2020年度からの学習指導要領が、次の6項目にわたり
改善されています。
①「何ができるようになるか」
②「何を学ぶか」
③「どのように学ぶか」
④「子供一人一人の発達をどのように支援するか」
⑤「何が身に付いたか」
⑥「実施するために何が必要か」
さらに…
「学んだことを生かす力を育む」ことが大切です。
これらの項目を踏まえて、本書『シング シング リコーダー』の指導について
解説します。
児童書/表紙裏 | 子どもへの支援 |
この本の最大の特徴は「新しく出てくる音は、かならずふけます」です。
リコーダー学習の始まり…最初の1音、2音(シ・ラ)あたりまではどの子も楽しく演奏していたのが、新出音の数が増えていくのにしたがって、吹けない子供がでてくるという経験はありませんか。
本書に登場する新出音は、どの子も必ず吹くことができます。
自分の楽器で、自分の指で、自分の息づかいで、自分の音が出せる…当たり前のことなのです。
そして、新しく出てくる音で、オーケストラやジャズなどの音楽とコラボレーションが楽しめます。
※指導書『3年生のためのリコーダーBOOK』(CD付き)が必要です。
児P2 | 「タンギングを身に付けよう」 |
“トゥトゥことば”で…という、わかりやすい説明で“タンギング”の仕方を身に付けるようにします。
いきなりリコーダーを吹くのではなく、愛唱歌や今歌っている歌を「トゥ」で歌うといいですね。
その時、“声には出さないように”(無声音)…という点に留意して下さい。
その後、リコーダーを開放音の姿勢で持ち“トゥトゥことば”を使って、大切な自分の名前を吹くようにします。
※開放音:右手で足部管を持った状態(児童書P2イラスト参照)
☛指導書P2「リコーダーでごあいさつ」(参照)
次に“タンギング”を使ってクイズを出し合ったり、“タンギング”の有無を聞き分けたりします。
先生は、吹き分けることができるように、こっそり練習しておくようにしましょうね。
☛指導書P3「クイズdeリコーダー」「タンギングを聴き分けよう」(参照)
児P1 | 「聴き取ることと感じ取ること」 |
児童書の目次をみてください。
ピンクの文字で書かれているのが“世界の名曲”です。
リコーダー学習を始める春にふさわしく『春』(ヴィヴァルディ:合奏協奏曲より)の音楽に合わせ【シ】の音でコラボレーションします。
名曲に合わせてコラボレーションする活動は、音色、リズム、速度、反復、呼びかけと答えなどの音楽を形づくっている要素を“聴き取る”こと、そしてそれらの働きが生み出すよさや面白さ、美しさを“感じ取る”ことをねらいとしたものです。
すなわち、表現領域における、思いや意図をもって歌ったり楽器を演奏したり音楽をつくったりする学習が、鑑賞領域では、曲や演奏のよさなどを見いだし曲全体を味わって聴く学習が、一層充実するのです。
表現活動の裏には鑑賞活動が欠かせないのです。
児P3 | 「指穴をふさぐ指の位置を感覚で覚えよう」 |
運指【シ】では、(左手)親指と人差し指で指穴をふさぐのですが、初めての体験なので、緊張感も重なり、慎重になりすぎて指先でふさごうとする子どもを多く見かけます。
ふっくらとした指の“腹(はら)”…爪の裏側、指紋のあるところで、ふわっとふさぐようにします。
親指は、指の腹よりはもう少し先の人差し指に近い部分で、リコーダーの裏側の穴をふさぎます。
親指と人差し指でリコーダーをふさいだ時、上から見ると卵の形になっているといいですね。
☛児童書P3「指のはらでふさぐよ」(イラスト参照)
注意深く、一人一人の子どもの様子を観察してください。
指あなをふさぐ時には無理な力を入れないようにします。
☛指導書P4「指のはらでふさぐよ」(中央・参照)
指番号について 児P3 |
低学年からハ長調の階名唱を行っているので、復習を兼ねて、楽譜を読むことと運指を関連づけるようにしましょう。 その際、運指を“形”と“指番号”で覚えるようにしたいものです。 指番号が習慣づくと、楽譜の新出音に指番号を添えておくと活動がより一層スムーズに行われることでしょう。 |
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ふさがない指(中指・薬指・小指)を楽器の裏側に回す子どもを見かけます。
使わない指は、楽器の前に出しておくように注意深く見守ってください。
☛児童書P22 イラスト:右手の場合ですが…(参照)
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右手でしっかりと楽器を支えることが基本なので、ここでは、右手で楽器の足部管(あなのない部分)を、親指・人差し指・中指で持つようにします。 |
(児童書P14 イラスト)参照
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『春』(ヴィヴァルディ) | 児P3 |
この曲に限らず、名曲とのコラボレーションでは、何度か鑑賞をして、“聴き取る”、“感じ取る”ことから始めましょう。
例えば、〔A〕と〔B〕、〔C〕と〔D〕は同じ形ですが…そうです、強弱の違いを聴き取ることができるでしょう。
それに呼応するように、リコーダーのリズムが変化しています。
原曲に合わせてうまく表現できるように演奏したいものです。
