土方は何度か店を訪れてきたようだった。
だが、総司は決して顔を出さなかった。その様子に義兄などは喧嘩でもしたのか?と訊ねてきたが、何も答えなかった。総司は、土方が弁護士である事を誰にも話さなかったのだ。
やがて一ヶ月もたつと、諦めたのか、土方はぴたりと来なくなった。
その事に安堵しながら一方で淋しいと感じた、総司だった。夜眠る時、思い起こすのは彼の抱擁と、熱いキス、あの囁きだった。
『おまえは、俺の小さな花なんだ』
あの囁きを、本気にすることなどできなかった。
おそらく、彼は自分の気持ちを知っていたのだろう。そして、秘密を守らせるため口封じとして、抱擁とキスをあたえ籠絡しようとした。そうとしか考えられなかった。
だが、それでも、総司は何度も何度も心の中にくり返した。
愛しい彼の事を。夢のような抱擁とキス、囁きを。
そんな日々が続く中、企業側との説明会があると聞いた総司は、自分も参加すると云った。
「参加って……総司さんが?」
姉の美津子はかるく目を見開き、弟を見つめた。
「いったい、どうしたの。今まで興味がないみたいだったのに」
「ちょっと気が変ったんだ。いいでしょう?」
「えぇ、それは構わないけれど……」
訝しげな姉夫婦の表情に、かまっていられる余裕が総司にはなかった。
あの時も、一ヶ月間も、自分が彼を拒絶してきた。だが、今、もう一度だけ彼に逢いたいと思ったのだ。
確かめたい事があった。
あのキスや抱擁は、気まぐれだったのか。口封じのためだったのか。
それとも、少しでも本気で、ぼくのことを……
(……可愛い、と思っていてくれる?)
小さく心の中で呟き、総司はぎゅっと両手を握りしめた。
説明会の会場は冷え切り、とても寒かった。多くの住民達の前、ずらりとデスクが並べられてある。そこに、企業の人たちと共に彼が現れるはずだった。
やがて、ドアが開いた。
次々とスーツ姿の男たちが入ってくる。それをじっと見つめていた総司は、微かに細い眉を顰めた。
どこにも、土方の姿がなかったのだ。
担当弁護士が説明会に現れないなどという事が、あるのだろうか。
不審に思っていると、一人の男が立ち上がり、マイクを取り上げた。
「本日はお集まり頂き、ありがとうございます。説明会に入る前に、一言ご連絡申し上げる事があります。本日より、当件は、こちらの永倉弁護士が担当される事となりました」
一人の男が頭を深々と下げた。
「永倉と申します。皆様、よろしくお願い申し上げます」
「……」
総司の目が大きく見開かれた。
頭の中がまっ白になってしまい、ただ呆然と坐り込んでしまう。
どうして? どうしてなの?
何で、担当弁護士を降りたの?
ぼくにバレたから? でも、高校生の少年にバレたくらいで、どうして……?
「すみません……!」
説明会の後、総司は思わず永倉の後を追っていた。
ふり返った永倉は、そこに立つ可愛らしい高校生に、不審げな表情になった。
「? 何か用かな?」
「えぇ。すみません。一つだけお聞きしたい事があるのです」
「何だろう。わたしに答えられる事なら」
永倉は僅かに小首をかしげた。人がいい人物らしく、高校生相手にもちゃんと対応してくれる。
総司はぎゅっと両手を握りしめた。
「あの、前の弁護士さんの事なんです。あの人、土方さんと云われましたよね」
「そうだよ」
「どうして辞められたのですか? 何か理由が……」
「理由はあるけど、私的な事だよ」
それをきみに教えていいのかなぁと呟いた永倉に、総司は食い下がった。
「あの、ぼく、土方さんに親しくして貰っていて、それで……お体でも悪くされたのかと」
「そうなんだ。いや、健康関係じゃないよ」
永倉はにっこり笑い、答えた。
「土方さんはね、結婚したんだ」
「──」
その瞬間、総司は打たれたように目を見開いた。愕然とした表情で、永倉を見つめている。
桜色の唇から、微かな声がもれた。
「……結婚…した……?」
「あぁ。所長の妹さんとね。土方さんも男前だが、その妹さんの君菊さんもすごい美人でさ。オレも結婚式に行ったが、似合いのカップルだったよ」
「……」
「で、今、新婚旅行の最中って訳。この案件を放り出して行く訳にはいかないと云った土方さんに、近藤さんが……あ、近藤さんはうちの所長なんだけど、じゃあ永倉に任せろって。ったく、人づかい荒い話だけど、まぁお祝い事だから仕方ねーよな」
明るく笑う永倉の前で、総司は呆然と立ちつくしていた。
足下が崩れてゆくような感覚を味わいながら。
(……結婚した?)
