−灸とは−
 
灸とは体表の一定部位に、艾の燃焼による温熱刺激を直接、又は間接的に与えて、一定の生体反応を起こし身体自体が持つ自然治癒力を賦活させて、疾病の治療、予防にあたる伝統医術です。
 按摩、鍼との大きな違いは、比較的施術が簡単なため、民間療法として、独自に発展していると言うことです。


作用としては、鍼と類似しますが、灸独特のものとしては下記の3項目です。

・増血作用 白血球数増加、また長期施灸により(5週間以上)赤血球数増加。これらにより貧血に効果的です。
・止血作用 血液凝固時間の短縮。
・強心作用 心臓、血管収縮力の増強。

これらは全て医学的に証明された作用です。
(また鍼より、より転調作用にすぐれているように感じます)

こういった作用から、より女性向けとも言えるでしょう。
ただ注意する点は、マッサージ、鍼にも言えることですが、特に灸は、
高度高血圧症患者には絶対にしてはいけないということでしょう。
せんねん灸等も同様です。お気をつけ下さい。