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レッツゴー!茶会

お茶会で半東さん12熱血編

私たちのお茶会

お茶会は本番!1お茶席前2お菓子
3お抹茶4最後のご挨拶

炉開きの茶会で思ったこと

お茶会で半東さん

来月に恒例の桜の時期の茶会があるのですが(「りら庵」のモデルになっている茶会です)、今度は「半東」の大役を仰せつかってしまいました。「半東(はんとう)」というのは、お点前をしてお茶を点てる人(お点前さんと呼んだりしてますが)の側について、お茶が入ったらお茶碗を運んだり、お客さんへの挨拶をしたり、お道具の説明をしたり、いわば司会のような役をするのです。ずっと「お点前さん」をしたり「お運びさん」(お客さんの人数が多い時には、裏でお茶を点てておいてどんどん運ぶのです…これを「お点て出し」というんだけどね)をしたりしてたんですが、「そろそろ半東を経験しなさい、勉強になるから、ネ!?」ということになって…。ああ嬉しいけど、めっちゃ憂鬱です。 「半東」はその茶会の空気みたいなものを決めてしまうので責任重大(^_^;。 道具に関してももともと知識がないので、モーレツに暗記せなあかんのですよ〜(;_;)。でも、せっかく与えてもらったチャンスなので、がんばろうと思う(^-^) 自分にとって「かなり背伸びしてるな〜」と思うことでも、その状況の中に身を置いて、がむしゃらにやっていたら、いつのまにかそれが自分にとってどうってことない「日常」になる日がくるんじゃないかってことを期待して…。[top]

お茶会で半東さん・2熱血編

桜の時期のお茶会で半東さんをするのですが、なんとかセリフ(道具の名前だとか挨拶すとか)と、それを言うタイミングを一通り覚えることができました。紙に書いてぶつぶつ暗記していた甲斐がありました(笑)あとは次のお稽古で先生相手にリハーサルをして本番に臨みます。あとはお茶席の時のお茶室の独特な「しーーーーんっ」とした雰囲気や、たくさんの人がいることで舞い上がらないようにすること。ちょっと心配です。それに、本来なら「正客さん」(メインのお客さん)との対話で茶会は進行していく面もあるようなので、「正客さん」がお喋りな人だったら、覚えた順にセリフを言うことができないし(割と一方的にまくしたてるセリフなので(^_^; 正客さんは黙っててもオッケー)、それはちょっとこまるんだよな〜。「これはどういう意味?」とか細かい事を聞かれても困るし(^_^; 。以前、他の子が半東さんをしてたときに、お道具やさんが正客さんに座られて、あれこれと突っ込んでいた(知ってるくせにぃ〜意地悪)のを見て「ぞ〜っ」としてたことがあるんですよね。かといって立て板に水で「覚えてきましたぁ〜。セリフ棒読みだあ〜」というのでは何とも味気がないですし、ねえ。覚えた事柄を自分の言葉にしていく為には、もっときちんと覚え込んで寝言で言えるくらいにせんとあかんかな〜。まだまだ日はあるしがんばるぞお〜[top]

私たちのお茶会

大阪の某所にて(場所は言わない〜。恥ずかしいから)。桜がめちゃめちゃきれいなところです。一日に6つのお茶席が1時間に一席のペースです。20人近くいるお社中(生徒、弟子)さんは全て女性で(余談ですが航空関係の職場で口コミで通い始めた人が多いので美人度高い)、「水屋」担当のベテランさん達以外はみんな和服を着ての参加です。お茶席での「お点前」と「半東」の役は、先生が前もって指名されたものがするのですが、その他の「つくばい担当」・「待合いでのもてなし」・「お客さん」・「受付」・「お運びさん」の役は、みんながそれぞれ全部を経験して体得できるように組まれています。「お客さん」は、友達や親類などお社中さんの招待した人が中心なので、雰囲気は和やかです。桜の花見をされていた通りがかりの方が迷い込んできたりすることもあります。もちろん大歓迎で手厚くおもてなしします。(和服姿の女性が大勢いて注目するので大抵は恐縮してらっしゃる様子)お客さんにはまず受け付けで毛筆で署名をして頂いて、待合いへ。待合いでは窓から桜を眺めながら桜湯を飲んで、準備が整うまでお待ち頂きます。「りら庵」みたいでしょう?私たちのお茶会はまさにそんな雰囲気のお茶会なんです。[top]