(じゃあ、やっぱり気まぐれだったんだ……)
(それとも……からかっただけ? ぼくの気持ちを知って、それで……)
ふうっと頭の奥に靄がかかったようだった。
体中が熱く火照り、そのくせ指さきだけが冷たかった。
心臓の音だけが、耳奥に煩いほど響き────
(……土方…さん……!)
その瞬間、総司は酷い現実を拒絶するように、両手で耳をおおっていた。
彼の名だけを心にくり返しながら……。
ゆっくりと目を開いた。
白い天井が視界に映り、一瞬訳がわからなくなる。
だが、すぐに窓から射込む朝の陽光、外のざわめきで、ここが何処なのかを思い出した。
「……」
総司は僅かに寝返りをうつと、小さくため息をついた。
ぼんやりと、先ほどまで見ていた夢を辿った。夢というより、過去をくり返すようだったが。
(……もう6年も前の事なのに)
今も、驚くほど鮮やかに覚えていた。
彼の声も、あの人の姿も、抱擁もキスも囁きも。
そして。
彼の結婚を知った時の、あの鋭い刃で裂かれたような衝撃と痛みも……。
「……っ」
総司は息をつめると、固く瞼を閉ざした。
今も尚。
まざまざと蘇る悲しみを、遠い過去へふり切るように。
「おはようございます」
総司は厨房に入ると、元気よく挨拶した。
もう白いパティシエの姿だ。23才という年齢よりも幼く見える総司は、厨房の中でもとくに目を惹いて可愛らしく、訪れる客達の間でも人気者になっていた。
先に下準備を始めていた斉藤がふり返り、笑いかけた。
「おはよう。いい朝だな」
「えぇ、とってもいいお天気で気持ちいいですね」
にこにこしながら、総司は冷蔵庫を開いた。
斉藤とともに仕事へと入ってゆく。フルーツが届けられると、その可愛らしい顔がきりっと引き締まり、真剣な瞳になった。よく吟味し、より分けてゆく。
可憐な姿形とは裏腹に、仕事に関しては一切の妥協を許さないのだ。
誰が見ても、一人前の──それも腕の良いパティシエだった。
あの頃、姉夫婦に教えられ、ケーキづくりの基礎はあらかた叩き込まれていた。だが、それでも、総司はパティシエになる気など全くなかったのだ。ふつうに大学へ進学し、会社勤めでもするつもりだった。
それが一変したのは、土方との事があってからだ。
総司は大学進学をとりやめ、姉夫婦のつてをたどって、パティシエになるためフランスでの研修に一人旅立った。それは、すべて、土方のためだった。
いつまた戻ってくるかもしれない彼。
永倉の担当は暫時的なものかもしれないのだ。
美しい妻を娶り幸せそうに笑う土方の前で、今までどおり振る舞える自信など、どこにもなかった。
怖くて怖くて、たまらなかったのだ。
自分の中にある感情の、爆発する瞬間が。
彼の顔を見たとたん、大声で罵って泣き叫んでしまうかもしれない自分が。
そして。
あんな事をされても尚、こんなにも彼が好きだと。
結婚してしまった彼を、まだ未練たらしく想ってしまう自分が、何よりも怖かった。
だからこそ、逃げ出したのだ。
そう──総司は逃げた。
パティシエになるなど、口実にすぎなかった。
ただ、彼の幸せな姿を見るのがいやで同じ東京にいたくなくて、それでも恋しくて恋しくてたまらない自分が怖くて不安で、逃げ出したのだ。
むろん、今はこのパティシエという仕事を愛している。
洋菓子づくりという仕事があったからこそ、この6年間を乗り越えてこれたのだ。そのおかげで、彼のことも、ほんの少しは忘れられたはずだった……。
(……でも)
昼休み、弁当を食べながら総司は思った。
(6年たった今でも、少しも忘れていない。それどころか、時を重ねるごとに、より記憶は想いは鮮やかに深くなって……)
長い睫毛がそっと伏せられた。
