「……顔色悪いよ」
 久しぶりに逢った藤堂は、すぐにそう云ってきた。
 それに総司は小さく首をふり、手元のスープに視線を落とした。
 大学の学食だった。総司の前には綺麗に盛られた皿が並んだトレイがある。だが、食欲がまったくなかった。
 食べなければいけないと思うのだが、どうしてもその気になれないのだ。
「……」
 総司はため息をつき、スプーンを置いた。それを藤堂は心配そうに眺めた。
「そんな事してると、躯壊すよ。ちゃんと食べた方がいいのに」
「……でも、食欲がないんだ」
「また……喧嘩でもした?」
 目的語も主語もない。だが、誰とのことを云ってるか、すぐに総司はわかった。俯き、目を伏せた。
 喧嘩なんて、何度もした。
 あの人の頬をひっぱたいた事だってある。
 だが、それでも、今回のは違う気がした。いつもどおり、すぐに仲直りできるような、そんな気持ちには到底なれなかった。自分はともかく、土方の方はそういう気持ちなのだろう。
 あれからもう十日がたつが、電話一つなかった。むろん、帰ってくる事もない。
 このまま飽きられ、捨てられるのだろうか。
 別れることになるのだろうか。
 それとも、彼がそう判断する前に、自分からあの部屋を出た方がいいのだろうか。
 たった三ヶ月。ほんの少し前まで、あんなに幸せだったのに……。
「……っ」
 そう思うと、涙がこみあげた。
 が、こんな学食で泣く訳にはいかない。必死にその感情を押し殺し、総司は顔をあげた。
 目の前の席で藤堂が心配そうに見つめていた。それに、小さく微笑んでみせた。
「ごめん……大丈夫だから」
「総司……」
「何でもないんだ。本当に大丈夫」
 そう云って笑う総司の瞳は、涙に潤んでいた。とても大丈夫には見えない。
 藤堂はきつく唇を噛みしめた。

 

 

 
「……様子がおかしいんです」
 藤堂は携帯電話にむかって話した。
 いつも、もっと声高に怒鳴りあったりしてる相手だ。だが、今はそんな事をしてる場合ではなかった。
「総司の様子がすごくおかしくて……ほとんど食事もとってないみたいで。そちらはどうですか……?」
『うーん、こっちもかなり酷いぜ』
 永倉は困惑したような声で答えた。
『別に機嫌が悪くて荒れてるとか、そういう感じじゃないんだが。とにかく、めちゃくちゃ口数少ないし、妙に静かだし、反応鈍いし。そのくせ、仕事にもう没頭しまくってるんだ。ワーカホリックって奴? あれじゃ、近いうちに躯壊すね』
「こっちもです。あんな総司、とても見てられません。今にも泣きだしそうで、いつも目が潤んでるし……」
『けど、周りがどうこう出来る事じゃないだろ。結局は本人たちの問題だし』
「そうですけど、でも、逢わせることは出来るんじゃないですか。土方さんを帰すようにして下さいよ。そうすれば、きっと……」
『難しいが……何とかしてみるよ。おれも総司くん可愛くて好きだし、何といっても磯子が気にいってる。ここで何もしなかったら、確実に怒られるからな』
「よろしくお願いします」
『おまえからそんなこと云われると、気味悪いね』
 小さな笑い声とともに、電話は切れた。
 藤堂はため息をもらしながら、携帯電話を仕舞いこんだ。
 あれで永倉が上手く動いてくれ、二人が話しあうことができれば。
 ちゃんと仲直りできれば、本当にいいのだが……。
 どのみち、自分にできる事はしたのだ。後はもう、二人の気持ち次第だった。あれほど愛しあっている二人だ、すぐに仲直りできるだろう。
 そう思いながら時計を見ると、もうすぐ次の講義の時間だった。藤堂は鞄を担ぎ直し、足早に歩き出していった。
 だが、藤堂は何も知らなかった。知るはずもなかった。
 その時にはもう、運命の歯車は大きく回り始めていたことを……。

