−ダイエット話その6「太りにくい食生活2」−
 
前回バランスと食べ方についてちょっと触れましたが今回はいよいよ具体的食材のお話。

細かなカロリー計算により対象者にとっての理想的な摂取量と栄養バランスを考慮した上で現実的な献立を考えるのが栄養士さんのお仕事ですが、私はそっちは専門ではないので流石にそこまでは言いませんw
かな〜り緻密で大変な作業になる上にそれらを考慮しながら実際に作る段階での手間も計算して更に出来るだけ美味しく・・・想像しただけでもドッと疲れますから^^;

だからといって総カロリー摂取量を減らすことのみを考えるのは愚の骨頂。
多少でも方向性を決め、出来るだけ能率を上げるって辺りでなんとか。

私自身もそうですが余程の危険性がない限りは現実的なラインから。
過剰なものを「食べるな」、「止めろ」の一言で解決出来るなら、そもそもそんな状況にはなっていませんからw
例え医師が危険性を指摘して、いくら強く言っても悲しいかな無理な人は無理。
ですからこういった習慣的なことは100:0の話ではなく物的にも精神的にも可能そうなラインをその都度設定して段階的に少しずつがより現実的です。
我慢も限度を超すとそれ自体がストレスになりかねませんから。
(高ストレスを長期間受け続けることだって一時的とはいえ太りやすい身体にしてしまう)

さて、でもこのネタの最初に栄養学の本を読めと言いました。
細かな計算もそうですが良いことがいっぱい書いてあるから。
一般向けのそういう本をパラパラめくると大概の人の目に止まり興味を引くのは各食材や料理のカロリー量と各栄養素の含有量でしょう。
それこそ実際には膨大な量の食材、料理がありますが、ザッと読んだだけでもいくつかの食材で自分のイメージと現実との違いに気が付くはずです。
「この食材ってこんなに高カロリーなの?」、「これってこんなに脂質が多かったのか!」等、当然逆のパターンも然り。
この辺のイメージを正しく修正出来ればそれだけでも効果は出ます。
自分が食べる機会が多いもので悪い方向での誤解がある場合はむしろチャンス。
また食べ物に対して常にそういう視点を向けるようになるのも良いことです。
最近は包装されている大概の食品にはそれらが書かれていますから。

ただし、とかくカロリー量のみを見がちですが内容も大事です。
これまでにも書いた脂質と炭水化物、特に第一目標は脂質。
脂質を多く含む食材や料理は誘惑に負け予定より少し量を食べ過ぎてしまっただけでもかなりの打撃になります。
何たって他の2つよりも同じ重さで倍以上の熱量を誇るのですから−ω−;
まあ当然脂質含有量の多い食材は総カロリーも得てして大きいものですが同種の食品でも使われている食材によって倍以上の差が出ることも多々あるため見比べてみると面白いですね。

そしてまず脂質を多く含む食品、食材をなるべく少なくするように心がける。
糖分よりもまずこちらから。
当然同じ食材でも焼いた物より揚げた物の方が、調味料でもマヨネーズを使うと格段に脂質が増えて一食のカロリー量がえらいことになります。
甘い物でもバター、チョコレートを使用した物はかなりの危険球;
それらを完全に断つのが精神的に無理という人は工夫してテースト、風味を残しつつ徐々に減らすのも有りでしょう。
そういった工夫が出来るのが自炊している人の真骨頂なのですが外食や出来合を買って食べるだけの人は完全に避けるしかあえませんが・・・。(この辺も自炊環境にない人、出来ない人が太りやすい一因でもある)

そしてその後に糖質の総量調整(当然甘い物ではなく主食を起点にする)を主軸に全体を見る。
おかずは基本高タンパク低脂肪で。
こういう考え方で食生活が激変する人はやはりチャンスと言えばチャンス。
悪く言えばどれだけ今までがダメダメだったかと言うことですがその分改善した時の効果も絶大ですw
まあ、それはそれで良いことなのですが時々運動を全くしないで食養生だけで体重が激減したことを自慢する人がいますがこれは自分が如何に駄目な食生活をおくっていたかを宣伝してるようなものですね^^;

食事療法はトータルバランスこそが重要です。

前にも書きましたがカロリーの総量のみに気を取られているとこの調節が疎かになりがちですから。
この辺の下準備が整って初めて摂取カロリーと運動量の相互関係に移れるわけです。
なぜなら代謝量、運動量により理想とする摂取カロリーの上限に幅が出てくるからです。
全く運動を考慮しないでこれを考えると上限がかなり低い状態でのカロリー計算となり物的にも精神的にも幅が少なく、方法としても非常に苦しいことになります。
ダイエットは決して断食修行ではないのですから・・・。
そんな雁字搦め状態では実現がより困難に見えてしまい悪くすればやる気がこの時点でゼロなんてことにもなりかねません。

カロリー消費と運動の話を先にしなかったのは前述した逆の悪いパターンもあるからですがダイエットでも成人病管理でも食事療法と運動療法は絶対に切り離して考えてはいけないからです。
現実的にも苦労が倍になるのではなく相互にやることでお互いに助け合いかえって幅とバリエーションが出てきて楽ですから。

と言うわけで総カロリー量の目標値を含めて次からはよ〜やく消費カロリーの方なのですが、ここで一回番外編を挟みます。



その7につづく)