お茶会は本番!・1お茶席前

とうとうお茶会は本番を迎えました。当日は桜は満開で日差しもやわらかく、まさにお茶会日和です。さて、私が半東を担当するお茶席はお昼の12時。水屋で控えていると、当日最高の10人のお客さんが入られ、4畳半のお茶室はいっぱい、先生のお友達がたまたまその時間に来られて席入りするという旨を聞かされ、心臓は飛び出んばかり。くらくらして、吐き気をもよおす程(^_^;でした。その茶席でのお点前さんと「よろしくお願いします。がんばりましょう。あがらずゆったりやりましょう」と正座をしてきちんとご挨拶をして、そのあと、水屋担当(重要な裏方さん。陰でお茶を点てたり下準備をする)とお運び担当(お点てだしの時にお茶碗を出したり引いたりする)にも「みなさんよろしくお願いします。」とご挨拶。一見堅苦しいようですが、これがしきたりなんです。ちゃんとした理由は分からないのですが、この挨拶をきちんとすることで表に出る方も裏方も協力し合って団結してお客さんをもてなそう!という気持ちになります。さあ、お客さんは待合いからつくばいを通ってお茶席に入ります!(続く)[top]

お茶会は本番!・2お菓子

お客さんがにじり口から入りそれぞれの位置に座った頃を見はからって、お運びさんがふすまを開け、お菓子鉢をお茶席に運びます。次にお点前さんがお茶碗とおなつめを脇に置いてみなさんにご挨拶をして中に入ります。さらに建水や柄杓などを持って中に入り、ふすまを閉めます。半東役をする私は息をひそめ、お点前さんが柄杓をふた置きに「コツン」と置く音に耳を澄まします。この音を合図にふすまを開けるのです。「失礼いたします」とご挨拶をして中に入ります。ここまで来るともう観念してしまって、言うべきセリフ(?)や、そのタイミング、立ち居振る舞いを覚えたとおりにすることしか考えられない状態です。次客さま用のお茶碗をお点前さんの脇の建水の手前に置き、お客様にご挨拶をします。「ご一同様、本日はようこそお越しいただきまして…云々」お床飾りの軸、花、花入れ、香合の説明。そのあとお水指の説明。お菓子の説明。いらしていた先生の友達はひとつひとつの説明に、にこやかにうなずいて下さって、逆に和やかな雰囲気を作っていただいて緊張もほぐれました。恐れていた「質問」や「何気ない問い」も無くてホントに助かった〜(そんなことじゃだめなんですけど)。お茶が点つまでの間、少しはやめにお菓子を召し上がって頂きました。お茶室の窓は開けてあり、窓には一面に桜の花がぱあっと咲き誇っています。お菓子のご銘は「吉野」。桜の名所の地名にちなんでいます。電灯をつけなくても春の日差しが明るく、ふんわりと花の香りのまじった暖かい微風が茶席の中を漂っています。(つづく)[top]

お茶会は本番!・3お抹茶

そうしている間にもお点前さんがお作法通りに(彼女もまた緊張しながら)一生懸命心を込めて点てています。一服目は正客さん(メインの席に着いた人ですね)のためのものです。点て上がると半東である私がそれを正客さんのもとに運び、正客さんの正面の縁外に置いて”どうぞお召し上がり下さい”という気持ちを込めてお辞儀をします。茶室が小さいので正座をした状態でにぎりこぶしを床について漕いで少しずつ進むのでなかなかコツがいるようです。特にバックする時などは、着物の裾が多少乱れるので、さりげなくスッと直していかないとカッコ悪いです(^_^)。正客さんが一口飲むと、お点前さんは袱紗を付け「次客さまにも一服差し上げます」と一言ごあいさつをしてもう一服点てます。その時に私は正客さんと次客さんのお茶碗のそれぞれの説明をします。何焼きのものなのかとか誰のお作のものなのか、それとご銘です。説明をすると、興味のある人もない人も正客さんの手元のお茶碗を「ほおお〜」と言って見るので、きっと正客さんはみんなの視線を一手に集めて恥ずかしいカナ?などと思ったりして…。ほどなく次客さんのお茶が点ち、私はまた漕ぎながら出ていってそれを次客さまにお出ししてお辞儀をします。他の方には時間の都合により、水屋で点てたものを運んできて貰う「お点てだし」にて失礼させていただく旨を丁重に申し上げます。そして水屋へのふすまを開け、水屋でスタンバイしているお運びさん達(やはりドキドキしている。初めての人もいた)に一声かけます。そうすると古袱紗に載せたお茶碗を次々とお運びさん達が入ってきては一つ一つ丁寧に置き、深々とお辞儀をして静かに出ていきます。(つづく)[top]

