【ほったらかしの庭を何とかしよう!!】

 トールキンとは全く関係ない事ですが、今自分でウッドデッキを作っています。芝生を植えたり、ちっちゃな花壇を作ったりと、いろいろやっていたけど結局まとまりのない庭を何とかしようと言うことで、 思い切ってウッドデッキをつくってみようかなぁーと思い立ったわけです。

  デッキの大きさは予定では2700mm×6300mm(一部欠けあり)なので、大工さんに頼めばきっと50万円くらいでしょうか?うちのご近所はこれよりちょっと小さいウッドデッキと植木などで50万円でした。キットになったウッドデッキも売っていますが、サイズがうまく合わないのと、思った以上に割高になります。やっぱり30万円以上はかかりそうです。
 そこで自分でカットからやることに決めました。予算は資材・工具込みで15万円!!
 
まずは設計から始め、資材と工具の見積もりを開始。
 


 【構想を練ろう!】 第1日目

 まずは自分の思い描いたイメージを絵に描いてみることから。ウッドデッキで何をするのかを考える事が大事。バーベキューパーティーをしたいとか、子供の遊び場所にしようとか、単なる物干し台とならないようにしないとね。

 僕の場合はベンチを置いて本でも読めたらいいなぁということで考えてみました。上の図は一応完成予想図です。この図の左右の庭は割と広めのスペースがあるので、ステップを作って降りられる様にします。前はそんなに広くはないので、植木や花壇にしようかと思っています。
  ポイントは、左部分にベンチと手すりが一体となったパーゴラを作り落ち着いた感じに、右部分はオープンにして開放感を持たせる様に考えました。これで僕の読書スペースと子供の遊ぶスペースが出来そうです。ちなみに、真ん中には床下収納出来るように開口部分を作って見ようと思ってます。
 


 【基礎部分の設計!】 第2日目

 では、完成予想図をもとに、基礎を設計します。(上図参照)

 今回、基礎部分は2×4材、柱は90mm×90mmの角材(米松)を使います。そしてデッキ部分には2×6材を使うように計画しました。
  基礎の間隔は90cmくらいと参考本にありますので、そうしました。うーん、何となく格好悪い部分もあるけど、素人のする事だ、いいことにしよう!
  ちなみに、右上のほうにある丸は雨水のマンホール、真ん中にある小さめの丸は樋からの管です。マンホールには基礎の石が掛からないようにしないとね。また樋からの管を避けるように横木を渡すようにしておきます。

  よし!これで大体の資材の見積もり計算が出来そうだ。何となく自分でやれるか心配だけど、早くやりたい気持ちが大きくなってきたぞ!!
 


 【製作費見積もり】 第3日目

  見積もり開始!(上図参照)

  まずは近所のホームセンターのガーデニングコーナーをまわり、資材等の単価を調べます。私の場合、4店舗を調べそれぞれ一番安いところをピックアップしています。面白いもので長さにより一番安いところが分かれるんです。実際には安くても品質(傷や反りやうねりがある)の悪いところは除外しています。またまた面白いことに、資材ではどれも単価の高い店が工具類は安かったりします。ほとんど日曜大工すらしたことないので (よくそれでやる気になったよな?)、 工具は一式揃えました。

  余談ですが、なぜ世の中は右利き用になんでも出来ているのでしょう?左利きの私は、電気丸のこがなぜあんなに使いづらいのか気付くのに、このデッキ製作の半ばまでかかりました。 サウスポーはつらい。

  予算15万円を余裕でクリアー!!

 よしこれでOK!!早速買い出しだ!!!(バカな私はこの時いろんな落とし穴があることにまだ気付いていませんでした)

  そんなわけで資材の購入は3店舗に分かれました。店によってはトラックを無料で貸してくれるのでそれを利用します。2店舗はそれぞれ軽トラックと1トントラックを借りて運びました。もう1店舗は自宅とちょっと離れているため、レンタル時間内には返せそうもないので配達料(¥2,000)を払い後日配達してもらいます。ちなみにどこの店でもレンタル時間は1時間です。資材を積んで自宅まで運び、資材を降ろし、店まで返すまでの時間なのでほんとに近所じゃないとムリですね。

  余談ですが、土日の渋滞はなんとかならないものだろうか。普段ならスピードオーバーで捕まりそうなくらい空いている道も土日は車だらけ。土日しか動けないサラリーマンの僕にとっては迷惑な話だ。ん?よく考えると僕みたいな人が多いってことか?僕も他人から見れば迷惑なんだろうなぁーきっと。