この作品は「四季」の様子を表しているので、『冬』などと聴き比べをすると、より一層、春の弾んだ雰囲気を感じ取ることができるでしょう。
“拍”をつかまえ、名曲に合わせて【シ】の音に親しんでください。
児P4 | 「友達との“協働”活動の充実」 |
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リコーダー学習開始時期、いわゆる導入期において、子供達は演奏する喜びと同時に、できなかった時の不安、孤独感をも持ち合わせています。
「みんなで一緒に頑張っていこうね!」という気持ちとは言いつつ、活動はそれぞれ個人にゆだねられているのが現状ではないでしょうか。
音楽教科は、“協働活動”に向いていると言われています…ここでは、友達同士お互いに支え合える活動をおこなうようにしました。
それが『ゆびの歌』です。
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ゆびの歌 | 児P4 |
☛指導書P6「ここがPOINT!」(参照) |
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一番星みぃつけた! | 児P4 |
『一番星みぃつけた!』は『ゆびの歌』のリコーダーと同じ楽譜です。
身に付いたこと、できることをどう生かすか…「学んだことを生かす力を育む」というのも大切なことです。
『ゆびの歌』で身に付いた運指を、『一番星みぃつけた!』〔A〕で、表情ある演奏を工夫する…やはり、ここでも“聴き取る”活動と“感じ取る”活動を行うことができます。
歌詞を“トゥトゥことば”に置き換えてから、〔B〕後半部分を演奏します。
【シ】【ラ】2音の運指に慣れるために、もう少し活動しましょう。
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茶つみ | 児P5 |
「歌に合わせて演奏しよう」 |
リコーダーで演奏する前に、リズムの確認、習得をします。
☛指導書P9「ここがPOINT!」《茶つみ》(参照)
個々でのリズム打ちだけではなく、友達と向き合い、手遊びをする要領で【シ】は相手と両手でタッチ、【ラ】は一人で手拍子…など友達と活動できるように工夫してもいいですね。
十分にリズム打ちをしてからリコーダーを吹くと、より無理なく演奏できます。
茶畑の風景といえば…
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茶畑を富士山が見下ろしているものでしょう。 そこで『茶つみ』『ふじ山』… 二つの「共通教材」を組み合わせて指導するのはいかがでしょう。 2曲に親しんだら… 「『茶つみ』の歌の途中で、ふじ山が見えますよ…」と言って 下の楽譜に置き換えて弾いてください。子ども達が喜ぶのは間違いありません。 |
静岡県富士市HPより | |
または、反対に『ふじ山』を歌う前に間奏を聴かせておいてから、あらためて『ふじ山』の歌に 入ってもいいですね。 |
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「指穴をうまくふさぐコツを覚えよう」
いよいよふさぐ穴の数が増えてきました。 |
とは言うものの、なかなかうまくふさげないかもしれません。 そんな時、支援する気持ちが高ぶって「しっかり押さえなさい!」と檄を 飛ばしそうですが…力を入れるとますますうまくいかないことの方が多いのです。 リコーダーという楽器の良さは、ふさいだ指先に空気の振動を感じるところなので、むやみに力を入れて押さえるより「指のはらで穴を探してみよう」といって、正確にふさぐようにするといいでしょう。 |
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A列車で行こうよ! | 児P6 |
『シング シング シング』同様、有名なジャズの曲です。といっても、原曲は『A列車で行こう』なので、原曲のCDに合わせてはコラボレーションできません。
でも、原曲の雰囲気を壊さないようにピアノパートをつけました。
出だしや、〔C〕の部分などは、原曲そのもののメロディに乗せて、リコーダーを吹くことができますよ。
ここで、原曲についてお話ししておきましょう。
【作曲家ビリー・ストレイホーン(1915-1967)】
アメリカ・オハイオ州生まれ。
彼は、自分の楽団を率いていたデューク・エリントン(1899-1974)に 呼び寄せられました。
作曲やアレンジを行うためです。
当時、デューク・エリントンはニューヨークに住んでいました。
ストレイホーンは、エリントンから旅費を支援してもらい、NYの自宅まで、地下鉄の『A急行』を利用するようになっ たのです。
これが「A列車」の誕生につながりました。
#デューク・エリントン #A列車で行こう で検索を行うと、 CDが探せると思います。ぜひ、“本物”の演奏を聴いて、ノリのいい 演奏を楽しんで下さい。 |
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【シ】【ラ】、【ラ】【ソ】…と くれば、次は【シ】【ラ】【ソ】 の3音? いえいえ、ここはじっくりと…。 |
【シ】から【ソ】へ…中指・薬指の2本同時に指あなをふさがないといけません。リコーダー導入時期の子どもたちは、なかなかうまくいかないようです。
うまくできる方法ですか?
