタカーを借りて車を運転したら右側運転、ワイパーとシグナルの混同のほか、注意したいのが信号でストップしたときにやってくる窓拭き青年(少女)たち。

彼らは赤の信号で車を停めてるわずか2、3分の間にダダダーッと道路脇から駆け寄ってきて窓拭き道具で勝手に拭きだしてくるのです。わずか十秒足らずでフロントガラスの窓拭きは終了しますが、彼らの真の目的は“窓をきれいにしてあげた賃金”なのです。

ですから作業の後には必ず運転席に来て小銭(チップ)を要求してきます。もし、お金を払ってもよければそのタイミングでいくらか、渡しますが、当然、こちらにも断る権利がありますので勝手に窓をふきはじめたらまずは断ってみてそれでも拭くようだったらそれは勝手に拭かせておいて、お金は支払わず無視して逃げ去ることも可能です。

勝手に拭いときながらお金を払わないと車に唾を吐いたりする嫌な窓拭きもいますが、大抵は断る時点で不払いを了解してもらえます(払わないといっても拭きはじめる人もいるので瞬時に相互の意見の合意を得るのがポイントです)。

特に大通り、長い停止信号の交差点にはこういった窓拭きアルバイトが沢山います。ダッシュして近寄ってくるので慣れるまでビックリしてしまうかもしれませんね。

夏人ウスキ
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(98/8/12 カナダレポートより)

◆ ドリカムの海外デビューなるか?〜北米ツアーレポート
 
 

今はとんと声を潜めているドリカム。一時期はお堅いNHKの朝の連ドラの主題歌 まで歌っていたドリカムのあの勢いはいったいどこへ? なにも小室ファミリーに押されて消えてしまったわけではない。 彼らは日本を脱出し、世界デビューを目指して北米へとツアーしにやってきたので ある。

ツアーはボストンから始まって北米主要六都市での公演。その最終日がカナダ、バンクーバーである。

約三週間前に売り出したチケットは売り出し数時間後で売り切れ。買い手はもちろん現地の日本人。ここ、カナダは北米ではアメリカでの身の危険を恐れてやってく る膨大な留学生に加え、日加で結ばれているワーキングホリデー制度の若者たちが これまたゴマンと在住している。 ドリカムのチケットはそんな時間に自由のきく若者たちに買いあさられてしまったのである。

コンサート前日、バンクーバー市内のバージンレコードで開かれたサイン会には日本人だけでなんと500メートル以上の列を店の外に作ったといわれる。 現地のカナダ人にとってはいったいなにごとか、といった感じである。

私はたまたまツテでチケットを二枚、手に入れた。日本でドリカムのコンサートなど、行ったことないが、値段は一枚12ドル、日本円で1500円以下である。

さて、コンサート当日。会場は7時半。当日は前座が出る、というデマが流れたため、私たちは8時すぎに赴いた。それでも会場であるディスコの外には日本人の長 蛇の列。なんと、現地人のだふ屋までチケットを狙いにうろうろしているありさまである。開場は予定を大きく遅れて8時半。コンサートは9時すぎに始まった。

会場はディスコで普通のコンサート会場とは違い、飲食、たばこがOKである。 長蛇の列で疲労困ぱいした私たちはディスコのすみの椅子に腰掛けてフレンチフライをたべながらコンサートを見ていた。メンバーは吉田美和、中村正人以外はすべ て外国人。もう一人いたキーボードの日本人メンバーがはずされ、ジャックとかいうキーボードプレイヤーを新しく起用していた。

会場には約300人くらいの客(日本人)がステージを襲うようにしてドリカムの海外デビュー曲のナンバーにのっている。曲はもちろん、すべて英語である。

途中、吉田美和が普段のコンサートのように観客に話しかけるのだが、残念ながら 英語のため、何を言おうとしているのかサッパリわからなかった(世界の壁、というところであろうか)。客のほとんどが日本人ということがわかってるのなら気負わず、日本語でしゃべればいいのに...と思うのだが。

十数曲の英語の曲を歌い終え、いよいよアンコール。そこでたった一曲、三曲あったアンコール曲の最後の一曲だけ、日本語のドリカムの歌を歌ったのである。その 時の客の反応といったらすごいこと。それまででも十分騒がしい声援の更に三倍は帰ってきただろうか。

コンサートは10時半頃、無事に終了。出口に向かう観客の日本人たちは口々に「 やっぱ、日本の歌を歌ってほしいよね」とか、「彼女の英語、さっぱりわかんないねー」とか、こぼしていた(見れるだけでも御の字だと思うのだが...?)。

しかし、ドリカムたちも世界にデビューしにきて観客が全員、日本人だったらやる気が失せないのだろうか、と気になってしまう。でも逆に、これで世界デビューの 第一歩を成功した、なんて気分になってられてもこわいなぁ、と余計な心配をこちらがしてしまう昨今でもある。
 
 

夏人ウスキ
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