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世界の窓

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【 カナダ・バンクーバーレポート VOL.1】

夏人 ウスキ 女史


(98/6/10 カナダレポートより)

◆ 相撲カナダ場所のお話
 
 

きゃ〜!聞いて、聞いて下さい!お相撲、うまれてはじめてみちゃったんですーっ !
題して大相撲カナダ場所。6月の7、8日の二日間で行われたこのイベントはこちらで は異例の一年前からのチケット売り出しで、私も日本で言うチケットピアみたいな ところに電話しまくって苦労の末、席を二枚、確保しました。しかし、実際、初日 に行ってみますと、席は全然良くないんです、割高なA席なのに(約9000円... スーパースターのコンサートでもこちらではこんなにしません)。努力して電話掛 け捲った割には土俵から遠くて全くひどい位置でガッカリでした。

二日目のチケットは比較的、最近、取れたものなのですが、それは日系の旅行会社 がまとめてブン捕ってた分の売れ残りチケット。やっぱり破格のチケット代という ことと、日本の経済不安などもあって買い占めた割に売れなくて土壇場になって急 遽、いい席をバーゲンしたのです。なんと一年前のチケット予約の電話では「売り 切れ!」と言われたS席(正規で約1万6000円)が楽して、しかも少し安い値で購入 することが出来ました(約1万3000円)。そしたらその席、土俵にすっごーく近いん です!なんと、お相撲さんの肉割れまではっきり見える距離なんですよ (笑)!でもカナディアンはこういう光景(ほとんど素っ裸に近い格好)に慣れて ないのでお相撲さんのフンドシに面食らってる人が多かったようです。
 

さて、こちらの相撲カナダ場所では二日しか日程がないので、いつもとは違う形式 で行われました。いわゆる、高校野球みたいなトーナメント形式の試合だったので すが、優勝はやっぱり、迫力の横綱の貴の花。昨今、かなり重くなった、というコ メントを読んだことがありますが、確かに「こんなに太ってたかな?」と思わせる ほどの肉付きでした。でも俄然強いし、雲流型なんか曙に比較にならないくらい、 美しいんです(足がすっごくピンと高く上がってまるでエアロビクスの先生のよう !)。お兄ちゃんの若の花も横綱になって初のデビュー試合で今回はトーナメント 形式のおかげで珍しい兄弟対決まで見れました。もちろん、優勝した弟、貴の花が 新横綱を準決勝で下しましたが。

私は試合終了後、ミーハーにも裏手に回って無双山と大ファンになってしまった旭 鷲山にサインをもらいました。寺尾とかもすごく人気があって多くの人は彼からサ インをねだっていました(寺尾は本当にかっこいい、キリリとした顔立ちでしたね )。でも、力士でもサインをくれる人、全く無視、無視!といった二手に分かれて いるようです。やっぱりファンとしては愛想がいいほうがいいですよね、たとえ偉 くても。今は親方の元千代の富士さんは何個所かで見かけましたが、サインを貰う 人にも結構キツイ口調と目つきで「駄目だ!」なぁんて言って周りを硬直させてま したが、親方も負けないくらい、すごい迫力がありますね。

それにしてもかっこいい、旭鷲山(うっとり)。カナダ場所だけあって彼をはじめ 、曙、武蔵丸といった外人力士は地元では大人気でした。一行は試合の翌々朝、カ ナダを出発して一路、日本へ向かいました。 ああ、またいつか、相撲巡業を見たいものです。

夏人ウスキ navan@istar.ca
http://www.mediawars.or.jp/homepage/okiraku/vivamedia/madam/ http://www.mediawars.or.jp/homepage/okiraku/vivamedia/madam/vol19/01.html( ラジオの話)
 
 


(98/6/2 カナダレポートより)

◆ スキーとゴルフ、同時に楽しむカナダの初夏!
 
 

いいお天気の毎日が続き、温度も20度以上の暑い日が続いています。さて、気分は すっかりアウトドアー、ゴルフ、テニスなんて気がいたしますが、はやる気持ちを 抑え、なんと気分は冬に逆戻り?初夏スキー情報です。

3年連続で北米人気ナンバー1に選ばれたカナダの巨大スキー場、ウィスラー、ブラ ッコムマウンテンスキー場は下界ではゴルフ、ローラーブレードが楽しめるのにも かかわらず、ひとたびゴンドラに乗ってしまえば、そこはまだまだ白銀の世界。春 ならぬ初夏スキーのチャンスを十分に与えてくれています。ただし、二つの山のう ち、ウィスラーマウンテン側は4月でシーズン営業を終了しました。それでもブラッ コムマウンテン側はまだまだ健在で約2メートルの積雪量を誇り、トータル8機のリ フト、Tバーが今現在も稼動しています。こちらは真夏の8月3日まで営業が予定さ れています。この夏にカナダに来る予定の方も思いっきり青い空と大自然を楽しむ と同時に、季節はずれのスキーを挑戦してはいかがですか?スキーラバー、スノー ボーダーファンたちは半袖、短パンでシャーベット状の雪の上で真っ黒に日焼けし ながら楽しんでますよ。

