ケヤキで下駄箱を作る。 B

引き扉を取り付けて、なんとなく下駄箱らしく(?)なってきた前回。

さて、お次は脚、天板等の作製〜仕上げ、完成です。

 

@   脚&貫材粗取り

脚&貫に使おうと買った材料です。

 

脚と貫の材料にすべく、粗くカットします。

 

一応、脚用に4本取れました・・・が、いちばん右に写ってる材料は使えませんな。ほとんど白太やし。。。

なんとかせねば・・・

と云うことで、1本は短くなってしまいました。

 

でもまあ、でもまあこれでもなんとかギリ使える長さではあります。

 

 

A   側貫で前後の脚を接合

脚の下側に貫を入れました。

続いて、脚の上側に貫を入れました。

 

さて、時々作製しながら構想を練る私。

下駄箱本体が、脚や貫に接さず、一見浮いているかのように見せることができたら面白いかも。っと思ってしまいました。

 

 

B   前、後ろ貫(下側)を作る。

 とは云え、実際に浮かすなんてことは勿論できないのです。

で、考えたのが、下側の前、後ろに入れる貫(この上に本体が載る)を中央付近に配置し、パッと見、見えないような感じにできないかと。

と云うことで、下側前、後ろ貫を中央付近に配置しました。

 

で、この貫の上に箱本体が載るのですが、これだけではバランスが悪く、心許ない感があります。

 

そこで、箱受けと云いましょうか、補強材を入れることにしました。

補強材もパッと見、見えないようにするべく、下側を斜めにカットしました。

 

上に下駄箱本体が載ると箱の影になって、前でしゃがんだとしても見えない算段(のハズ)です。

 

 

C   前、後ろ貫(上側)を作る。

これは、上側の前、後ろ貫に使う材料です。

 

長さ方向に割ろうと、既に切り込みを入れてしまってますけど。

 

丸ノコで入れた切り込みに添って、バンドソーカッターで割り、鉋で仕上げます。

 

何ぶん少々非力なバンドソーなので、前処理(?)として丸ノコで切り込みを入れてやらないと、なかなか切り進まないのです。

で、2本取れた、前、後ろ貫。

ホゾ加工をして、脚材と組み合わせます。

 

 

D   脚、貫材の仮組み

加工した脚、貫材を仮組みして、様子見の図です。

 

なんか妙にカッコイイな〜

続いて、上側で箱本体を支える部材を作りました。

写真上側に写っているのは、上側の側貫です。で、その下が箱本体を支える材料。

上側の側貫と箱本体を接合するためのものです。

そして、上側前、後ろ貫に、少しデザインを付けてみました。

 

 

E   天板の加工

天板にしようと買っていた板です。

既に表面にプレーナが掛かっている材料を買いました。

 

天板と前、後ろ貫(上側)とを取り付けるための部品を作りました。

天板の裏側に、この部品を取り付けるのですが。

 

取り付ける方法は、“送り寄せ蟻掛け吸い付き”と云う手法を取ることにしました。

“蟻掛け吸い付き”の、蟻型溝と蟻型掛けの部分を、部分的に交互に無くしたような形です。

蟻型溝と蟻型掛けの蟻が無い位置同士を合わせて上から取り付け、横方向にスライドさせて蟻が掛かるようにします。

天板と前、後ろ貫(上側)を接合し、仮組みして様子を見ているところです。

 

なかなか面白い形になりそうです。

 

 

F   本組み〜其の壱〜

久しぶりに下駄箱本体登場。

 

上面を養生して・・・

逆さまに。

下側の前、後ろ貫を本体に固定します。

とりあえず、位置決め。

 

ダボで取り付けにしました。

 

ダボの位置決めはダボマーカーが非常に便利です。

続いて、脚と側貫を組んでいるところです。

本体との位置を保持するため、本体に仮に取り付けた状態で、脚と貫を接着します。

 

とりあえず、ここまで本組みしておいて、あとは塗装してから組むことにします。

 

 

G   棚板作り。

下駄箱の中に入れる棚板作りです。

 

計算してみると、以外と大量に材料が要ったのでした。

そこで、本体の背板にも使った9mm厚の突板合板を使うことにしました。

木端部分は、目に見えるところだけ、突板を貼りました。

 

マルタ純正荏油にて塗装。

 

 

H   塗装。

本組みをしてしまうと塗りづらい箇所が出てきそうなので、

本組みの前に塗装をしておきました。

 

まずは箱本体。

 

脚と天板と

上側の前、後ろ貫。

扉。

塗装すると、杢が更に綺麗に浮かび上がってきました。

使った塗料は、オスモのノーマルクリアです。

 

 

I   本組み〜其の弐〜

塗装が乾いたところで、最終的な本組みです。

 

これは上側前、後ろ貫と天板を組んでいるところ。

そして、箱本体に、脚、天板を組んでいるところです。

 

本当の最終的な本組みです。

 

 

J   祝!!完成です。

 

完成です!!!

長かったな〜。

扉の杢がやっぱキレイで、我ながら気に入っているところです。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございます。"(*^^)/

●木工メニューへ●