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<ご詠歌略註>
柳は八千年(やちとせ)を経るという古語より柳の長き命というを長命寺にかけて詠めり。運ぶ歩みのかざしさとは旅立ちするに柳を折持って行く事あるといえり。裏の心は観音は永劫末代まで普く三千世界を遊行して衆生を済度し給う。その久しき道のかざし草となるべき程の命ながき柳の寺なりとなり。
<付言>
昔、武内宿弥が柳の大木に「寿命長遠」の文字をみたのが寺名の由来。そして聖徳太子が柳の木でご本尊を彫まれ、しかも天智天皇が植えられた柳が一夜にして大樹になったなど柳の奇瑞を含む一首。 |
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<観音霊験記・・・佐原藤十郎>
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