Kodak signet 分解の実際(ピント調整)
コダックシグネットの分解は非常に簡単です。巻き戻しノブ、巻き上げノブの2カ所のマイナスネジを取り外し、軍艦部を持ち上げるだけです。真ん中のフィルムカウンタにもネジが見えますが取り外す必要はありません。
フィルム面でのピント調整を行うにはシャッターをバルブにしてシャッターを開けてやる必要がありますが,シャッターがレバー式のためケーブルレリーズが使えませんが、図のように爪楊枝などを挟み込みでシャッターレバーを固定してやれば簡単に出来ます。
2重像の調整はピントリング(レバー)を無限遠に合わせ、遠方の景色で2重像が合致するよう調整ネジを回して合わせ込みます。勿論この状態でフィルム面でのピントが無限にあっていることが条件なので、ずれている場合はピントリングの固定ネジをゆるめ位置調整をやる必要があります。
ピント調整には,フィルム面にフォーカシングスクリーンか、トレーシングペーパをあてがい、ルーペで実際にピントがあっているかどうか確認します。フォーカシングスクリーンは中古の一眼レフ用の安いものを手に入れておけば結構使い手ががあり便利です。
ピント調整が終われば、再組立ですが、ここでこのまま軍艦部を取り付けるとフィルムカウンタが動きません。
フィルムカウンタの
レバーに左図のように糸をひっかけ引っ張っておいて軍艦部を取り付け,後で糸を引き抜いてやるとうまく行きます。

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