東北関東大震災-(津波)(1) 

2011年3月17日 記


2011.3.12(土)記
 昨日、3月11日(金)午後2時46分、東北の太平洋沖を震源地として、巨大地震が発生しました。その津波は北海道から沖縄まで、日本国の海岸をことごとく覆うほど強烈なものでした。マグニチュード8.8という巨大地震ですが、その上、津波を伴ったのですからどんなに恐ろしかったでしょうか、それにもっと怖い原子力発電所が被災しています。半径20キロ以内に避難勧告が出ましたが、三重苦は堪ったものではありません。 
  私は、16年前の阪神大震災に遭いましたからよく解かりますが、それは地震の被災でしたから、倒壊と、火災であったわけです。今回のテレビに映し出される津波のものすごさには驚いてしまいます。とても逃げ切れないような早さで襲って来るのですから、足の悪い私はすぐにやられてしまうでしょう。

2011.3.13(日)記
 今日はマグニチュードが9.0に改められました。三陸海岸はリアス式で湾が深く入り組んでいますから、津波の力は弱まるように思われますが、そうではありませんでした。まるでアニメの怪物のように執拗にナメ尽しました。死者不明者は万単位といわれています。
お気の毒なことに少し遅れただけでも、犠牲者になられました。何と無惨なこと。
あちこちの海岸には遺体が200、300と残されました。早く収容して安置してあげなくてはと思います。自衛隊が10万人に増加されました。早く。早く。


パステル  弥勒菩薩  2011.3.20  Toshi

2011.3.14(月)記
 原発事故が拡がっていくばかりです。これは怖い。
関東地方は、計画停電をしています。
地震と津波の惨禍はまだ全貌を掴めていないので、どれだけの状態になるかと想像しただけでも、その重大さに慄然とします。たくさんの遺体が発見されていますし、僻地の村の様子など地震の被害はわかっていませんので、人身の安全を願わずにおれません。
神さま、仏さま、どうか人間をお助けください。命をお守りください。

2011.3.15(火)記
 福島第一原発での地震による放射能漏れの事故をみんな心配しています。きっと世界中の人が心配しているに違いありません。株価も大暴落となりました。これから先はと案じますが、きっとこれを機に良くなるに違いない。みんな人間の力の限界を知ったし、自然の想像を絶する力に畏敬すら覚えたと思います。いつも人間は謙虚でなければならないのです。人間本位にしたいことをする傲慢さを省みなければなりません。

2011.3.16(水)記
 原発の事故は収まりそうにありません。私など、それを説明している画面も見たくないのです。不安が大きくなっていくのと、鎮まってくれと願う気持ちで、もう胸苦しくなっていても立ってもおれないのです。
 天皇陛下がお言葉を出されました。
「被災者のこれからの苦難の日々を私たち皆が様々な形で分かち合っていくことが大切です」
とのことです。「苦難を分かち合おうではありませんか!」という陛下の檄(げき)と受け取れました。被災者や、救援活動に従事している人に、激励と感謝のお言葉でした。暗雲が日本国中を覆いかぶさっているこの時、陛下のお言葉に目が覚める感がいたします。原発の事故の沈静化を祈るのみです。

2011.3.17(木)記
 まだ、福島第一原発の朗報はありません。自衛隊が上空から水を撒くとか、消防のホースで散水するなどいろいろやられるらしいですが、成功しますよう願っています。
死者、行方不明者は15,000人以上といわれています。お気の毒なことです。
こちらのスーパーでも品物が少なくなりました。電池、懐中電灯、乾パンなど私が買っておこうと思った時はもう品切れでした。でも、こちらで物が不足しているのは一時的なものと思いますので何ってことはありません。でも子育中の人や家族の多い人は敏感になられるでしょう。

阪神大震災の被災者(全壊)として言えることは災害用具として、靴、懐中電灯、ヘルメット、ラジオは絶対です。特に靴はお忘れになりませんように。家の中はガラスや倒壊物でいっぱいですから、履物がなければ動くことが出来ません。そしてすばやく頭を何かでカバーして逃げることです。水や食料は直ちに命にかかわるものではありません。
その時、その場所によって違うでしょうが、身体の安全を図るのがもっとも大切なことです。