碧空ー13 (語り部として)2016年8月25日 記 |
今年は71回目の終戦記念日になりました。日本中がオリンピックで湧き返っていたので、どうも、終戦記念日という感慨はかなり希薄であったようです。それは私自身の心でもありました。
ブラジルのリオで行われたオリンピックも無事に終わりました。
今年の8月は特にニュースがたくさんでしたが、一番の重大事は、天皇陛下がお心を発表されたことです。天皇の位を退位したいとの御意向です。「全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが難しくなるのでは」と、私たちには分からないぐらいの多忙な公務を全うするには、年齢的にご無理があるようです。
「天皇の仕事が全身全霊をもってできないようならば退位したい」というお心です。
人間が老いていくのは人それぞれでしょうが、私は80歳になって、目に見えてガクッと弱りました。でもまだ気力があったようで人前では元気にふるまっていました。が85歳の現在はその気力がかなり薄れてしまいました。 近頃は足が弱って頼りないのです。整形外科では、膝の人工関節の置換手術をしなさいといわれます。遠くの整形の先生にも診てもらいましたが同じこと。そのあたりからずっしりと体力も気力も落ちました。その決心がつかずに痛い足を引きずって、生老病死を味わっているところです。
戦争が終わって71年が経ちました。世の中の有為転変はすさまじい。新聞やテレビのニュースでは、子供を殺す親、親を殺す子など考えられない事件が、あちこちで起こっています。どうしてそんなことになるのでしょうか。
71年という時の流れは、戦争という過去を忘却のかなたの押し流してしまいました。
中国や韓国の態度は、東シナ海を脅かして「尖閣諸島は昔から中国のものだった」とか「慰安婦1人に1千万円もらっても、まだ世界にばらまいた少女の像を撤去しそうにもありません」約束を実行しない恥ずかしさは無いのでしょうか。横暴の極みです。
日本の皆様は近隣諸国との関係を心配しないのでしょうか。
世界情勢は激変します。隣国との関係も変わります。
隣国に舐められぬよう、日本人は「凜」とした姿勢で、対処しようではありませんか。 |