でもやっぱりスキーは冬、夏となればスキーの話よりもゴルフの話をするのがカナ ダでも正統です。
ゴルフ好きもそうでない人もカナダに来たならとにかくクラブを握ってゴルフを楽 しんでみて下さい。名門コースからパブリックまでちゃんとした18ホールのコース はバンクーバー周辺だけでも40近くあります。もちろん、雄大な雪を頂いた山を周 りにカーンと打つ、本格的ゴルフから一般の公園等にあるカジュアルなピッチアン ドパット(だいたい50〜120ヤードくらいのコース)そしてもうちょっと長い パー3ゴルフコースもバンクーバー各所に点在しています。後者の二つはもちろん 予約無しのお気軽ゴルフ。服装も全く何を着てもOK(Tシャツ&ジーンズだって いいんです)。前者のゴルフコースはいわゆる一般のゴルフコースです(襟 付き、ベルト付きのいわゆる普通のズボン着用)。超名門は100$以上しますが 、50$前後で一般コース、ピッチアンドパットやパー3コースなどは$10〜$3 0くらいです。また夕方になるとトワイライト価格になってプレーフィーがグンと 安くなるのでこちらもオススメ。日が長くなって最近では午後9時くらいまでプレー が出来ます。こちらに来たらツアーの自由時間や夕食あとにでもハーフラウンドく らいプレーされてみては如何ですか。

そうそう、こちらには日本のように何でもやって下さる親切なキャディーさんなど 皆無なので自分のことはなんでも自分でやってくださいね、当然のことですが.. .。

夏人ウスキ
navan@istar.ca
http://www.mediawars.or.jp/homepage/okiraku/vivamedia/madam/


(98/3/7 カナダレポートより)

◆ 脱帽をしなかった金メダリストの話
 
 

ひたすら
シンプルと言う言葉で表現されていた長野オリンピックも無事終了しました。日本 のトピックを毎日、テレビ局がとりあげていたので世の外国人たちも日本に対して の興味や知識がかなり増えたのではないかな、と思っています。

そういえば、オリンピックで日本の金メダリストが非難を浴びてる、なぁんて話を ちょっと耳にしました。なんでも、表彰式のときに帽子を脱がなかったとかで...。 でも、せっかく彼女は栄光の金を取ったのにこんなつまらないことでブーブー世間 に言われたら金なんか取らなきゃよかった、なぁんて本人も思うかもしれませんね 。それにしても、日本の方々も相変わらず、くだらないことで騒ぎすぎではないで しょうか?(これもマスコミが煽ってるのかしら?) 第一、脱帽なんて今時、本当に必要なのでしょうか(そういうことを親が教育して るかも疑問...余談ですが、教育は親がやるんですよ、学校の責任じゃなくって!) 。確かに、敬意を払う、礼儀正しく、という面では脱帽は効果的ですし、マナーの 一つでもあります。ですが、それは強いるものではなく、個人の受け取りかた、考 え方、その他もろもろの個人差レベルによるものだと思いませんか?

ファッション面から考えれば、帽子はファッションの一つです。帽子をひっくるめ てそのひとのスタイルと考えれば帽子は取るにいたらないような気もします(だっ て、頭のかぶりものをとれっていってかつらを取る人はいないでしょう?全くの余 談ですが、六大学野球の応援団員がわめく、校歌時の脱帽、肩にかけたセーターを とれ、なぁんて余計なお世話もいいとこですよね)。 カナダでは学校の授業中でも食事中でも帽子を取らない人なんてゴマンといます。 そんなことでイチイチ文句も言ってられません。それはそのひとのスタイルなので すから。 話をオリンピックに戻しますが、カナダのメダリストの多くはトレードマークの赤 いベレー帽をしっかり着用して表彰台に望んでます。これはカナダの公式ユニフォ ームだからです。帽子だってユニフォームなのですからそれこそ帽子なしで表彰式 にのぞむことはできないのです。 前述もしたように、帽子に関しては考え方が個人によってまちまちです。だからせ っかく頑張って金をとった人にくだらないことで責めるのはどうか、と思います。 日本にしてみれば、数少ない金(...といっても今年は検討しましたが)の稼ぎ 手です。重箱の隅をついてなんかいないで、ここは彼女の貢献にみんなで温かいね ぎらいの言葉を送ってあげませんか?

