Brembo Gran Turismo Brake System
フロントブレーキキャリパを変えました(^^♪

純正Bremboも公道を普通に走る分には問題ありません。でもサーキットなんかでハードなブレーキングをすると話は別。初めてノーマルで岡国走った 時は、あっと言 う間にフェードでスカスカ。その後パッド、フルード、ホース、ローターを交換してそこそこ走れるようにはなりましたが、やはり役不足で す。またキャリパーのオーバーホールは一度しているのです が、既にダストシールは熱で破れ始めてます。

という事で、モノブロック、6potのブレンボに換えました。モノブロック、6potのキットはいろいろありますが、キャリパの形はこのGran TurismoキットのFamily Mが好きなんで、これにしました。またBrembo Japanの代理店が近くにあり、また価格が安かったのも決めたポイントです。

システムの内容は写真の通りです。ここに写っているもの以外に、エア抜き用のパイプと交換の為のマニュアルが付属します。但しマニュアルは34R専用の物ではなく汎用マニュアルで、英語、イタリア語で書かれています。

6potになるのでマスタシリンダーは大丈夫かな?と思い、ピストン面積を比較してみました。

ノーマルキャリパ:44mm+38mm 53.06cu
6pot:38mm+34mm+30mm   54.95cu

これでわかるように、面積は1.04倍しかありません。これならペダルストーローク的には問題ないですね。

ところでこのキャリパ、純正Bremboに比べるとメンテナンス性は極めて悪いです(>_<)
まずパッドを保持するピンが抜きにくい。気をつけないと本体に傷をつけるので、私は6mmの真鍮棒を使って専用の治具を作りました。またパッド交換するには、キャリパを外す必要があります。これは剛性優先ということで、仕方ないのかもしれません。

各パーツの重量は以下の通りです。
ローター:8.5Kg
キャリパ:5.1Kg
ブラケット:1.0Kg 計:14.6Kg

ローター:SCR-GT:7.8Kg
純正キャリパ:3.2Kg     計:11Kg

片側3.6Kgの重量増になりました(^_^;)

こちらは長年がんばってくれた純正ブレンボ。綺麗に掃除をしてやりました。

まだ塗装は綺麗なのですが、色はこの写真よりもかなりどす黒くて、ロゴも熱で赤というより茶色になってます。

ダストシールの状態。記録を見るとまだ6000Kmしか走行してないのこの状態(-_-;)

前みたいに酷くはないですが、ちょっと熱に対する耐性が低いんじゃないでしょうか。

純正BremboとMキャリパのパッド比較。

径の大きいところを、広い面積で3つのピストンを使って挟み込む。この方がストッピングパワーはありますよね。

まずノーマルのキャリパを外します。キャリパを固定している二本のボルトを少し緩め、その後二股のホースと金属パイプが接合されているところを外します。

そしてローターとハブが密着するよう、ハブの錆や汚れを落とします。

次にキャリパサポートを付けます。

しかしサポートをナックルにあててみると、バックプレートに当ります。更にブレーキパイプのステーを固定するボルトの裏側の出っ張りも邪魔します。

写真のようにプレートの端を切断し、ボルト裏側の出っ張りをリューターで削ります。またバックプレートの外周の折り返しもローターに当たるので 、まっすぐに伸ばす必要があります。

最後に切断部の錆止めをして準備完了。ここでの加工が一番時間がかかりました。

サポートが付いたところです。
サポート取り付けボルトは、キャリパ取り付けと同じ
151〜152Nmのトルクで締めました。
続いてローターの振れの確認です。
規定値の0.07mm以下に収まりました。

この辺は、ショップではまずやってくれないでしょうね。DIYならではの丁寧な作業です(^^♪

キャリパの取り付けです。ここは2本のボルトで留めるだけ。規定トルクの115Nmで締めます。
次にホースの取付けです。付属のGOODRIDGEのホースはNISMOのステンメッシュホースより品質が高そうです。しかしNISMOのような純正形状ではなく、途中で固定するところが無いので、このままではブラブラして車検は難しいと思います。したがってこの部分はNISMOを使うことにしました。
純正では鉄パイプを使用している部分は、キットに付属の物を使用します。
取り回しは、こんな感じです。
交換完了。

この後エア抜きし、フルードの漏れを入念にチェックして全ての作業が終了です。

尚ご存知かとは思いますが、ブレーキに関する作業は十分な経験と資格がないとやってはいけません。これを見て簡単と思っても、 ここには書いてない様々なノウハウが必要です。この点はご留意下さい。

今回使ったフルードはENDLESSのRF-650です。

(CUSCOはマーチのLSD用なので、Rとは関係ないです)

ホイルをはめたところはこんな感じ。

カッコいいです(^^♪

このNISMO LM4 OmoriSpec ではキャリパとの間隔は十分確保されてます。それでもホイルをはめる時は、当てて傷を付けない様、結構気を使います(汗

ちなみに純正ホイルでは全く入りません。

このキットを付けようと思われる方で、自分のホイルに適合するかどうか知りたい方は、この型紙を使うと判別できます。

PDFをリンクしているので、原寸でプリントアウトして、ご自分のホイルに当てて確認下さい。

再配布可能か確認はしてないですが、代理店に頼めば送ってくれるものなので、問題ないでしょう(^_^;)
拡販にも貢献しますしね。

キャリパ、ローター、パッドの品番、サイズ等はこちらで詳しく見れます。

ただこのカタログではCaliper Family Mのパッドは XA5.71.M4 HP 1000になってますが、実際にキットに付属していたのはXA5.71.G2でサイズも少し違います。この辺、ちょっとアバウト?(^_^;)
 

使用部品一覧
部品名称 数量 部品価格
Brembo Gran Turismo Brake System 1M1.8030A 1 390,000

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