−ダイエット話その10「痩せるための運動2」−
 
さて、実際に運動しようとしても方法はいろいろです。

前回までに書いた理屈からすると緩く長い運動を最低20分以上となるわけですがそれこそやり方次第であらゆる運動、スポーツで対応できます。
筋肉量の少ない人が一定以上の筋肉量を得るために筋力アップを目指す場合は短時間でも良いのでなお方法の幅は広くなります。
しかし、どちらにも言えることですが筋肥大を起こすにも脂肪燃焼の運動をして体脂肪を減らすにも「毎日やるのが重要」だということです。
習慣化してしまった悪い食生活を直すのが困難なように一度習慣化してしまったことは長期間継続可能、逆に習慣化しないで「時間が出来た時に」とか、「たまに」とかでは大体の場合続きません。


時間は「出来る」のではなく「作る」のです!
やる気は「起こる」のではなく「起こす」のです!!
「出来る時にやる」ではなく、「今日やる」のです!!!


・・・だから、具体的方法は、まずかなりハードルを低めに設定しますwww

やる気が湧いてる時やテンションが上がってる時はとかく頑張りすぎてしまいがちですが例えスポーツ経験者でもオーバーワークは長時間運動では最も気を付けなければならないところです。
特に出発点がかなりの体重の人は常に危険と隣り合わせなくらい警戒が必要で頑張りすぎは生命の危険すらある。
そこまでいかなくても特に重量のかかる腰椎と膝や足、下肢の関節の管理は必須です。

そういった意味では筋力アップ、有酸素運動両方を考えられる上に体重負荷をほとんど考慮しなくて良い「スイミング」が最も効率的で安全性も高い運動と言えるでしょう。
泳ぐどころか水中で動くだけでもかなりの負担になる人は最初は水中ウォーキングから。

使い分けとしては筋力アップの場合は速く動く、有酸素運動の場合はゆっくり長い時間動く。
速く動けば負荷は増し、ゆっくり動けば負荷は減りますから。
これは水中じゃなくてもそうですが水中という環境においては動く時に「水の抵抗」という負荷が常にかかるため特に顕著になる。
それでいて自分の重さに逆らう抗重力筋とは逆に普段重力に助けられている筋肉にも等しくかかるため実にバランス良く全身の筋肉を使うことも出来ますから一石二鳥。
更に転倒による怪我や関節、抗重力筋の炎症も避けられ一石三鳥w
有酸素運動でも優秀で水中では皮膚温を水が下げてくれるため無駄な汗もかかずに済みます。

時々勘違いをしている人がいますが発汗が多い方が痩せるというのは間違いでサウナスーツを着て走るとかはあまり脂肪燃焼には効果はありません。
サウナも然りで体温を上げることで多少のカロリー消費はありますが運動のそれと比べれば微々たるものですから。
我々の身体で最も多く熱を発するのはやはり筋肉なわけで出来るだけ筋肉に血液を集めるのが吉で、折角の運動時にわざわざ体表面の温度を上げて無駄に血液をばらつかせることはありません。
水中じゃなくても運動して体温が上がる分を計算に入れて多少軽装なくらいは丁度良いのです。
因みにプロボクサー等がサウナスーツを多用するのは正確には痩せる(体脂肪を落とす)ためではなくあくまで体重を落とすためです。

そもそも体重制限のあるスポーツ選手は運動で落とせる体脂肪がある内はまだ楽な方で、その後は出来るだけ体型を維持したままで重さのみを落としたいわけですから水分で落とすのが一番合理的なわけです。
発汗などで失われた水分は水を飲むことですぐに戻せますから一段大きい体格で試合に臨めますから。
大体水で体重を落としたのは「痩せた」とは言いません。
それに運動をするのと水を我慢するのとを比べれば運動をする方が百倍楽です^^;