それは、ただ一つ…習熟すること!!これに尽きます。
「さあ、今からみんなで、【シ】➡【ソ】の運指を100回繰り返すぞ!」
これも、習熟の方法の一つでしょうが…。
ちょっと、ここで思い出してください。
2020年度からの学習指導要領の改善点です。
①「何ができるようになるか」
②「何を学ぶか」
③「どのように学ぶか」
そうです!どのように学ぶか…です。
また、音楽科の特長である《協働活動》を取り入れて…。
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シーソーららら! | 児P4 |
【シ】と【ソ】…ほら、遊具の“シーソー”そのままじゃないですか。それも、“音名”が、そのまま歌詞!
活動を順を追って、書き出してみると…1)【シ】【ソ】で音程をつけて歌う。
覚えた人から…(できれば暗譜をしてほしいですね)
2)歌いながら運指をつけてみる。
3)タンギングで歌い、運指をつける。
4)リコーダーで吹く。
ここまでできたら…
☛指導書P12「ここがPOINT!」(参照)
指導書の①②③④の活動に入ります。
どうでしょう…音程をつけて歌ったところから、活動④までで、どれくらい繰り返したでしょうか。
習熟させるにも「どのように学ぶか」、指導者は子どもを見据え授業を組み立てます。それが授業力UPにつながります。
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シング シング シング! | 児P7 |
学んだことを、どう生かすか…しっかり習熟に徹したので“ごほうび”…というわけで、ノリノリの楽しい曲を。
ノリノリといえば、スウィングですね。
『シング シング シング』は、スウィング・ジャズの代表ともいえるベニー・グッドマンが演奏して一躍有名になった曲です。
本書指導書に付いているCDでの演奏でもいいのですが、#ベニー・グッドマン #シングシングシング で検索し、この演奏に合わせて、コラボレーションしてみてください。
使用するのは前半ですが、1曲丸々鑑賞するのもいいですね。
そうそう、「ジャズやるべ♪」というかけ声で始まる映画「スウィング・
ガールズ」。
上野樹里ちゃんが所属する東北の片田舎の高校吹奏楽部のラストシーンでの感動的な演奏ともコラボレーションしたいところでしょうが、ここでの演奏は吹奏楽版なので、音の高さが残念ながら合いません。
どうですか。もう、ここまでくれば、すっかり【ソ】の運指にも慣れてくれたことでしょうね。
☛指導書P13「ここがPOINT!」(参照)
『シング シング シング』を鍵盤ハーモニカで演奏しても、よく合います。
〔鍵盤ハーモニカ〕について
鍵盤ハーモニカ…とてもユニークな名前ではありませんか。
二つの楽器の名前がくっついているからです。
見ての通り、“鍵盤”+“ハーモニカ”。
すなわち、鍵盤楽器と吹奏楽器です。
どちらの特徴が生かされるかといえば、長いホースで息を吹き込みながら、オルガンのように楽器を置いて演奏すれば【鍵盤楽器】に
なります。
短いパイプで楽器を手で持って演奏すれば【吹奏楽器】になります。
この違いは、タンギングにもみられます。
鍵盤のようにして演奏すれば、指の押さえによりますし、持って演奏すれば、鍵盤を押さえたままでタンギングで音を切ることになるでしょう。
さあ、『シング シング シング』を鍵盤ハーモニカでも演奏してみましょう。
動きにくい“薬指”(ソ)と“小指(シ)”でやってみる…盛り上がりますよ!
