−ダイエット話その3「何故太るのか2」−
 
大事なのはまず自分の状況と知ること。
自分の戦力が分からなければ当然戦うことも出来ませんからまず自分の今の状況から。
即ち一日の総摂取カロリー(とその内訳)と運動量。

ここはまず摂取カロリーの計算とその内訳の栄養バランスからいきます。
おそらく消費に対して低いであろう代謝と運動量に最初から合わせて食事制限をかけるとかなりキツいことになる。
それで痩せるのは至難の業。
運動をして代謝量を増やすことを前提にしないダイエット、つまり食事だけでやるダイエットは燃料を減らしたいのにすごく燃費が良いエンジンを乗せるようなもので効率が悪いことこの上ない^^;
(世の女性達は何故かその手段をとりたがるw)
少ない代謝で固定して考えると飢餓状態付近まで落とし込まないといけなくなり効率以前に危険ですから。
「運動しない=楽」では決してない。

またスポーツをしてた人なんかは、逆にいきなり運動する人もいますが、行動力は賞賛に値するとしてもそれもちょっと待ってください。
この勝負は戦う前に敵を減らすことが出来るのです。
バランスを取って自分にとって物理的にも精神的にも一番楽で効率が良い方法を模索するのが得策でしょう。

基本はやはり成人病管理と同じで食事療法と運動療法です。
どちらかだけは(・A・)イクナイ
前述したように食事療法だけだと燃費は良いままですから効率が悪いのと食事のみで痩せた人は余程正しい方法をとってでもいない限り体脂肪以外の部分も減少してしまうため、より健康から遠い身体になってしまう。
食事だけで大きい増加減少を繰り返している人などは更に危険で増える時は脂肪が増えその都度吸収率も上がり、減る時は脂肪以外も減りますから段々と燃費が良くなり脂肪吸収も速くなり・・・という悪循環に陥りやすいですから。
反対に運動療法だけで痩せた場合は食生活に問題がなければそれで良いのですが運動量の多い人ほど得てして食事は軽視しがちです。
そういう人だって年は取りますし、いずれは運動量も落ちますから、その時には最悪な状況になりかねません。
引退後のスポーツ選手や、身体を使う仕事の男性が定年後急激に太るのはこの典型です。

そこで、両方を考えるとしてまずは食生活の方です。
本屋さんで買うか図書館で借りるかして簡単な栄養学の本を手に入れましょう。
途中で挫折するにしても良いことがいっぱい書いてありますから少しでも読んでおけば無駄にはなりません。
そしてやる作業としては自分の一日の食べたものを食間の飴玉一つに至るまで全てメモっておいてそれらをいちいちカロリー量、出来れば栄養素の振り分けもして各々合計します。
各食材や料理で基準になるグラム数が違ったりでかな〜り面倒ですが時間さえかければ誰でも出来ます。
なんなら計算しやすいように多少調整してもかまいません、総カロリー量だけの計算ならそれ程苦労しないはずです。
出来るだけ細かく正確に計算出来た方が自分の置かれている状況が分かりやすいですが、実はこの作業自体は自分の一日に食べている内容を実際数値化して自覚することが一番大事なので細かいことまで気にしなくておkw

でも、ダイエットが必要な人のほとんどは、自分でも軽くひくような数値がいくつか出てくるはずです。
敵を減らす概ねのターゲットは正に”そこ”です。
まぁ、ぶっちゃけ多くの場合第一目標は大概「脂質」で第二目標が「余剰な分の糖質」になるでしょうが単純に食べる量を減らすのではなくどの辺を集中して減らすかを知ることでより快適な食事調整が出来ます。
極端な話をすると摂取カロリー過剰もそうですがバランスがむちゃくちゃな人はそれを正すだけでも十分に現行の生活ままでも体重が減少する可能性もありますから。
逆にツッコミ所が少ない人は即運動療法に取りかかればいいし、やはり現状を理解するのは大事です。

その4につづく)