  何はともあれ、資材と工具類の購入は無事終了したのです。
 

 【基礎の製作】 第4〜5日目

  それでは早速、基礎部分の製作にかかりましょう。<ウッーシ!やるぞー>

 まずは買ってきた平石を図面とおりに並べます。そんなにきっちり置かなくても大丈夫でしょう。 きっちりしたい人は凧糸なんかを張ってそれに沿って並べるといいでしょう。

  ここではなるべく水平になるようにそれぞれの石を置くことです。柱を立てたとき垂直に立っていないと、今度は横木の水平が取りづらいです。まっ、それでも適当にやりましたが(^^ゞ (写真は平面図の右手から撮ったものです)

  そして柱を立てて横木を組んでいくんですが、ここがちょっとしたポイントです。分かりづらかったらごめんなさい。(下図参照)

 
まず、デッキの高さをどうするかを決めます。高さが決まれば、デッキ部分を乗せる横木の高さが決まり、横木の高さが決まれば、柱の高さが決まります。
  ちなみに、今回使っている 2×4、2×6材は厚さが38mmと決まっています。巾はそれぞれ89mm、140mmです。それをふまえて下の絵を見て下さい。

 1.サッシの張り出し部分が地面から50cmなのでデッキの高さは49cmにします。
    (あんまりキッチリすると50cmを越えると辛いのでちょっと消極的ですが・・・)
 2.デッキの高さから38mm(約4cm)引いた45cmがデッキ部分の2×6材を
    乗せる横木の高さになります。
 3.柱は横木と同じ高さになるようにしてもいいのですが、若干短めにしたほうが
    いいでしょう。 もしかして柱の方が高くなったら最悪ですから。
    そう言う訳で、柱は2cmと平石の厚さ3cmを引いて40cmにします。
 



 柱には横木を左右2本、木ねじで止めていきます。木ねじは70mmのものを使いました。

  上のデッキと下のデッキ(ステップ部)の高さの差は2×6材の巾140mmです。

  ですので、下の横木の高さは、(上のデッキ高さ)から (上下のデッキの高さの差)と(下のステップの2×6材の厚み)を引く、 =49cm−14cm−4cm で31cmとしました。

 と、このように高さは決まれば、あとは組んでいくだけ!

 水平尺で水平になるようにだけ気を付け、どんどん組んでいきます。

  これでほぼ「基礎部分の設計図」通りに組み上がりました。(下の写真でーす)

  <失敗談> 水平ばかりにとらわれ、角の直角がうまくなっていないとデッキの板を乗せていくときに隙間が出来る。 まぁーそれも手作りの味!? 気にしないでOKだが、気になる人はそこのところも気を付けましょう。 私は気にしませんでした(^^ゞ
 


 【デッキ部分の製作】 第6〜7日目

 ここまで来ればあとはデッキ部分に2×6材を設計図通りに載せていくだけ!

 参考本では側面の板から固定しているのでそれに従います。難しいのは角のところ。2枚の板を45度に切断して合わせるところです。しかしこれも買った丸ノコに角度調節機能が付いているのでバッチリ!!(実は2回ほどやり直しましたが・・・)

 出来部分の板は、板同士の間隔を1cmくらいとるようにしました。板を固定する時に板と板の間に薄い木の切れ端(厚みが1cmくらいのもの)をはさんでおくとうまくいきます。まぁ私の場合買ってきた2×6材自体が若干のうねりがあったりしましたので、そこはテキトーにしましたが・・・ それも手作りの味?ではないでしょうか??
 




 上下の写真をご覧あれ!
  ど素人の私でもここまで出来ましたヨ。あまり近づいてはお見せできませんが・・・ 
 



 【パーゴラの製作】 第8〜10日目

 製作も架橋に入りペースもグッとあがったので製作過程の写真を撮るのを忘れてしまいましたが、最初の計画通り、パーゴラを作ってちょっと個性を出そうとしました。どーでしょう?

 製作にはここが一番苦労しましたね。屋根部分の固定の為に上に上ったのですが、高所恐怖症ですのでホント怖かった!!

 椅子の下部分は庭から廻ったら収納スペースになっています。花の土や肥料、園芸道具をしまっておくように考えました。

 そしてついに

   << 完成!!>>

 ほんとに出来ちゃいました。
 


 【その後のお粗末奮戦記】

 2×6材などは防腐処理をしているものが売られていますが、やはり自分でも防腐・防蟻・撥水効果のある塗料を塗るのがいいでしょう。

 私の場合は出来上がってから塗ったのですが、もちろん製作前に塗っておく 事をお勧めします。出来てから塗るのは大変!!
 また塗る前には表面を出来るだけきれいにしましょう。何でも適当な私はテキトーに塗ったのですが、なんと見事に剥がれて来ちゃいました・・・(;_;)

 しかしまぁいいじゃないですか、楽しんで出来たし、それなりに家族も私を見直したようです。(^^ゞ

 そして無謀にももっと精度と忍耐が必要とされるであろう家具作りに挑戦しようという野望を抱く 私なのでありました。   ・・・続く(かも?)
 


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