(人はどうして、こんなに不器用で悲しい生き物なのだろう。忘れたい記憶なんて、簡単に捨て去る事ができたらいいのに)
ぼんやりとそんな事を考えていた総司に、店の方から声がかけられた。
まさ子がにこにこしながら、顔を覗かせている。
「総司さん、ちょっといい?」
「え?」
きょとんとした総司に、まさ子は悪戯っぽく目を輝かせてみせた。
「可愛いお客様やよ」
その言葉に、すぐわかった。
総司は弁当を置くと、嬉しそうに厨房を出た。
すると、店内のショーケース前にいた女の子がふり返った。
「桜子ちゃん」
そう声をかけたとたん、桜子はパッと両手を広げて駆け寄ってきた。
「総司さん……!」
「こんにちは、いつも来てくれてありがとう」
にっこり笑った総司に、桜子も可愛い笑顔をうかべた。
ウサギのようにリボンで二つに結わえた黒髪、綺麗に澄んだ黒い瞳が印象的な、可愛らしい女の子だ。
少し離れた所にある幼稚園へバスで通っていると聞いていたが、まだ5才とは思えぬしっかりした話し方をする。
「今日は幼稚園、早くおわったから」
「そう、楽しかった?」
「んんー、まぁまぁかな」
ちょっと小首をかしげながら答える姿が、おませで微笑ましい。
子供好きの総司だが、とくにこの桜子とはとても仲良しだった。何故だか、妙に気があうのだ。総司の小さなガールフレンドだった。
「ね。総司さんが作ったケーキは、どれ?」
桜子はショーケースの中を覗き込みながら、訊ねた。
それに、総司はにっこり笑って答えた。
「これだよ。今回は焼き菓子の、マドレーヌ。ミルクティー味なんだ」
「おいしそう! これを二つ貰えますか?」
丁寧にまさ子へ頼んだ桜子に、総司は微笑んだ。手ずから包んでやり、さし出しながら問いかけた。
「お友達と食べるの?」
「ううん、パパと」
桜子は答えた。
「パパと?」
「うん。パパ、お仕事いつも忙しいけど、今日は早く帰れるかもって」
「そう。よかったね」
総司は頷いた。
前々から聞いていたのだが、桜子は父親と二人暮らしらしいのだ。家事などはハウスキーパーがいるが、それでも一人ぼっちで淋しいのだろう。
だからなのか、時々、バスに乗ってマンションからは少し遠いこの店まで来ているようだった。
不憫でたまらなくなり抱きしめてあげたいと思ったが、総司はその感情を堪えた。
桜子は5才でも、もう立派な女の子なのだ。彼女には彼女なりのプライドがあるだろう。
「あのね、今度ね」
桜子は袋を抱えながら、つぶらな瞳を総司にむけた。
「今度、パパを連れてくるね」
「パパを?」
「うん。今度の金曜日、パパがお休みなの。遊園地に連れていってくれるから、その帰りにくるね、いいお天気だったらいいなぁ」
「きっといいお天気だよ」
「うん!」
「金曜日、楽しみにしてるね」
総司は桜子の髪を撫でてやり、立ち上がった。ずっと身をかがめ、話していたのだ。
桜子は嬉しそうに笑うと手をふり、店を出ていった。ガラスの向こう、人波にその小さな姿は消えてゆく。
それをどこか切ない気持ちで見送った総司は、吐息まじりに呟いた。
「……パパ、か」
その言葉から連想したのは、結婚という二文字だった。
今頃、土方も愛する妻との間に子供をもうけ、幸せに暮らしているのだろう。
東京から遠く離れた神戸にいても、それでも、ずっとずっと想ってしまう総司の事など、何の躊躇いもなく忘れ果てて。
おそらく、彼は総司の事を思い出すこともないのだ。覚えてさえいないかもしれない。
そうだとわかっていても。
現実の無情さ冷たさを理解できる年になっても、それでも。
こうしていつまでも、高校生の時の片恋を引きずりつづけてしまう自分は、どこかおかしいのだろうか──?
