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携帯電話用電源アダプター改造

携帯電話もってますか?
持っている方は分かるでしょうが、たまってきてませんか?今まで使ってきた電話機の周辺機器。
充電スタンドなんかは仕方ないとしてアダプター本体なんかは使えそうですね。
と言うことで携帯電話のアダプターの改造をするわけです。
昔のに比べてアダプター本体も小さくなって携帯機器用にちょうど良さそうです。


1.まず調べてみる。
     私の場合 au のソニーC305用です。(電圧4.9V電流520mA)
     とりあえず、ふたを開けてみましょう。
    そして制御ICを見つけます。(同じように見えてもロットやメーカーにより中身は結構違います。)

2.確認する。
    制御ICらしきものを見つけたら書いてあるマークや番号からICのメーカー、品番をインターネットなどで検索します。
    私はJRC(新日本無線株式会社)製のNJM2146Bと言う品番のICが使用されていました。
    メーカーのHPよりICの端子配列、機能、応用回路例などを検索します。
    (実はここにたどり着くまでが一番大変なんです)

3、
    実際の基盤から電圧検出抵抗(分圧抵抗)および電流検出抵抗の場所を見つけます。
    目視およびテスターでICの機能PINにつながっている抵抗を探します。


分圧抵抗 R11、R12

R11=280KΩ
R12=124KΩ

電流制限抵抗

R25=0.15Ω


でした。

後は、必要な電圧、電流が取り出せるように、抵抗を付け替えれば完成です。
私はMDウォークマンの外部電源用に3Vととし

R11
280KΩから134KΩに変更

Vo=1.5V×(124+134)÷124
計算通り実測3.1V


となりました。
ただ、ニッケルメタハイド電池を充電しようとすると電流が足りないようでしたので、R25をショートして電流制限をかけないようにしました。
(危険ですので O.1Ωくらいの制限抵抗をつけるべきです。 また最大電力は連続では3W程度までしか耐えられないようです。)

現在MDウォークマン用に使用していますが、まだ火を噴くことにはなっていません。


あとデジカメ用(OPTIO430)にも改造しました。
電圧はそのままでもOK ですが電流をとりたいので電圧を4.4Vに落として電流を制限かけずに使っています。
再生(液晶をモニター)するだけなら電流500mAほどでいけますが、
撮影するにはレンズのモーター駆動に電流がいるようで瞬間的には1.5A程度の出力が必要のようです。
ただレンズは動きっぱなしではなくズーム時とフォーカス時だけですのでぎりぎり使えるかな?と言ったところです。
当然、液晶モニターONで連続撮影と言った負荷をかければ危険なのは言うまでもありません。
撮影の後、テレビに画面を出力して楽しむとか、PCにUSBでデータ転送するときとかの電源としては十分使えそうです。
(一応短時間ですが(10分ほど)、起動、撮影、ズームを試してみましたが、煙がでると言ったこともなく
電子温度計でモニターしてみましたが50度程度までしか温度は上がりませんでした。)

12/31 追加実験で750mA(抵抗負荷)で
連続動作させたときのドライブTrの温度は69度まで上がりました。
トランスは59度になりました。限界近い値だと思います。(室温20度)
理屈の上では500mA3秒1500mA1秒で平均750mAの消費になり何とか使用可能かと・・



今度暇なときに写真付きで紹介しようかなと思ってはいますが・・

当然ですが、失敗しても自分の責任です。わからない人は、しないでね。


HIROjp