お茶会は本番!・4最後のご挨拶

お運びさんたちが茶室にお茶碗をひとつずつ持って入り、一人一人にお出ししてお辞儀をすると、お客さまたちもそれぞれにお抹茶を頂いていきます。空いたお茶碗があれば「ひかさせて頂きます」と挨拶し、それを引いていきます。それぞれに着物を着たお運びさん達が、茶室を入れ替わり立ち替わりに出入りするので、弱冠カサカサしますが、シーンと静まり返って侘び錆びの世界だったのが、ひととき華やぐようです。また、今回のお茶会では、社中(生徒)がそれぞれ大切にしているお茶碗を持ち寄って出しているので、バラエティー豊かです。さすがに正客さんと次客さんのお茶碗は黒楽などの立派なお茶碗をお出ししてましたが。(私は萩焼のお茶碗を出しました。)お運びさんがお客さまにお茶をお出しする作法というか手順のようなものがあり、まだ慣れないお運びさんは、水屋の片隅で「こうやってこうやってすんねんな?」と不安そうに架空のお茶碗を出したり引いたりする真似をし、予行演習をしてから本番に臨んだりしてね。ひととおりお客さまがお茶を頂き終わったころ、お点前さんも仕舞のお点前をすませ、おなつめ(抹茶を入れるもの)とお茶杓(竹で出来た細いスプーン)を拝見に出します。端のほうで待機していた半東役の私はおなつめやお茶杓のお作やご銘を説明します。本当なら正客さんから順にお道具を回して拝見していくのですが、時間の都合もあって、「飾り置き」で後ほど銘々に見て貰うというかたちにしました。そのあと待合いにある道具(先生の秘蔵(!)の品々についてひとつひとつ解説(作者とか銘とかどうすごいのか(謎)とかの由来)解説し、場がなごむようなお話を少しして、最後に「本日はどうもありがとうございました」とご挨拶します。ご挨拶を終えてふすまを開けた時には、あまりの安堵で顔がにやけるほどでした。先生が水屋で一部始終を聞いていたそうで、「よくがんばりましたね。」と誉められちゃいました(^o^) お茶会が始まる前は心臓が飛び出そうなくらいドキドキしてたのが、来年もしたいな〜とさえ思えたりして。口に出さないけどね(墓穴を掘ってしまうから)。(春のお茶会シリーズ、これにて完です)[top]

炉開きの茶事で思ったこと

先日お茶の先生のお宅で行われた「炉開きの茶事」に行ってきました。お茶の懐石に出てくるお料理って、上品な薄味で、野菜中心で、バランスもよくって、妊婦にとってもやさしいお料理なんですね。さすがに日本酒は遠慮させてもらいましたが・・・。料理の後のお抹茶の美味しいこと・・・。懐石のいただきかたの手順を思い出したり、他の方の食べ方をちらちら見つつ、なるべく基本に忠実に、でもおしゃべりを楽しみながら美味しく頂きました。

楽しい茶会でしたが、たった一つ問題がありました。その時の茶事は10時からと12時からと2時からの3席に分かれていたんですよ。私は12時からだったので、11時30分すぎに着いて待ってたんですが、結局私たちの12時からの席が実際に始まったのが2時!だったんです。

私たちが待ってる間に次の席の2時からのお客さん(といっても社中ばかりですが)が来てしまったりして、待合いに人が入りきれず、「1〜2時間ほどして帰ってきます」と言って一旦待合いを出る人もいたりして、ばたばたしてしまいました。

・・・というのも、10時からのお席に、先生の姉弟子の方がいらしてて、お運びから懐石の頂き方から、ひとりひとりにすべて手取り足取り教えて下さっていたのだそうです。私たちが習ってる茶道教室の社中は、20代の女性がほとんどで、仕事の合間に楽しみで習ってるような者ばかりなので、見苦しい点もあったのかもしれませんが、これでは茶会を楽しむどころか萎縮してしまって懐石を味わう余裕さえもなくなってしまいそうです。

結局、2時からのお客さんはやっと5時頃に席に入れたそうです。お昼御飯をぬいてやってきた友は朝食もちゃんと摂らず、着物でバッチリ決めてきたので、空腹のあまり手がふるえてましたよ〜。

作法通りにちゃんとやることも大切かもしれませんが、あとのお席の人のことも思いやって手短に済ませる・・という機転、思いやりものほうが必要じゃなかったかと思ったりもしました。その姉弟子さんは亭主側(先生)のおもてなしを心から楽しんで帰ったのでしょうか。それも疑問です。おなかをすかせて2時間半も待ったんだよね〜、私も。食べもんのウラミはおそろしいぞよ〜(笑)(H10.11/18)[top]