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世界の窓

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【 ニュージーランド・オークランドレポート VOL.1】

井尻 義昭 氏






(98/ 1/18 ニュージーランドレポートより)

◆ 「車なんて何だっていい!?」
 

オークランドには、地下鉄はありません。鉄道は1部通っているけれども、市民 の足にはなっていません。 ここでは、車が市民の足になっています。街を歩いてみると、見かける車は、殆ど日本車ばかり。

日本の風景となんら変わりが無い。聴くところによると、NZでは、車全体の日 本車の割合は、80%だそうで、 どうりで良く見ると思った。しかし同じ日本車が走っていても、中には、日本では、もう絶対にお目にかかれない 様な古い車が、平気で走っていたりする。

私が、子どもの頃よく見ていた日本車が、まだまだ現役で、元気そうに大活躍し ています。 日本では、新車を買って4万ー5万キロ、3年から4年で、買い替える人が多いようですが、こちらでは、 本当に長く乗っている人が大多数です。

例えば、車のメーターを見せてもらうと20万から30万は当たり前で、中に は、50万キロでやっと車を買い替えるという人もいるようで、改めて車って本当に長持ちするものだなーと感心した次第です。もっと大事にしなければと少し反省してしまいます。

日本の車は、マイナーチェンジ、フルモデルチェンジと頻繁に行われ、”またこ こが良くなりましたよ!” ”そろそろ買い替えをお考えになられては?”言わんばかりに、営業をかけてくるけれども、少しやりすぎ という感じがしてなりません。

オークランドに住んでみて、今、思うのは”車なんて何だっていい!!!”走れ ばいいと思えてしまう事です。 車に限らず日本は、何を選べばいいか迷うぐらいに物が,溢れていて、それがいい事なのか?悪い事なのか? 考えさせられてしまいます。

と言いながら、今日もネットで、新しい日本車のSpecなどをつぶさに調べている 私は、やはり日本人?!

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1998、1月17日
オークランド自宅にて
井尻 義昭
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(98/ 1/9 ニュージーランドレポートより)

◆ すずめに見るニュージーランドの長閑さ

昔は、すずめといえば、臆病で、すばしっこくて、気の弱い鳥というのが私の印象であったけれども、 オークランドに住むようになって、このイメージも無くなってしまった。

ある中華レストランで、昼食をとっていたら、(オークランドは、飲茶がおいしい。オセア ニアでは、もっとも 中華がおいしいと評判。実際、香港と比べても負けてはいない)どこからともなくすずめが、5、6羽店内に 入ってくる。

店の人や、KIWI(NZ人の事)は、それをさも当たり前の事のように食事を続けている。 日本なら考えられない事。KIWIのノンビリさを象徴するのと同時に、彼らは、全く人間を怖 がらない。 ひどいのになると、食事をしているテーブル上にやって来ておこぼれを頂戴しようとする勇 敢なものもいる。 ほんとうにビックリして、他の国でもこんな事あるのかなーと考えたりした。

もう最近は、慣れてしまって彼らがいても落ち着いて食事をとれるようになった。 昔の日本もこういう風景が見られたのかもしれないけれども、所が変われば、人の性格だけでなく、 すずめの性格も違うとは、、、、、、

こんな長閑な国ニュージーランドと思いきや、今日も彼らは、私のおこぼれを狙い、じっと 私の御馳走を凝視している。実は、彼らは、必死なのかもしれない。