百花繚乱 

2013年3月24日 記

 
 桜が咲きました。
東京は例年より12日早かったそうですし、或る所では、2週間も早く咲き始めたそうです。今年の冬は特別に寒いといわれていたのにどうして?と驚いています。3月に入ってずいぶん暖かかったので、それが影響しているらしいです。きのう、お隣の庭に濃いピンクの花がぱあーっと咲きました。あの桜かしら?舞台にセットされた桜のように鮮やかなピンクの桜が毎年のこと、他の桜より一足早く咲くのです。その桜の蕾がふくらんだという余裕もなく一挙にパーンと開いたものですから、それこそ目をパチパチして疑いました。

 先日、娘が近くの山で、コバノミツバツツジというのを枝切りして持ってきてくれました。小さな蕾はありますが枯れ枝のようなものでした。その蕾が日に日にふくらんで、きのう1つが咲き始めました。今日は次々と咲き始めて賑やかなことです。ピンクの可愛らしい花です。
この春の息吹のすごさに驚いています。ほんの数日の間にあたりの模様がすっかり変わってしまいました。山も里も、町も村も、春の香りに包まれて霞の中にあるように思います。

 庭のアセビの房も重そうに垂れています。チューリップも黄色いのや赤い蕾がもうすぐ開くでしょう。それに君子蘭が早いのです。5鉢あるのですが、どの鉢にも葉っぱの中で蕾が押し合って待っています。君子蘭は葉っぱが何枚かにならないと花は咲かないと、聞いていたのですが、株分けをしてまだ小さいのに、私の予想を裏切ってツボミを孕んでいるのです。今年は特別なのでしょうか。

 冬の最中に咲き誇ったサクラソウもますます大きくなって、元気いっぱいにしています。パンジーも大きい花をつぎつぎ咲かせて、全然衰えを見せません。シクラメンも澄ました顔で、十年一日のごとく鎮座しています。我が家の小さな庭はほんとうに百花繚乱の態です。春って包容力がすごくて、ものの命を盛んにしてくれるのですね。
でも、中国の人に聞いた話ですが、暖かくなったからといって、人間は薄着をしないように。なぜなら、冬の間に体が冷えているからという。秋はその反対になります。中国4千年の知恵ですから、聞いたほうがいいですね。

 


デッサン 陶製の内裏さま toshi 2013.3.16 

 

 自民党が政権を取って、安倍さんが総理になられて4か月。その短い間に社会がこんなに明るい雰囲気になるとは、想像もしなかったことです。対ドル78円の日本円が、たちまち90円台にのってしまいました。ドル高の時に買った保険や、外債など持っている者にはうれしいことです。それにつれてウナギのぼりの株価も、いままでの愁眉を開かせてくれて余りあるものです。でも、それまでに舐めた苦杯はひどいものでしたから、簡単に安心はしておれません。経済の変動は、自分の国のだけの問題ではありません。キプロス、ギリシャ、イタリア、スペインと他の国の不安が、即、世界中をかけ巡るのですから、アーッという間にどんなに激変するかも知れません。

 現政権の施策を、国民はじっと見ています。経済の安定だけではなく、国家としての威厳を取り戻して欲しいものです。無茶な隣国に対して、毅然とした態度をとることは安倍首相も言っておられますし、それには憲法改正が必要になってきます。私は賛成です。
「自国を守る」ことは当然のことです。テレビでT女史は憲法9条があるために戦後60年の平和が保てたと言っていましたが、理解に苦しみます。

 東北の復興も大きな問題です。災害の多いわが国がそれに対処するのは、簡単ではありません。国家百年の計で目標を立ててください。為政者のご苦労はいかばかり。新しい日本が順調に進んでいきますように、日々そんな願いで過ごしています。