 

 

 
 永倉は電話を切ると、すぐさま捜査本部が置かれてある会議室へ向かった。
 中に入り、土方を探すが、その姿はなかった。聞けば、容疑者らしい男の目撃情報が入ったので、そちらへ所轄の刑事と一緒に向かったらしい。
「……帰ってきてから云うか」
 永倉は肩をすくめ、呟いた。
 彼自身、気にもしていたのだ。
 よく喧嘩をするらしい二人だが、今回の土方の様子は完全に違っていた。
 妙に静かなのだ。
 酷く口数が少なく、仕事のこと以外は全く口にしなかった。だが、そのくせ荒れる訳でもない。
 その端正な顔は冷たいほど無表情で、声にも感情一つなかった。淡々と日常をこなしてゆくのだ。
 それが、永倉の目には、まるで手負いの獣のように映った。
 何か深い傷を抱えているのだ。それが怖かった。
 もともと、土方は強く見えるが、その身の内に他人にはわからない何か脆いものを抱えている男だ。それが、ここ最近、妙に表面化してきていた。
 一言で云えば、危うげなのだ。
(ここ最近……そうだ、あの時からだ。あの、容疑者がプールで溺れ死んだ時から……)
 永倉はちょっと顔をしかめ、考えこんだ。
(そう云えば、あの時、どうして土方さんはあの男を助けなかったんだ? 他の捜査員がプールに飛びこむ中、あの人だけはプールサイドに立っていたというじゃないか。そんな仕事、所轄にまかせておけばいいと思ったのか。いや、あの人はそんな男じゃない。なら、どうして……?)
 そこまで考えた時、本部の電話が鋭く鳴った。
 島田が受話器をとりあげた。しばらく相手の話を聞いていた彼は、突然、さっと顔色を変えた。
「……本当ですか! それは……っ」
 声が切迫している。
 それに、永倉は思わずふり返った。
 とたん、島田とまっすぐ視線があった。会議室が静まり返った。
 嫌な予感がした。
「土方さんが……!」
 その叫びに、永倉は思わず目を固く瞑った。
 まるで、何かを祈るように───

 

 

