こっそり伝授 私の”執務アイディア・工夫”
「いつでも丁寧に的確に対応したい!」
この4月で7校目の小学校に勤務することになりました。最短1年間、最長8年間、わがままな私の性格を表しているようです(苦笑)。
さて、着任1年目、最優先にしてきたのは児童と保護者の情報把握です。着任早々であっても、緊急時をはじめとする様々な対応を養護教諭は的確に行っていかねばなりません。些細なことでも、対応のミスが積み重なると、保護者や教職員から信頼を得ることは難しく、その後の健康教育の取組に影を落とすことがあるからです。
そこで、次の2点を必ず行うようにしてきました。
1 児童名簿一覧表を作る
新年度、最初に行います。厚めの紙に1年1組から順に6年生・育成学級まで全校児童の名簿を貼ります。健康診断に関わって検査機関に提出する名簿(多くの場合、学級担任が児童名を押してくれますね)があります。それを縮小コピーして貼っていき、女子は黄色のマーカーで着色し(男女混合名簿なので名前だけでは性別がわからないことがあるため)、完成したらブッカーで補強しておきます。欄外に学級ごとの男女別人数と総数をかいておいたら統計の時に便利です。
児童が来室した際には、その名簿を手に取り確認しながら記録用紙に来室記録を記入していきます。その後、パソコンに来室記録のデータを打ち込むので、よく来室する児童ほど早く名前を覚えることができます(といっても、年をとるたびに名前と顔が一致しなくなっているのも事実です)。児童数の多い学校ほど、記録をとるのは大変ですが、後々のトラブルを防止するためにも必ず記録を残すように心がけています。
2 「マル秘ノート」を作る
普通の大学ノート(罫線は太めの方が記入しやすい)の見開きを1学級分として、私は左を男子、右を女子にして名簿を貼っています。大学ノートの罫線に合わせて、名簿を拡大コピーし、その名簿の横に、保健調査票から配慮したい事柄を記入していきます。詳細は個人情報に関わるので割愛しますが、養護教諭が仕事を進める上で必要だと思われる情報を全て書き込んでいくのです。手間がかかるように思うでしょうが、これ一冊あれば内科検診や受診の際には大変重宝します。また、後任者や中学校への引き継ぎの際にも力を発揮します。
これは、複数配置勤務だったときに相棒のベテラン養護教諭から教えて頂いた方法です。誰でも急な事情で休まないといけない場合がありますね。そんな場合や複数配置での互いの情報交換の際にも、最低限の配慮をしながら一人ひとりの児童に対して個別の対応をすることが可能になります。
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この2点が揃ったら、安心して健康診断に取りかかることができます(くれぐれも個人情報保護には配慮してくださいね)。
学校を異動するたびに、新しい人間関係が始まります。緊張しながらも厚かましく、これらのことを繰り返してきたのだなあと振り返っています。ここしばらくは、慌てて2点の用意をしなくてもよいように、じっくり腰を落ち着けて可愛い子どもたちと過ごそうと思っています。