信頼度
コンパス>地図>自分>他人の順序で信じる。
道をたどる場合
「学ぼ〜ん!その2」での注意点が重要。
道以外(尾根・沢)をたどる場合
それが線(直線)である以上、コンパスセット+歩測で間違いはない。
ただし、平井は道をたどるときにもコンパスセット+歩測は欠かさずしていた。つまり「正置」(方向決定)をする替わりに、「コンパスセット」(方向決定+方向維持)をしていた。
何をたどっている場合でも、移動時に意識していることは「次のチェックポイントのこと」だけであり、極端な話、「次の次のチェックポイント」ははっきり意識していない。
まあ、速く行けたら何でも良いのである。
コンパスセットとは?
コンパスセットして、方向が決定したら顔を上げてできるだけ遠くを見る。あわよくば次の目標(チェックポイント)が見えるかもしれない。
歩測とは?
・歩測はあらかじめ100m何歩かを測定し、1cm何歩・1mm何歩かを知っておくこと。
・地図の縮尺はあらかじめチェックしておく。
・歩測表を貼るとわかりやすい。
歩測はずれて当然なので、あくまで目安として考える。100歩なら20歩くらいはずれるつもりで。しかしこれにより半分以下のショート・2倍以上のオーバーランはなくなる(例えば、半分くらいのところにある「道もどき」なんかには絶対引っかからない)。
また、上り・ヤブでは歩測は1.5倍に増える。
コンパスセット・歩測は練習が重要。平井は週に1回は京都御所で練習していた。
レース全体
レース全体とは単にコントロールごとの足し算である。コントロールごととは単にチェックポイントごとの足し算である。つまり同じことの繰り返し。できることだけを繰り返せばよい。
「できることとは、できること+できることを知っていること」である。
・出てこない→ショートしている、思い切って行け
・ポストが見えるのは方向がわかっているから
・人がたまっている所はポストの手前
また、
レッグの難易度の意識はあった方がよい。
難レッグ(自分が行けないかもしれないレッグ)では、速く行く必要はない、人に離されないつもりで。
復帰の手順
・闇雲に動いても意味がない
・闇雲に地図を見ても意味がない
・通常時、地図→現地 ツボった時、現地→現地
方法@(アタック時によく使用する)
わかっていた場所まで戻る。
方法A(近くに太い道があった時)
方向だけ合わせて太い道までとにかく出てリロケ−ト。
方法B(一般的手順・よく使用する) → ツボったら最後のチェックポイントから
正置して体の方向と現地の方向を合わせる。
↓
最後のチェックポイントを思い出す。
↓
そこから「どの方向」に「どの距離」だけ進もうとしたのか、と自分の実際に進んでいた方向から現在地の可能性をしぼる。
↓
特徴ある現地(道の曲がり・大きい尾根沢etc.)を見つけて地図上で探す(つまりいつもの逆)。
つまり、「位置をしぼる」と「現地→地図」の2点に集約される。
ミス後の心構え
・みんなやってるミスなんだ
・今一つミスをクリアしたと考える
・ミスした後は慎重に