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〜グラズノフってどんな人?〜

Update 2000.1.15

アレクサンドル・グラズノフ
(ALEXANDER GLASUNOW)

グラズノフの顔写真 基本情報
生まれ
1865年8月10日。ぺテルブルグにて。
享年
1936年3月21日。71才。パリ近郊ヌイイ・シュル・セーヌにて。

経歴
11才から作曲始める。
14才でリムスキー=コルサコフ(ロシア5人組の1人)のもとで作曲を学ぶ。音楽的記憶力に優れていた。
16才で交響曲第1番を作曲。バラキレフ指揮により初演。学生服で指揮。
ロシアの楽譜出版業者ベリャーエフがパトロンとなり、その力もあって全ロシアにグラズノフの名前が知れ渡ることになる。
30才〜40才ごろ全盛期。
34才でぺテルスブルグ音楽院(後のレニングラード)の教授に任命される。
プロコフィエフやショスタコーヴィチに影響を与える。
40才半ばぐらいから作曲にいきずまり、猛烈なアルコール中毒になる。
ロシア革命後、1928年パリに移住。
激しいホームシックにかかり死期を迎える。


主な作品
全部で100を超える作品を残している。 9つの交響曲(第9交響曲は未完)、7つの弦楽4重奏曲、バイオリン協奏曲、ピアノ曲、バレエ音楽など幅広い。
(詳細はこちら)

特徴
当時、ロシア音楽は2つの派があった。 ロシア民族主義西洋ロマン派である。 ロシア民族主義とは「ロシア5人組」が確立したロシア独特の民族音楽をとりえれたもの。 また、西洋ロマン派とはチャイコフスキーによりもたらされた西洋(ウィーンやローマ)の音楽である。 グラズノフはこれら2つの派を結び付けた独自のスタイルで美しい、力強い音楽を確立した。
グラズノフは、優れたシンフォニストとしてロシア交響曲史に名を残している。 「ロシアのブラームス」と呼ばれたこともあるという。

私の所見
グラズノフのどこがいい?
(1)おもしろい曲(特にバレエ音楽と管弦楽曲)が多い。
(2)音楽のジャンルが広い。
グラズノフは「シンフォニスト」といわれますが、チャイコフスキーのように素晴らしいものではないような気がします。 とりわけ、第3番と第6番はまだ印象に残るでしょうか・・・。
グラズノフのおもしろい点は 「管弦楽曲」の独特の雰囲気 だと思います。(詳細はこちら)
特徴でもあったように、2つの音楽が融合しています。 グラズノフは「暗い」「もの悲しい」感じの曲が多いですが、このあたりはロシア音楽が色濃く出ている部分でしょうか。
また、バイオリン協奏曲やアルトサクソフォーン協奏曲、ピアノソナタなども書いており意外な傑作を発見できるかも知れません。

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