ちょっと横道に逸れました。
一番ポピュラーな方法としては「走る」とこ、ジョグやランニングですがある程度筋力がある人でも長時間、長距離になってくると関節への負荷は当然注意する必要があります。
だから最初距離を決めてしまうよりも時間を決める方をお勧めします。
同じ時間でもゆっくり走れば負荷は減りますし慣れてきてペースアップすれば自ずと距離が伸びて負荷も増やせますから。
20分がどうやっても耐えられない場合はそれもハードルを下げればよいのです。
自分でも出来ることから始めて継続していけば絶対に筋力も持久力も心肺機能もアップしますからずっと辛いまんまということはあり得ませんから。
しかし、実際やるにあたって最も困難なのが運動自体よりも、この毎日やる、自分が成長するまで続けることが出来るかということで精神的な方が余程問題になってきます。
一般的な有酸素運動という奴は上に挙げた「スイミング」にしても「ランニング」にしても単純な運動です。
それが最も効率が良いわけですが単純な運動を長時間というのは「身」が保たないと言うよりもまず「気」が保ちません。

一言で言えばそれらは「つまらない」のです。

この辺どう克服するかが現実的には一番の鍵でしょう。
勿論どちらもやり込めばその素晴らしさは他のスポーツに劣るものではありませんが最初はどうしても辛さが先に立ちますねw
音楽を聞きながら走っている人やフィットネスの各マシンの前に置かれた大型テレビ等はその辺を如何に和らげるかの工夫なわけです。
私自身も方法として一番ポピュラーな部類の「スイミング」と「ランニング」をチョイスしたわけですが悩みどころは今もこれだったり^^;
私の場合はもっぱら「音楽」に助けられてますが走る時はペース管理にも役だって良いものですよ。
最近のフラッシュプレイヤーなんかは小さくて軽く振動も関係ないですから良い時代になったものです。

そうそう、スイミングとか水中ウォーキングでもう一つ難関がありました。
それは水着になるということです。
これは男性はあまり関係ないことですが女性で自分が太っていると感じている人は人前で水着になることを極端に嫌う人がいます。
男的には普段からその体型でいるわけだからあまり変わらんだろ・・・と思わなくもないのですが、その辺は女性の難しいところ。
そういう人はあえてスイミングを選ぶ必要もないですがかなりの体重の人程水の恩恵が大きいだけにそこは思い切ってもらいたいですね。
体重負荷を少なく安全に筋トレする方法ならいろいろありますが最低でも走れるくらいでないと関節を壊すのがオチですから・・・。
私的には人前に出ずに関節の負荷を少なく長時間運動できるとなるとエアロバイクくらいしか思いつかない^^;
(座るので膝関節の体重負荷が減らせる上に膝関節保持に重要な大腿四頭筋が鍛えられるのが利点)
そこから徐々にウォーキングを併用、移行して少しずつ走る方に持っていければ。

勿論体重の負荷をあまり考慮しなくてもいい体型の人は筋トレも有酸素運動も各々別々に好きな運動でかまいません。
一時期流行ったDVDを見ながらダンスやエクササイズも良いでしょう。
動き方で筋肉量を増やす時は激しく速い動き、脂肪燃焼させたい時は緩く長時間という方法論さえ分かっていれば何でもOK。
余裕が出てきたら筋トレの方は負荷をかけてみたり、有酸素運動の方は時間を延ばしたりレベルアップすればいいわけで段間を踏んで無理しないのも忘れずに。
また正確さが要求されたり難しい運動は効率を考えれば一番ではないのですが、そういう運動は難しいだけに飽きも来にくいため長時間運動する「つまらなさ」をカバーしてくれますから十分アリです。
「出来るだけ楽に」は難しくても「出来るだけ楽しく」は重要ですから。

そして、正しい方法で続けられさえすれば必ず光は見えてきます。
それが見えさえすれば最初はゴールどころかコースすらまともに見えなかったダイエットも自分の足下がはっきりと見えてくるでしょう。
そこまで来ればもう大丈夫。
後はゴール目指して進むのみです^^



その11につづく)