「……」
総司は長い睫毛を伏せると、静かに厨房へと戻っていったのだった。
金曜日は桜子が望んでいたとおり、いい天気だった。
真っ青な空がひろがり、雲一つない。
昼休み。それを見上げながら、総司は微笑んだ。
「いいお天気でよかった。桜子ちゃんパパと楽しくしてるんだろうなぁ」
桜子の父親が来ると聞いたまさ子は、絶対やよと断言した。
「あの子のお父さんやもの、絶対にハンサムやわ。だって、桜子ちゃん、めちゃくちゃ可愛いし」
「お母さん似かもしれませんよ」
「長女は父親に似るんやよ。知らへんかった?」
くすくす笑うまさ子に、笑い返し、総司は厨房に戻った。
斉藤が訊ねてくる。
「誰が来るって?」
「桜子ちゃんのお父さんですよ。ほら、よくお店に来てくれる可愛い子」
「あぁ、あの幼稚園児」
そう肩をすくめた斉藤に、総司はくすっと笑った。
「幼稚園児なんて云い方したら、桜子ちゃん怒りますよ。すごく大人っぽいし」
「オレはあの子、苦手だな」
「苦手?」
小首をかしげると、斉藤はため息をついた。
「別に子供嫌いじゃないんだが、何となく苦手でさ。あっちもオレのこと敵視している気がするし」
「敵視って、まさか」
「総司さん、総司さんって、おまえの大ファンなんだものな。仲良くしてるオレに、やきもち焼いてるのかもしれないぞ」
「やきもちって、何ですかそれ。まるで恋敵みたいな……」
軽口まじりにそう云いかけた総司だったが、ふと口ごもってしまった。
斉藤が妙に真剣な表情で、こちらを見ているのに気づいたのだ。その鳶色の瞳は、どこか熱をおびたようだった。
二人の間に一瞬、沈黙が落ちた。
だが、それに気づかぬふりをして、総司はさりげなく仕事へ戻った。
むろん、総司は自分がかつて男性に恋した事など、誰にも告げていない。
ただ、それでも何処からか勘づかれてしまうのか。研修先でも、フランス人のシェフに言い寄られ、断るのに苦労した覚えがあった。
そんなやりとりを、斉藤としたくなかった。
総司にとって、斉藤は今やとても大切な友人なのだ。
同じパティシエとして仲間として、互いに学びあい助け合って。
この店で、一緒に働ける事がとても楽しかった。大切にしたい友人だった。
だからこそ、その関係を絶対に壊したくなかったのだ。
それに。
(……ぼくはもう恋なんかしたくない)
頑なにそう云い聞かせていた。
だが、総司が新しい恋に踏み出さない理由はもっと別のものだった。昔の恋をひきずったまま、新しい恋ができるはずもなかったのだ。
今でも、その心の奥深くには、あの男の姿が鮮やかにある限りは───
「……」
ふるっと首をふると、総司は仕事に集中した。絞り袋を使い、美しい薔薇を描いてゆく。
マドレーヌのような焼き菓子は勿論、宝石のようなケーキも、総司の得意する処だった。その手がつくりだす繊細で可憐なケーキは、とても優しい味がすると評判なのだ。
すべてフランスで必死に学んだ事ばかりだった。
美しいケーキをつくりあげると、それをショーケースの中に運び入れた。それを見た客の顔がぱっと輝く。嬉しそうに声をあげて、さっそく注文してくれた。
