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秋月電子HRD12008 12V8A スイッチングレギュレーター改造
半田こてを使う方ならみな知っている。秋月電子通商いくつか種類がありますがそこの最大電流容量の12V8Aタイプの出力電圧可変を試みましたので発表します。
先ずは現物の入手、多分そんなに苦労せずに電圧調整できるだろうと予想していましたが、ひょっとして樹脂で固めてあったりわけわからん部品使ってたらいやだな〜などと思いながら秋月に注文。
翌々日には到着(早い!)とりあえず樹脂なんかを充填していないのがわかって一安心で
1.まず調べてみる。
とりあえず、ふたを開けてみましょう。
そして制御ICを見つけます。(機能は同じものでもメーカーにより中身は結構違ったりします。)
2.確認する。
制御ICらしきものを見つけたら書いてあるマークや番号からICのメーカー、品番をインターネットなどで検索します。
制御ICは日立のHA16114FP 出力FETは2SJ652でした。
メーカーのHPよりICの端子配列、機能、応用回路例などを検索します。
(実はここにたどり着くまでが一番大変なんです)
3、 実際の基盤から電圧検出抵抗(分圧抵抗)および電流検出抵抗の場所を見つけます。
目視およびテスターでICの機能PINにつながっている抵抗を探します。
分圧抵抗 グランド側R1 4.7k、出力側R2 12k+ 5.8k(直列)でした
電流制限抵抗
33mΩ+27mΩ(並列)
でした。
後は、必要な電圧、電流が取り出せるように、抵抗を付け替えれば完成です。
HA16114の基準電圧2.5Vはですから計算 2.5 X (4.7+12+5.8)/4.7=11.968
実測 12.0Vでした。
今回はバッテリーチャージ用に電圧が欲しいのいで13.8V程度と考えていたので
グランド側の4.7kに22kを並列にして(4.7 x 22)/(4.7+22)=3.87
計算 2.5 X (3.87+12+5.8)/3.87=13.999
実測 14.0Vでした。
ICと4.7Kの抵抗はチョークコイルの下で半田し辛いですがスルーホールで裏面のパーターンにつながっている箇所があるのでそこにつけます。
12kと5.8kは基盤面から見える位置(コイルの下基盤端)にありますので加工し易いです。
秋月電子のHP上では出力電圧の調整はできないことになっていますが
蓋さえ開ければパターンも比較的余裕があり簡単に出力を可変できます。
当然ですが、失敗しても自分の責任です。わからない人は、しないでね。
HIROjp