Minolta himatic 7s 分解の実際(腐食配線のやり換え)

Haimatic7sの電池ボックスは筐体と一体型になってボックス単体で外れません。そこで、なるべくリスクを最小限にと思って電池ボックスの電極を外し、リード貫通穴を大きくして、ここから古いリードの腐食部分を切り取り、接続してやろうと試みたのですが、ニッパーでリードを切断しても内部導体が全くありません、腐食は思ったより進行しており元のリードは殆ど使用に耐えない事がわかりました。

配線を新規にやり直すことにしました。そのためにはシャッターユニットを取り外す必要があります。
ということで、やむなくグッタベルカを剥がし,軍艦部、底ブタを外すと左の写真になります、ここで、シャッターユニットの4本のネジを外すと,シャッターユニットが取り外せます。上述の配線はシャッターユニット内部から貫通穴を通って、軍艦部の露出計につながっています、このリードは電池が腐食で液漏れしていると毛細管現象でかなりの部分が腐食しており、殆ど使用できない程でした。

古い腐食配線を取っ払い、新規リードを軍艦部の露出計ユニットに半田付けしたら,軍艦部からシャッターユニットに通し,長めに出して先程の電池ボックスに開けた穴からちょっと長めに引き出しておきます。
リードはG17などの接着剤で部分固定しておくといいです。

シャッターユニット側のシャッターレバーのU字部分を,本体レバーにはめ込みます。

シャッターユニットを外すときに外したクランクレバーを元の位置にはめ込みます。

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最後に,新規リードに電極を半田付けして電池ボックスにはめ込んで完了です。この電極ステンレスなのかどうかなかなか半田がのりませんでした。最初はどうやって半田付けしてあったのか不思議です。溶接した痕もないし!?。

距離計のズレ調整

HIMATICの2重像調整ネジはミラーの台座部分にあるマイナスネジで調整することができます、古いカメラの場合経年変化による調整ズレが発生していることがありますから、ぴんと調整がしずらい場合は、水平もしくは垂直のズレを疑ってみたほうがいいです。

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