祭礼絵巻より(神幸渡御の順序)松原八幡宮から御旅八幡神社(御宿殿)に行く絵巻
まつりの変遷
『灘まつり』は1000年以上前から始まった古い歴史を持っています。しかし、祭礼日、祭礼様式、
祭礼行事の中身まで大きく変わってしまった。
現在、兵庫県下で最も注目されている祭りは加東郡社町上鴨川の住吉神社の秋祭りです。
ここの祭りは600年以上の前から古式にもとづき
受け継がれ祭礼の執行で国の無形文化財に指定されています。
対照的に『灘まつり』は、殆んど古式をとどめていないので文化財の価値については、まだ、
評価が定まっていません。

【秋季例祭風流=無形文化財・平成4年3月10日市指定:平成18年3月県指定

旅八幡神社(御宿殿)←流鏑馬(やぶさめ)←松原村傘鉾(幟、傘鉾)←松原村獅子屋台(幟、獅子、壇尻)
←神社祭礼旗(神社御紋入り幟←社宝・武具・飾物(槍・長刀・的・大鳥毛・胄櫃・御先太鼓・金幣・四神旗など)
←承仕(3人)←雅楽(神楽太鼓・鉦鼓・ひちりき・笙・横笛など)←掩蓋高僧(六人・八正寺社僧)
←領主駕籠(姫路藩主)←神役人(5人)←一つ物(一人)←天童(3人)←一の丸神輿(幟・神輿)
←2の丸(幟・神輿)←3の丸(幟・神輿)←神役人(一人)←木場村獅子檀尻(幟・お迎え提灯・獅子・檀尻)
←東山村獅子檀尻(幟・獅子・檀尻)
←妻鹿村獅子檀尻(幟・獅子・檀尻)←宇佐崎村獅子檀尻(幟・獅子・檀尻)←八幡宮八家邑獅子檀尻(幟・獅子・檀尻)
八家村獅子檀尻(幟・獅子・檀尻)←寺領獅子檀尻(幟・獅子・檀尻)←木場村神輿太鼓(幟・屋台)
松原村西神輿太鼓(幟・屋台)←中村神輿太鼓(幟・屋台)←妻鹿村西神輿太鼓(幟・屋台)
←宇佐崎村西神輿太鼓(幟・屋台)←宇佐崎村中神輿太鼓(幟・屋台)←松原邨中神輿太鼓(幟・屋台)
←宇佐崎村東神輿太鼓(幟・屋台)←東山村中神輿太鼓(幟・屋台)←八家村南神輿太鼓(幟・屋台)
←妻鹿村東神輿太鼓(幟・屋台)←八家村北神輿太鼓(幟・屋台)←放生川←木場邑西丹鶴(幟・囃子・御坊乗檀尻)
←宇佐崎邑西丹鶴(幟・囃子・御坊乗檀尻)←木場邑東丹鶴(幟・囃子・御坊乗檀尻)
←妻鹿邑丹鶴(幟・囃子・御坊乗檀尻)←八家邑丹鶴(幟・囃子・御坊乗檀尻)
←松原八幡宮(松原山八正寺)


祭礼日の変遷
明治5年まで旧暦の9月15日→明治6年から明治42年旧暦9月15日に該当する日が本宮行事執行
→明治43年(西暦1910年)10月15日に本宮行事の執行。注、明治6年(1873年に旧暦(太陰太陽暦)
から新暦(太陽暦)と改暦されました。


『灘まつり』の始まりは
旧暦8月15日の放生会(ほうじょうえ)の祭礼日から始まり今の新暦10月15日となりました。
放生会(捕らえた生き物を放してやる儀式という意味です)。養老4年720年九州宇佐八幡宮で始まり
以後、生類保護、殺生禁断の仏教思想とも結びついて全国各地の八幡神社で行われるようになりました。


石清水八幡宮は平安時代後期の十世紀から室町時代にかけて約500年以上の間
松原八幡宮の本社であった