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【シ】【ラ】、【ラ】【ソ】 そして【シ】【ソ】が できたので… 【シ】【ラ】【ソ】の3音! |
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ふ~がっ! | 児P8 |
“支援”を必要とする5年生のA君がいました。
しかし、彼はリコーダーを吹くことができたのです。
どうしてか…それは、お隣の友だちの運指の動きを見て、すぐに真似ることができたからです。
ほとんどしゃべらないのですが、その分、友達の言葉や動きをよく見て、よく聴いています。ですから、運指もリアルタイムで真似ることができたのです。
演奏している様子はとても楽しそうなのです。
そこで…
他の子ども達にも、友達の指を真似て演奏する楽しさを体験してほしくて『ふ~がっ!』という曲を作りました。
こうして、この曲が誕生しました。
A君のように、リアルタイムで真似るのは難しいので、1拍遅れで真似るようにしています。
①を吹く人は、楽譜を見ながら。そして②の人は楽譜を見ずに、①の人の運指を見て、一拍遅れで真似ます。
【シ】【ラ】【ソ】の音を聴いて判断できる人は、①の人の運指を見ないで、音だけを聴いて真似てもいいのです。
他にも、誰かが“音名”で呼びかけ、それを聴いて真似たり、“音高”から真似ることもできます。
思っている以上に楽しい活動になりますよ。
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![]() 児童書の楽譜に付けた「トゥー トゥ」のところを 最初は「おーい」と正しい音高で歌うようにします。 大きな声というよりも、遠くまで届かせようという 気持ちで、“自然で無理のない声”でなめらかに 歌います。 続いて、歌いながら、リコーダーで運指をつけて みましょう。 |
『Do My Best』という曲です。「ベストをつくせ」…はい、確かに英語であれば、そんな意味なのですが、このタイトルの“Do”は楽譜の“ド”…ですから、「ド
My Best」と読んでください。
2グループに分かれて楽しく演奏できましたか。
では、【ド】【ラ】の2音に進みましょう。
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にゅうどうぐも や~い! | 児P9 |
〔B〕〔C〕の【ラ】~【ラ】(各段最初の2小節)も、〔A〕〔D〕の【ド】~【ラ】と同じ要領で吹くようにします。
ピアノの長い前奏から始まりますが、前奏の間に、どこに向かって呼びかけるのか想像をふくらませましょう。
☛指導書P15「ここがPOINT!」《にゅうどうぐもや~い》(参照)
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【ド】【ラ】で習得した 指の支え (親指・中指)を… 【ド】【ソ】の運指でも 生かして! |
運指のポイントは、動かす指ではなくて、動かさない指…つまり動かす指の支えになる指にあります。
【ド】⇔【ソ】の運指の場合、支点になるのは、親指(0)と中指(2)です。
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Viva! ベートーベン | 児P10 |
☛指導書P15「ここがPOINT!」《Viva!ベートーベン》(参照)
ここだけの話なのですが、この曲集を作るとき、コラボレーションするための名曲を並べてみたら、子ども達に一番よく知られている作曲家「ベートーベン」の作品が入っていなかったのです。そこで、創ったのがこの曲『Viva!ベートーベン』だったというわけです。リコーダーで吹く前に、CDの演奏を聴かせてあげてください。
「第九 喜びの歌」のメロディーの箇所で子ども達のテンションも上がることでしょう。
〔B〕の部分から取りかかるのもいいかもしれませんね。
親指(0)と中指(2)を支点にして、人差し指(1)と薬指(3)を同時にパッと離します。
人差し指と薬指で“バンザイ”をするようにパッと…。
ところで…私が記憶に残っているベートーベンに関する映画をご紹介しましょう。
(「不滅の恋人/ベートーベン 1994年)
ベートーベンが宛てた女性を探り当てる…という内容です。
鮮明に覚えているのが、ベートーベンが甥っ子を
ひざに乗せて演奏する『エリーゼのために』です。
実際にはペライア(マレイ)の演奏なのですが、こんな
美しく、心に響く『エリーゼ…』を聴いたのは初めてです。
もう1作品は…
「敬愛なるベートーベン」(2006年)
ベートーベンと写譜師の女性アンナ(架空の人物)の
交流を描いた映画です。
機会があれば、是非ご覧ください!