 
「……ここか」
 土方は目を細め、その小さなレストランを眺めた。
 何の変哲もない小さなレストランだ。だが、そこで容疑者である男が何度か目撃されたと、情報があったのだ。
「行くぞ」
 低い声で刑事たちに命じ、土方は歩きだした。レストランの扉を押し開けると、中にいたマスターが顔をあげた。開店前だったので、
「お客さん、まだ……」
 と、云いかけたが、示された警察手帳に口を閉ざした。
「情報を頂いたそうで。詳しくお話を伺いたいのですが」
 そう云った土方に、マスターは頷いた。
 少し躊躇いがちだったが、容疑者の特徴──顔に痣をもった男が、幾度か店に来たことを話した。いつも一人でやって来て、短時間で食事を済ませていったと。
「この男ですか」
 土方が写真を示すと、マスターは頷いた。
「そうです。こいつです」
「わかりました」
 写真の男は、爆弾犯だった。テログループには属してないが、最近、小さな爆発を幾つかやらかしている。怪我人も出ていた。別件からこの男が浮上し、指名手配となったのだ。
 土方はまだ少し話を聞くと、店を後にした。そのまま店の傍に停めておいた車に乗り込もうとした。
 次の瞬間、その目が見開かれた。
「!」
 容疑者の男が、こちらへ歩いてくるところだったのだ。が、土方たちを見たとたん、気づいたらしい。慌てて身をひるがえし、逃げ出した。
「待て……っ!」
 土方は勢いよく走り出した。ふり返りざま、容疑者発見の報告と応援要請を命じた。幾人かの刑事は彼の後を追い、駆けてくる。
 犯人である男は路地裏へ入り込み、めちゃくちゃに走りぬけた。そうする事で追っ手をふり切ろうとする。
 が、土方の方が数段上手だった。相手の退路を断ちつつ、的確に追い込んでゆく。
「あっちだ! おまえはあの角から行け。俺はこの路地から追う……!」
 どうあがいても、犯人はもう彼の手の中だった。逃げることなど到底できない。
 それを確信し、土方は路地へ走り込んだ。が、次の瞬間、鋭く息を呑んだ。
 男が懐から何かを取り出してかざし、高笑いしたのだ。
 邪悪な笑い声だった。
(……爆発物だ……!)
 あんな危険なものを常に懐に入れているのか。信じられない無謀さだった。
 土方はすぐさま部下たちに退避を命じた。ここで爆発すれば、自分たちも無傷ではいられない。
 彼も身をひるがえそうとしたが、不意に、目の端をあるものが掠めた。
 ──子供だった。
 幼い少女が不思議そうに彼らを見ていた。犯人までの距離は2メートルとなかった。
「!」
 土方は走り出した。少女の小さな体をすくうように抱きあげると、そのまま身をひるがえした。後ろで狂った甲高い笑い声が響いた。
 突然、ドンッ!と鈍い音が響いた。
 まっ白な閃光が視界いっぱいに迸り、激しくスパークした。
 土方は胸に抱きこんだ少女を強く抱きしめた。その小さな体をかばうように、強く。
「──ッ!」
 次の瞬間、凄まじい爆風が彼の体を吹き飛ばした。傍の壁に激しく叩き付けられる。
 腕の中から子供の泣き声が聞こえたが、命に別状はないようだった。
 刑事たちが駆け寄り、彼の体を抱え起こした。
「土方さん! 土方さん……!?」
 怒号と、叫び声。
 爆発物のきな臭ささと混じりあった、血の匂い。近づくサイレン音。
 それらを感じながら、土方は苦痛に喘いだ。
 全身から力が奪われてゆく。
 死ぬのかと思った。
 ここで俺は死んでしまうのか。
(……総…司……)
 その瞬間、哀しいほど思った。
 愛してる──と。
 何があっても、どんな事があっても。
 俺は、おまえだけを愛してる……。
「……っ……」
 彼の唇が、微かな囁きをもらした。
 が、それが声になることはなく。
 気を失った彼の周囲で、激しい喧騒が広がっていった───
 

 

 

「……あ」
 小さく声をあげた。
 食器棚の中を掃除していたのだが、突然、手にした皿が割れてしまったのだ。
 それは土方のものだった。
 綺麗な青の皿。
 二人で陶器市で買い求めたものだ。それほど長く使った訳ではないし、何もぶつけたりしなかったのに。
(……どうして……?)
 総司は息をつめ、割れた皿を見つめた。
 その時だった。
 突然、総司の背後で電話が鳴った。思わずびくっと躯を震わせたが、慌てて駆け寄った。
 受話器を取り上げると、永倉の声が聞こえた。
「──総司くんか!?」
 切迫した声音だった。
 その瞬間、総司は何かが彼の身に起こったのだと知った。
 あの皿のことと云い、永倉の口調といい、それしか考えられなかった。
「土方さんが負傷した! 犯人を追跡中、爆発にまきこまれて──今、病院に搬送されたところだ」
「……う…そ……っ」
 総司は鋭く息を呑んだ。
 あれほど危険な仕事をしている彼だ。いつも覚悟はしていた。以前、土方も自分がもし死ぬなら殉職だなと笑っていたのだ。あの時、怒って泣いた総司に驚き、土方はすぐに謝ってくれたのだが……。
 体中が激しく震え、息がつまりそうになった。掠れた声で、必死に問いかけた。
「怪我の具合は、命は大丈夫なんですか……っ?」
「それもわからない。連絡が入ったばかりで……総司くん? 聞いているか?」
「は、はい……!」
「とにかく、今すぐ病院に来てくれ! 前に土方さんが運ばれた警察病院だ」
「あそこ……ですか」
 思わず声を呑んだ。
 あの病院にはいい思い出がない。あそこで総司は土方の死を知らされ、自殺未遂までしたのだ。
 もちろん、それは偽りだったのだが──それでも、あの時の彼の青ざめた顔、血まみれになった躯、冷たい指さきは、今でも痛いほど覚えていた。
 総司は激しく首をふると、電話をきってすぐに部屋を飛び出した。コートを着るのも忘れて車道に出ると、タクシーをすぐにつかまえた。
 病院の名を告げ、シートに深く坐りこんだ。
(……土方さん……!)
 組み合わせた手を額に押しあて、懸命に祈った。
 彼の無事だけを。
 愛する男の命だけを。
(どうか……お願い……!)
 もう、他には何も──考えられなかった。