それが何よりも嬉しくて、総司は思わず微笑んだ。
「ありがとうございます!」
元気よく云ってから頭をさげ、厨房へと戻ってゆく。
その時、また扉が開いた。
明るい可愛らしい声が響いた。
「総司さん!」
それに、総司はふり返った。
思ったとおり、そこには桜子の姿があった。
お出かけ最中のためか、いつもよりおしゃれな服装をしている。ふんわりしたワンピースがよく似合い、とても可愛らしかった。そのままでキッズモデルにもなれそうだ。
総司は思わず微笑んだ。
「いらっしゃい、桜子ちゃん。新しいお洋服だね、とても可愛いよ」
「ありがとう。この間、パパに買ってもらったの」
「で、そのパパは?」
あたりを見回しながら訊ねた総司に、桜子は小さく笑った。
「うん。車を停めてるとこ、すぐに来るから。待ちきれなくて先に下ろして貰ったの」
「そうなんだ。この辺り、駐車場が少ないからね」
「遊園地も車こんじゃって大変だったんだから。ふつうの日なのに、どうしてあんなに混んでるのかなぁ」
桜子はちょっと小首をかしげていたが、急にぱっと顔を輝かせた。
店の大きなショーウインドへ駆け寄ると、声をあげる。
「パパが来た! ほら、あれが桜子のパパよ……!」
それに、総司もショーウインドの前へ歩み寄った。どれかあてようと探してみたが、人通りが多すぎてよくわからない。
「ちょっとわからないや、どの人?」
「ほら、あの黒いセーターにジーンズの。携帯電話かけてる人」
「携帯電話……」
「そう。もう、またお仕事の電話なのかなぁ」
ぷうっと頬をふくらませる桜子に「仕方ないよ」と笑いながら、総司は視線をめぐらせた。
とたん、その頬が強ばった。
信じられないものを見たように、大きく目が見開かれる。
(……え……?)
神戸の夕暮れ時の雑踏だった。
仕事帰りの人々で賑わい、灯されはじめたアンティーク風の街路灯が幻想的だ。
そんな光景の中、一人の男が携帯電話をかけながら、こちらへと歩いてくる処だった。
桜子の言葉どおり、黒いセーターにジーンズを、すらりとした長身に纏っている。
時折、しなやかな指さきでかきあげる艶やかな黒髪。
僅かに伏せられた、切れの長い目。
その身に纏う雰囲気は、完全に大人の男のものだ。
すれ違う女性のほとんどがふり返るほど、綺麗な顔だちと端麗なまでの容姿をもった男だった。
そして、それは───
「……パパ!」
店の外に出た桜子が、明るく澄んだ声で呼んだ。
それに、男が顔をあげた。携帯電話を切りながら、まっすぐ桜子へと歩んでくる。
両手をのばして桜子を抱き上げると、店の方を──総司の方をふり返った。
濡れたような黒い瞳に、総司の姿が映された。
「──」
それを感じながら、総司は呆然と立ちつくしていた。
暮れ始めた神戸の街。
ようやく慣れ始めた店に。
桜子の父親として現れたのは、その男は───
(……土方…さん……!)
まるで、神に祈るように。
救いを求めるように。
総司は、固く──瞼を閉ざしたのだった……。
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