カナダ・夏人ウスキ

追伸、マリファナやってるような国のやつに言われたくない、と反論する方もいる かもしれませんが、あれは私も納得いっていない一人です。でも、往々にしてカナ ダ人は母国の人を守りますよ、決して責めないし。カナダ人はみんな、彼の結果を 非常に評価しています。それはそれでとても素晴らしいことだし、日本人は特に真 剣に学ぶべき大切なことだと思いませんか?(確かにラリッてあんなこと、出来た らすごいですよね。でも、悪いことはこっちの人もきちんと言わなきゃいけないと 思いますが...。だってあれは法律違反ですものね。そういう点はちょっと甘い かな?)

http://www.mediawars.or.jp/homepage/okiraku/vivamedia/okiraku/madam/


(98/2/16 カナダレポートより)

◆ カナダのブライダルフェアのお話
 
 

先日、友人がそろそろ結婚しそうなので(といっても一年半後らしい)一緒にこち らの“ブライダルフェア”なるものに行ってきました。日本と同様、有名ホテルの ホールを貸し切っての立派なものでしたが、言わせてみれば、こんなの、関連企業 の宣伝のためのも のでしょう?それなのに、なんと入場料、一人20ドル(日本円で二千円ですが、 こっちの感覚からいうと三、四千円くらい)もするんですよ(ずるいーっ、 詐欺ですよねっ!!)。「こんな高いのに誰が一体、行くんだ?」なぁんて思って いたら実際はなぜか、会場は超満員でした。ホールはいろんな結婚関連の企業がブ ースを連ね、客引きして資料を渡して説明、説明、また説明。あっという間に資料 が新聞紙一束分くらいになってしまいました。それこそ、こういうところにさりげ なく、再生紙用のリサイクル箱かなんかを用意しておくといいと思いませんか(少 なくとも私がもらった紙は全部、再生紙になれるのですけどね)。

一通り、ブースを回った後に今度はファッションショー。モデルさんはまぁまぁキ レイだったんだけど、ここはめっちゃくちゃ、大都会じゃないせいか(福岡くらい の規模、国レベルではかなり都会なんですが、日本と比較すると結構ださい、かな ?)あんまり一流っぽくないんですよ。歩き方なんてひどくへたくそなんです。な んか、首を前に突き出して背中を丸めた北京原人のような感じのモデルがいたり( でも背が高くて美人だったりするんです、一応)、歩く場所もみんながみんな、何 にも気にしてなくてテンでバラバラで全然、統一感もないんです。 ひどかったのは、胸の小さなモデルさんが下着のショーの時(ウェディングドレス に着る下着の紹介、結構Hくさいのが多かった)に、肩紐がツルンと落ちて胸が思 い切り見えてしまったときのこと。モデルさんは慌てて肩紐をあげてそのあとヤケ クソになって手に持っていたガウンを乱暴に振り回し、ガッツポーズをして去って いきました。...ともあれ、ガッツがあるなぁ、なんて見てたら、そのあと のショーでは彼女はガックリうつむいてまるでやる気なし、といったそぶりでした 。まぁ、お気の毒ですけど、体が売り物のモデルでしょう?こんなのでいいのかし ら?...なんてお客の私の方が心配してしまいました。きっとニューヨークあた りのスーパーモデルだったらそんなこと、気にせず、ショーを全うするんでしょう ね。

そのあと、くじがあって一年半後に結婚を予定している友人はなんと、ケーキ10 0ドル券というのが当たっていました。期限が年内なのでケーキパーティーを開こ う、なぁんて言っていましたが、「結婚までに7キロ痩せる!」と宣言してる友人 の目標はまず達成されないでしょうね。

こぉんな感じのわりとオキラクなブライダルフェアでした。国によってはいろいろ 違うんですね!

夏人ウスキ(カナダ)

追記、私はこの彼女の結婚のお世話役、ブライドメイド(日本でいうと、仲人さん みたいなものの一種) を担当するんですよ(一年半後も持ってたら...の話ですけども)。
 

夏人ウスキ*カナダ
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(97/12/10 カナダレポートより)

◆ スキーシーズン到来??