 

 

 
 土方の負傷は背中の裂傷と、頭の強打だった。
 とくに頭部の強打が酷く、土方は文字どおり生死の境目をさ迷った。
 集中治療室で昏睡状態がつづく彼に、総司は泣きながら付き添った。その冷たい手を握りしめ、何度も祈るように彼の名を呼んだ。
「……土方さん……土方さん、愛してる……」
 涙が彼の手を濡らした。
 あのイヴの夜のように。
 だが、それでも、彼の意識は戻らなかった。
 医師から、このまま死に到るか、植物人間になる可能性も示唆され、総司は絶望感で目の前が真っ暗になった。
 傍らで一緒に聞いていた信子が唇を震わせた。後で、二人抱きあって泣いた。
(……土方さん、土方さん……お願いだから、死なないで……!)
 もう……愛してくれなくてもよかった。
 自分を見つめてくれなくても。
 彼が生きてくれさえすれば。
 それだけでいいと思った。
 やがて集中治療室から一般病室に移されたが、それでも状況は変わらなかった。
 総司は懸命に看護をつづけた。泣きながら、彼に生きてと願った。
 そんな日々がつづいたある朝。
 突然、土方は目を覚ました───

 

 

 
 その朝。
 いつもどおり病院を訪れた総司は、彼の病室でもってきた花を生けていた。
 昔、あのイヴの夜、彼が買ってきてくれた白い花だった。可愛らしい蕾がたくさんついていて、甘い芳香が心地よい。
「うん、これでいいかな」
 何とか生け終わってから、総司はいつもどおりベッドの傍にある椅子に腰かけた。
 そして、何とはなしに土方の方を見て──息を呑んだのだ。
 ずっと閉ざされていた瞼だった。
 だが、今、その黒い瞳は総司をじっと見つめていた。
 深く澄んだ黒い瞳が───
「……土方…さん……!」
 総司は大きく目を見開いた。思わず彼の手を掴み、縋るように握りしめた。
 嬉しさに激しい歓喜に、熱い涙が目にあふれた。
 生きてくれたのだ
 願いが叶ったのだ。
 今、こうして再び、彼は自分を見つめてくれた。
 そのことが、泣きたくなるほど嬉しかった。嬉しくてたまらなかった。
「土方さん……気がついてくれたんだ……!」
「……」
「よかった。本当によかった……っ」
 総司は、土方の手を涙で濡れた頬に押しあてた。
 僅かに、びくっと彼の手が震えたが、それに総司は気づかなかった。ぽろぽろ涙をこぼしながら、愛しい彼だけを見つめた。
 そんな総司を、土方は黙ったまま見つめていた。
 形のよい眉を顰めている。沈黙が落ちた。
 彼の様子を、総司は目覚めたばかりで戸惑っているからなのだろうと思った。早く医者を呼ぼうとナースコールに手をのばした。
 その時だった。
「……誰だ」
 低い声で、土方が云った。
 え?とふり返った総司を、冷たく澄んだ黒い瞳が見つめていた。
 もう一度、くり返された。
「おまえ……誰だ」
「──」
 総司は大きく目を見開いた。
 意味がわからない。
 いったい、何を云っているのだろう。
「誰って……何を……」
「おまえは誰なんだ。どうして、俺の傍にいる」
「土方さん……?」
 あんな口論をしたからかと思った。そういう意味で訊ねられてるのかと。
 もう恋人でないのに、どうして傍にいるのかと。
「ごめんなさい。ぼく、あなたが怒ってるのわかってるけど、でも……」
「怒ってる? 何を?」
 まったく会話が噛みあっていなかった。
 それに、総司は言い返そうと顔をあげた。そして、次の瞬間、絶句した。
 土方は訝しげな表情で総司を見ていた。
 その瞳には、明らかな警戒と不審の色があった。どう見ても、全く知らぬ他人を見る視線だった。
「……土方…さん……?」