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きらきら星変奏曲 | 児P11 |
変奏曲については、指導書(P20)で説明しています。
基になる旋律と形を変えた12の変奏からなっています。指導書に付いているCDは第1変奏までなので、全曲を味わいたい方は市販のCDを用意してください。
その中で第8変奏は短調なので、コラボレーションすることはできませんが、それ以外の変奏ではコラボすることができます。
ただし第11変奏ではゆ~っくり、第12変奏では3拍子になるので、少々無理かもしれません。
ずっと吹き続けるのではなく、男女別やグループ、一人ずつなど、演奏を工夫すると面白いですよ。
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指の支えは 親指一本! 人差し指と 中指を交互に 入れかえて… |
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エンターテイナー | 児P11 |
この曲を収録したCDがいくつか出ています。
演奏によっては、途中から速くなるものや
ゆったりした演奏があります。
お気に入りのCDを探して楽しんでください。
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ふけるかのん | 児P12 |
これまでに習得した音…【シ】【ラ】【ソ】【ド】の4音が出てくる曲です。
2パートのどちらかを演奏すればいいのですが、リズムの変化があって、うまく対応できない子どもがいるかもしれません。
新出音【ド】と【シ】の習得では、男の子のイラストを選んで吹けばいいですね。
でも、4音にこだわるのであれば…
ここで、もう一度、学習指導要領の改善項目を思い出してください。
①「何ができるようになるか」
②「何を学ぶか」
③「どのように学ぶか」
④「子供一人一人の発達をどのように支援するか」
④を取り入れた活動を行うのであれば、2段目〔B〕から、下の楽譜を4回繰り返し、最後に【ド】を吹くようにすると、みんなで合奏することができるのではありませんか。
指導者の子ども達を見るあたたかいまなざしで、活動に変化を加えるようにしてください。
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ふさぐのは 中指一本! これまでの 手の形を くずさないように! ふさがない指を 楽器の裏側に 回さないように 気をつけて! |
左手中指だけで指あなをふさぐのは、易しいようにみえて、案外難しいものです。
右手でしっかりと楽器を支えておきましょう。
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![]() 児童書(P21)イラスト |
【レ】に続く運指は、いよいよ右手を使うことになるのですが、児童書(P21)イラストのように支えるのは、次の【ファ】以降に入るときになってからでいいでしょう。
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シャボン玉とばそ! | 児P13 |
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見よ 勇者はかえりぬ | 児P13 |
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ここからは、【レ】を中心に【ド】、【ラ】、【ソ】とのそれぞれ2音で演奏する曲を並べています。【レ】の息遣いを身に付けます。 ポイントは左手中指! |
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クラリネット・ポルカ | 児P14 |
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ま す | 児P15 |
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メヌエット | 児P15 |
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【レ】【ド】【ラ】【ソ】…この4音での運指は、左手中指 をあなから離すことがないので、わりと安定して吹くことができます。 |
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ドキドキ ロックンロール | 児P16 |
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左手5音の演奏に入る前に 運指が不安定になりやすい 【レ】【シ】2音の動きを取り出 して、経験を積んでおきましょう。 |
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白鳥の湖 | 児P16 |
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木もれ日ゆれて | 児P17 |
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いつもいっしょに | 児P18 |
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おさんぽ ラッシー | 児P19 |
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エリザベス・テイラー主演『名犬ラッシー』1943年アメリカ映画 |
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おしゃべり カッコー | 児P20 |
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自分の楽器がどちらであるかは、指あなを比べるとわかります。 指番号4でふさぐあなが大きい方がジャーマン式です。 また指番号5でふさぐあなが大きい方がイギリス式です。 または、楽器の中部管のGやE(B)のアルファベットを調べても分かります。 E(B)式の場合には、進み方を工夫するといいでしょう。 (指導書P40) |
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アヴィニョンの橋の上で | 児P21 |
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うさぎ | 児P22 |
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南の島からの便り | 児P24 |
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くじらぐもにのって | 児P25 |
つづく… |
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