世界をエルニーニョが騒がせている昨今です。
こちらも例外なく、エルニーニョのおかげですっかり天候がおかしくなっていて12 月というのに雨も降らず、雪も降らずの状態です(こちらは10月過ぎから毎日うっ とおしいシトシト雨が3月まで続きます)。
とはいえ、例年、少なくとも20回は山へ行くスキーヤー(へたくそですが)とし てはこの時期、スキー情報に敏感にならざるをえません。それでテレビやインター ネットで毎日、雪山情報を確認するのですが、どこをみてもやっぱりエルニーニョ のせいで雪が全く降らず、オープンできない状況なのです。

そんな暗い雰囲気の中、スキーヤーを喜ばせてくれたのが、世界的に有名なウィス ラー、ブラッコム。ここは人工降雪機が数十台あるので毎日ガンガン雪を降らせ、 そして待望のオープンを11月の末にいたしました。
早速、出掛けてみると、幸運にも行く前の週に一回だけ降雪があり(まさに新雪! )抜群のコンディション!普段ならウィスラー、ブラッコムなんて混みこみに混ん でいてどのリフトも30分待ちなんてザラ。でも、この日も下界がお天気だったせ いか、みんな雪山にまだ期待してないようでわりとガラガラ(...といっても5 00人はいたでしょうが)。リフトもスーっと列に入ってわずか2分で乗れるし、 食堂も普段なら席を見つけるのに一苦労なのにそんなこともないし。チケットだっ て買うのに長ーい列を作って買わなきゃいけないのにチケット窓口は一つしかあい てなくてしかも誰も並んでいない...。すべてがすべて、混みこみで長蛇の列だ らけのウィスラー、ブラッコムらしからぬ光景です。

そしてゲレンデ。普段なら超寒で顔面マスクして男とも女とも見分けが付かない格 好で滑らなくてはならないのにこの日なんてお天気なもんだから顔はマスク無しで オープン状態、リフトに乗ってる最中なんか、普段は寒くて話し掛けられないのに おしゃべりもできて気分はまるで春スキーでした。

で、肝心の雪は?というと、ふもとは降雪機の雪ですからご想像の通りあまりよく ありません。中腹までは地面が見えていて氷もおおいし、板をかなり悪くしそうで す。でも、ふもとからゴンドラに乗って更にリフトでもう一本乗ったあたりからは かなりまともな雪があり、ところどころの岩肌に注意すれば全く問題ありません。 スーイスイで我が物顔でスキーが楽しめますよ。

まぁ、これも多分クリスマスまで。クリスマスからは一気に世界中のお客さんが押 しかけていつもの、何でも高くてどこでも混んでるスキー場になってしまうことで しょう。
そう考えるとクリスマス前の今が大変お得ってことですよね?今すぐ、慌てて年末 休暇前にお休みとってチケットを買って一足早いスキーを存分に楽しまれてはいか がでしょうか?

夏人ウスキ*カナダ
http://www.mediawars.or.jp/homepage/okiraku/vivamedia/madam/


(97/10/1 カナダレポートより)

◆ 車のマナー

よく、外国だと「車幅が広くてレーンも多くてその上、渋滞が無いから運転が楽で しょう?」なぁんて言われるのですが、とんでもない。こちらはいつも自然を守る 立場の人がわりと強くいから、自然破壊の規制上、道路は狭く、レーンも少なく、 渋滞も沢山...といった現状です。とくに橋はひどく、土日の東名並みに毎日、車がビッシリ詰まっています。

渋滞だけならまだしも...なのですが、マナーが非常に悪く、よく不快な気分にさせられます。こちらは右側通行ですから左折時がわりと難しいのが想像できます よね。でも、左折信号があんまり、整っていないので、大通りとかで左折しようと すると、こちらはちーっとも悪くないのに流れが滞るのに腹を立ててミラーに向か って指を立てたりしてきます。こんなの日常茶飯事なのですが、もっとひどいのが 、右折車などが本道に入ろうとしてる時に、親切にも道を譲って入れてあげたときです。後ろにいる短気なカナディアンは一時もはやく帰りたいのでしょうか、前の 車に向かって「時間の無駄だ」とか、「ぐずぐずするな」とか、ワーワー文句を言ってきます。それでいて自分たちは唖然とするほど、めちゃくちゃで乱暴な運転を します。ビュンッと突然ウィンカー無しに前に入ったり、曲がったり...こんな のはザラです。指定マーク以外のことを平然とやってしまうので安全ドライバーの こちらとしてはただ、ただ、巻き込まれないようにと必死です。それからちょっと 、前がもたついて抜いた時なんてひどいです。抜かれた方はカーッとして無理な追 い越しを仕掛けるので回りの車線のドライバーもものすごく危険な立場に追いやら れるのです。

本当に、こちらでは気分良く運転できる日が本当に少ないです。これは男の人だけ でなく、女のドライバーも平気でやるからきっと国民性なのだろう、と諦めてます が...(かわいい大人しそうな女の子に指なんか立てられた時はアングリしてし まいます)。

日本は厳しく、厳しく、交通ルールや一般常識を教習所でみっちりと教えますよね 。こちらにはそんな教育場所が無いからちょっと理性やマナーに欠けるドライバーが多いのかもしれませんね。