 おそるおそる呼びかけた総司に、土方は眉を顰めた。
「……それが俺の名前か」
「え」
「俺は土方というのか」
 その瞬間、ようやく理解した。
 土方は事故のショックで、記憶を失ったのだ。
 彼自身のことも、そして勿論、総司のことも──
 呆然としながらも、ナースコールで医者を呼んだ。やってきた医者は様々に土方を調べてから、こう結論した。
 確かに記憶喪失のようだが、それが一時的なものであるのかどうかは、現時点では判断できない。最悪の場合、このまま一生戻らない可能性もあると───
(……土方さん……!)
 病室から廊下に出た総司は俯き、きつく唇を噛みしめた。
 まだ何も考えられなかった。
 いったい、これからどうすればいいのか、何もわからなかった。
「……!」
 病院のベンチに坐っていた総司は、ふと顔をあげた。
 いつのまに来たのか、近藤が目の前に立っていた。事情を聞いたのか、沈痛な表情で総司を見下ろしていた。
「……すまん」
 突然の謝意に驚いて目を見開くと、近藤は静かに言葉をつづけた。
「きみには、歳のことでいつも辛い目ばかりにあわせている。その一端はおれにもあるが……」
「……いえ」
 僅かに目を伏せた総司に、近藤はため息をもらした。そして、総司の隣に腰かけると、低い声で問いかけた。
「これから、どうする……?」
「……」
「記憶を失った歳につきそうのは辛いか? それとも、自分が恋人だと告げて傍にいるか?」
「……云いません」
 総司はゆるゆると首をふった。膝上に置いた手をぎゅっと握りしめた。
「そんなこと云えません。男の恋人なんて……そんなの、今のあの人に云えるはずもない……っ」
「だが、それではきみが辛いはずだ」
「もともと別れるはずだったんです。ぼくとあの人、うまくいかなくなっていた……だから、いい機会なのだと思う事にします」
 そう答え、総司は唇を噛んだ。
 堪えようとした。だが、それでも、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。
 ──もう終わっていたのだ。
 あの時、彼が部屋から出ていった瞬間から、すべては終わってしまっていた。
 予感は現実となった。
 どんなに愛しても愛しても、彼はもうふり返ってくれない。
 すべてを──あの幸せで優しかった日々までも忘れ、あの人はこれから生きてゆくのだ。自分ではない他の誰かと。
(……これで良かったんだ……)
 そう思おうとした。そう信じようとした。
 だが、引き裂くような胸の痛みは消えなかった。
 総司は両手で己の躯を抱きしめると、固く目を閉じた。
 残酷な現実を拒絶するように。
 不安になった時。
 怖い夢を見た時。
 いつも、優しく抱きしめてくれた彼のぬくもりだけを求めながら───






   ……傍にいるよ
   優しい春の日も
   冷たい雨の日も

   いつまでも
   傍にいる
   おまえだけを愛してる──……









 

[あとがき]
 予告どおり、同人のお約束展開「記憶喪失」でございます。ありがち〜と笑われそうですが、一度どうしても使ってみたかったんです。ここからもう、記憶喪失と過去のことが絡みまくって、修羅場になります。あぁ、総司、可哀想に……と泣いてやって下さい。でも、愛する人に忘れられるほど、辛いことってありませんよね。もちろん、忘れる方も辛いと思いますけど。つづき、頑張って書きますので、また読んでやって下さいね♪


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